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素晴らしきドーナツに出会ってしまった

わたしはドーナツが大好きだ。
おいしいのは勿論のこと、あのフォルムがなんと言ってもかわいい。
真ん中に穴が空いてるのも好きだし、カスタードクリームがみちっと詰められているのも好き。
バムとケロみたいなシンプルな焼きドーナツも好きだし、チョコとかで艶やかにコーティングされているのも好き。

今までいろんなお店の🍩を食べに行った。
🍩をお目当てに旅行をしたこともある。
そんな🍩コレクションは近々記事にするとして。

唯一無二の素晴らしきドーナツに出会ってしまったので、それについて語ろうと思う。

すっかり名古屋で人気のパン屋さん、KISO。
オープンして3年半くらいなのにも関わらず、名古屋で、いや愛知で、最も人気なパン屋さんのひとつだと思っている。いつ行っても常に行列ができている、センス抜群の新鋭パン屋さんである。

木曜日はパンの販売は無い「木曜喫茶」の日で、
この日限定のメニューを楽しむことができる。

ただ、この木曜喫茶の日は、イートイン限定のため、通常のパン販売の日にまして非常に並ぶ。
席数は限られていて回転も良くないので、
忍耐力のある者のみが入店できるのだ。

ちなみに夏に並んで、暑すぎて泣く泣くリタイアしたこともある。

(最近整理券システムができたようだけれど、店頭に行かずネット上で取れるので200組待ちとかになっていた…今後どうなるのだろうか)

この木曜喫茶の日のみ「生ドーナツ」なるメニューが食べられるのだけれど、あまりにも人気を博したためか、2年ほど前からしばらくの間販売休止になっていた。

食べに行こうと思っていた矢先に、生ドーナツの販売休止のお知らせがあり、ずーんと落胆したのをよく覚えている。

もちろん生ドーナツ以外のメニューも非常に魅力的なお店なので、木曜喫茶の日も、パンの販売の日も、度々訪れてはいた。

カフェ利用した日

こちらは生ドーナツがお休みの間に登場したLANDドーナツ。やわやわもちっとしたシンプルなドーナツにシャリシャリの粉糖がかかっていてこれまたとっても美味しい。

ただ私の中で、KISOの生ドーナツは、
聞いたことはあるけど目にしたことはない、
伝説のドーナツとして、心の奥にずっと残っていたのだ。いつか食べてみたい、、と。

それがなんと、最近、生ドーナツが再開しているらしいことを風の噂で知る。
いつから再開したのかは定かではないが、
夏頃からひっそりと再開していた模様、
とにもかくにもこれは行かねばならない。

今度こそ、ついに、あの伝説の生ドーナツを!

経験上、木曜喫茶の日は開店アタックをした方が良い。開店から時間が経つにつれて列がどんどん伸びていき、どれだけ待てば入れるか分からないことに心が折れてしまうのだ。1巡目に入れると分かっていれば人間は耐えられるのです。

つまり木曜の午前が空いている、というひとつかみの人間のみが木曜喫茶に行けるのである____

木曜の午前が空けられた時にはもう、「KISOチャンス!!」と叫んで早々に予定を入れ、
前の週からわくわくと心を踊らせていた。

開店1時間前にお店に前に着くと、10人ほどが既に並んでいた。入れるかどきまぎしていたけれど、無事に1巡目で入店することができた。

カウンターに辿り着くまでの間、
何を注文しようかうんうん迷う。

生ドーナツの札を見つけて安堵し、
bread plateも絶対に頼むと決めていたので
それも注文する。
ハーフサイズの焼きたて明太フランス?!
それは食べないわけにはいかない。

テーブルの全貌

そんなこんなで欲望のままに食べたいものを全て口から発していたら、テーブルの上がすごいことになってしまった。
が、まったくもって後悔はない。なぜなら木曜喫茶は次いつ来られるか分からないから。

目の前にずっと夢見てたパンたち。
食べる前から心が躍りはじめてしまう。

まずは、念願の生ドーナツをいただく。

そーっとかぶりついた瞬間、
!!!!!となった。

頑張って表現するなら、
ほわほわもちもちの赤ちゃんのほっぺた。
小麦のほのかな甘みときび糖の優しい甘さを残しながら、しゅわりとかろやかに口の中で消えていく。
これは、天国の食べ物だ、と思った。
そんなことを思ったのは生まれて初めてだった。

ドーナツなのに、重たくない。
空気みたいでいくらでも食べられそう。

甘い口の中にアイスカフェラテを流し込む。
KISOはパン職人とバリスタのご夫婦2組で開店されたお店なので、珈琲もとても美味しい。

生ドーナツとカフェラテ、これ以上ない組み合わせ!

私の語彙力ではこれが限界のため、
ぜひ、お店のinstagramのポストを↓


これは唯一無二のドーナツに出会ってしまった、と思った。

生ドーナツは自分でちょうど売り切れてしまい、次のお客さんたちが何時に並んだら食べられるんだろうね、と苦笑いしていた。製造のタイミングもあると思うので、出会えるかどうかは運命なのかもしれない。次はいつ出会えるのだろうか。 

どうやら生ドーナツは木曜以外の日もイートイン限定で食べられるよう!なので、次はパンの日にも行きたいところです。

bread plateは、木曜日しか食べられないメニュー。ベジタブルのものと、ベーコンやソーセージなどのお肉が載ったもの、2種類ある。
どちらも3種類のパンがセレクトされていて、
少しずつテイスティングができる。
この日はバゲットとキタノカオリ、フォカッチャの3種類。

2種類頼んでデリをわけっこ

この定番のパンたちを食べると、KISOがどうしてこれだけ人気なのか、ということが分かる。
どのパンも水分量がすごい。パンにつきもののパサっとした感じが全くないのだ。
もっちりしゅわっぷるっとした食感で、噛むたびに小麦の甘みと存在感が出てくる。
パンってこんなにもみずみずしく作れるんだ、と感動すら覚える。シンプルなパンなのに、初めてみたいな美味しさがある。

紙コップはごぼうときのこのポタージュ ¥200

プレートのデリたちもお洒落で美味しくて、
パンに載せて食べたりするのもまた楽しい。
個人的にはカリカリのポテトが美味しかった。

そして驚くべきは値段である、
これでなんと650円。
個人的な感覚では2倍以上してもおかしくない。 
この値上げ値上げの時代に、
これだけの人気店が、この値段で。
その心意気が素敵!と惚れ惚れしてしまう。

明太フランスはKISOの一番の名物と言っても過言ではない。それがハーフというちょうど良いサイズ感で楽しめるということで、注文しないわけには行かなかった。

思いっきりかぶりつくと、ただでさえもっちりぷるっととしている水分量◎のバゲットに、明太子がじゅわっじゅわに染み込んでいて、なんだこれは?!となってしまう。
半分ぐらい液体なのではなかろうか。
明太フランスの概念が軽く覆される。これに勝る明太フランスはこの先現れないかもしれない。

LANDドーナツはお土産に

大満喫、大満足、大満腹でお店を後にした。
お腹はぱんぱんだけど、足取りは軽い。
こんなに素晴らしいパン屋さんが身近にあることに、嬉しい気持ちになる。

身近だけど、でも身近じゃなくて、
いつでも気軽に行けない。
だけどチャンスがあれば行きたくて仕方ない。
憧れのパン屋さん。
果たして今年は何回行けるだろうか。

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