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人生

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#エッセイ

いつぞやの心のつぶやきパレード4 留学編

アメリカの大学、図書館が24時間開いていた。たまに利用した。眠れない人がヘッドフォンを付けて寛いでいたり、こつこつ課題している人がいたり。チルな深夜図書館、よかった。 留学は、目の前で毎日洋画が再生されている感じだった。 トルコ人の目の前で、めっちゃ赤裸々な日記書く。ここでは日本語は暗号なんです、ふふふ。 目の前の景色も、人間も、常識も、全部変わって、価値観が大革命。 謙虚にしてたら点数貰えたのに、いきなり発言しないと点数貰えない世界になっちゃって、キツい みんなの

ブスを代表して、全ての男性に告ぐ

いじられて笑えるようになったのは、いつからだろうか。「お前、ほんとブスだよな」と言われ、わたしの顔が不特定多数の笑いの的となることに、なんの違和感も覚えなくなった。 飲み会で不定期にやってくるその瞬間は、もう一つのイベントみたいなものになっていて、その場でヒスになって泣き出したりせず、上手に対処できるようになっていた。 聞き分けのいいブス、ちょっと大人なブス、身分をわきまえているブス。 そのどれに自分が当てはまっているのか、当てはまってしまっているのかは、自分じゃわからない

その一杯とキャラメルソースに、愛を込めて

学生時代、3年間スターバックスでアルバイトをしていた。早朝4時半に起きて出勤し、6時半から15時まで働き、そのまま大学へ行くというなかなかドMな生活をしていたが、今思えばあの日々が一番の青春かもしれない。大人になって思い出を整理できるようになった今、改めて昔のことを思い出してみても、スタバに勝る熱い記憶はあまりない。 夢だった編集の仕事をし、こんなふうにつらつらと長ったらしい暗い記事を地味に書き続けるわたしだが、意外なことにも、めちゃくちゃ元気に働くキラキラした(今よりはだ

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16歳のとき

表現とは、「正解」の数を増やすことである

りんごが「りんご」である確証はどこにもない。赤くてまあるくて、皮を剥けばみずみずしい黄色をしているそれは、わたしにとっては確かにりんごだけれど、他者から見たら全く違う果実なのかもしれない。わたしが見ているりんごの姿は、所存わたしひとりの目を通して映し出されているものであって、全人類が同じようにその姿を目にしているかどうか、何年生きても自信がない。 そもそも、自分では「赤い」と認識している物体が、他者の目を通してもなお同じように赤く見えているか、それさえも永遠に謎だ。わたしが