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苔の霜化粧 その2 【奥入瀬 24/11/26】

昨日に引き続き、今日も霜を纏った苔が主役。

苔と霜が一体となって生み出す芸術は
苔の種類や霜の形によってその表情も様々。

霧氷のミニチュアみたい

樹木が霜や氷に覆われて真っ白になる
霧氷や樹霜と呼ばれる現象がありますが、
その苔バージョンと言ってもいいかも?

この針葉樹を思わせるデザインの苔、
実はこの写真は苔の一部を拡大したもの。
全体像を見てみると…

隅から隅まで霜まみれ!

こりゃすごい!

グッと拡大して霜の結晶に
フォーカスするのもいいけど、
この苔は少し引いて全体像を見るのがイイ。

これはシノブゴケの仲間。
シダを思わせるデザインが大きな特徴で、
シノブというシダの葉に似ることが名前の由来。

細かく枝分かれした繊細な葉の隅々まで
霜が覆う様子がたまらなく美しい…。

確かにシダっぽい

霜の芸術は一瞬で終わってしまいましたが、
霜が解けたことで生まれたわずかな水を吸って
苔がイキイキと輝いています。

霜がついていた時は引きで観察が良かったけど、
霜が解けた後は寄りで観察するのがイイ。

麦の穂を思わせる細かなデザイン

肉眼では1本のヒモのようにみえる部分も
拡大して観察してあげると、細かい葉に
びっしりと覆われていてとてもキレイ。

霜の水分のおかげか、瑞々しい印象を受けます。苔は根を持たないので、水分補給は
雨水や朝露、夜露などに頼っています。
きっと霜も役に立っているに違いない。


雪が積もる前にもう一回くらい
苔の霜化粧を楽しみたいなぁ。

雪は早くたくさん積もって欲しいけど、
積もっちゃうともう来年まで見れない…

ワガママなジレンマです(^^)



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