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人見知りが一人で「文学フリマ」東京38に行ってきた

文学フリマにはじめて行ってきました。

結論からお伝えすると、とても楽しかったです。

お目当ての本も買えて、大満足でした。

タイトルがない表紙もステキ

会場入り

「当日チケットはこちらでーす!」

会場につくと、白い服を着た爽やかスタッフが声を張りあげている。

当日チケット売り場にはたくさんの人が並んでいた。
現在の気温は24℃だが、蒸していて暑い。

行列に並びたくないわたしは、ショートカットの笑顔がステキなスタッフさんから、オンラインチケットでもいいと情報を得る。

さっそくアプリ「eプラス」をダウンロード、必要事項を入力しクレジットカード決済を行う。

オンラインチケットを手に入れたら、会場に入るために列に並ぶ。

当日チケットの倍以上の人が並んでいて、アリの行列みたいな人だかりだ。

アリの御一行様に加わったわたしは、目当ての本を探すべく会場にどんな本があるのか検索をはじめた。

検索するときに便利だったのは公式サイト「webカタログチェック」

そして公式SNS

ハッシュタグ「#文学フリマ」つけて検索すると、作者様の投稿など流れてきて興味深い作品がみれて楽しい。


建物の中に入る進んでいくと、髪の長い男性スタッフさんが「チケットをご用意ください」とアナウンスしていた。

前方に受付がみえたので観察すると、スマホをみせている。オンラインチケットの多さがうかがえた。

「これでいいんですか?」
「はい、星マークがある画面です」

どうやら星マークが出てきたら、正解らしい。
画面の右上のボタンを押すと、星マークが表示されホッとした。

自分の番が回ってきたので、スマホの画面を見せる
「はい、ありがとうございます」
慣れた手つきで右から左にシュバっと画面をスワイプして受付完了。

隣にいたメガネがチャーミングな女性スタッフさんにリストバンドをわたされた。

手首に巻き付けることで再入場が可能になるらしい。

好きな本を買う

会場にはテーブルがズラーっと並べられている。

今回は総勢2075ブース。+参加者
人間の体温だけでなく、推しへの愛がこもった場内は熱気がすごい。

わが推しのブースは入ってまっすぐ歩いて左手前。
藤岡みなみ先生の「超個人的時間紀行」が欲しかった。

ブースに行くと、青いカーディガンをはおった藤岡先生とオシャレな洋服を着こなした30代の女性が談笑していた。

女性は満面の笑みを浮かべていて、先生愛が溢れている。
見ているこちらまで幸せな気持ちになった。

邪魔しては悪いので、先に他のブースを回ることにする。

おいしそうな表紙、血飛沫がはねた小口、個性が爆発してワクワクする。

グルッと一周したあと、藤岡ブースに人がいなかったので声をかけた。

「こんにちは、この本お願いします」
「こんにちはー、ありがとうございます。1500円です」

藤岡さんはゆったりした喋り方だった。
お金をわたしながら、わたしは読んだ本の感想を伝えた。

「あの『パンダの、、、いい匂い』を読んで」
「ん?」
「えっと『パンダのうんこはいい匂い』よみました!」
「あーそうなんだ、ありがとうー」

文学フリマというオシャレな空間で「うんこはいい匂い」と言ったのは、おそらくわたしだけではないだろうか。

しかし、本はおもしろい。そしてパンダのうんこはいい匂いなので許して欲しい。

「紹介されてたダイアログインザダークもいってみました!」
「あーあれ楽しいよねー♪」

もっと話したかったが、次の人をお待たせしては悪い。
あと、わたしの心臓が「ドキドキがそろそろ限界だぞ!」と告げていた。

最後に差し入れをわたして、その場を去ることにした。

「あのx(旧Twitter)見ました。これ」
「えっ?ありがとう」

わたされたものを見て藤岡先生はキョトンとした。

「・・・これは?」
「・・・毛抜きです」
「あーそういえば、Xに投稿したー。ありがとう」
「よかったらつかってください。本ありがとうございます。」

藤岡せんせいがTwitterで「今日、手の毛を抜き忘れた」と言っていたので、薬局で毛抜きを買っておいた。

しょうじき「初めて会った男に毛抜きを渡されたら変な人だと思われないだろうか?」と不安はありつつも、ステキな笑顔でお礼を言われたのでよしとした。

見本誌コーナーが良い

お目当ての本が買えたので、会場1から会場2へ移動した。

スムーズに移動してる感じで書いたが、実際は迷って階段の周りを2周している。

階段の下にいたメガネのカッコいいお兄さんに場所を聞くと「ここを真っすぎいって、左に曲がり、オレンジの看板が出てきたら右」と教えてもらう。(うるおぼえ)

途中でわからなくなり、"最終列はこちら"の看板を持つお兄さんに場所を聞いたら「オレンジ色の看板が出ているところをまがって」(うるおぼえ)と教えてもらう。

そうだ、オレンジだ。緑じゃなくて、オレンジだ。
お兄さんズのおかげで、第二会場まで辿り着いた。


本の見本が置いてあるブースを発見した。
公式サイトによると「見本誌コーナー」というらしい。

これがとてもありがたい。

というのも、各ブースで作者様が

「どうですかー」
「こんにちはー」

と声をかけてくれる。
これがめちゃくちゃ心苦しい。

本をパラパラみたけど、やっぱり買わない。の時の作者様たちの心もちを想像しただけで心がはりさけそうな気持ちになる。

買わないのに声かけていただいて、本まで見せてもらったのにごめんなさい。土下座します。と叫びたくなる。

そのため、本だけ置いてあって中身をパラパラめくれるのはありがたい。
あっ、これ本屋だ。本屋ありがたいの再発見。

本を見て、作品を知って、それを生み出している人に会いにいく。
一連のプロセスを辿れるのが文学フリマならではの醍醐味だと感じた。

ボランティアさんありがとう

帰りすがらアンケートブースを発見したので記入した

長机にアンケートが等間隔でおいてあり、5〜6名がかけるようになっている。

アンケートを書き終えてボックスに入れる。
帰ろうと思い周りをキョロキョロすると、後ろ手に運営ブースがあった。


赤髪のスタッフさんがパソコンをカタカタしている。横ではお姉さんがテキパキと物品の整理をしていた。

わたしは一瞬不安になったが、行動することに決めた。

お姉さんに近づいて「あの、もしこれよかったら」と緑色のビニール袋をわたす。


なかには薬局で買った塩分タブレットを入れておいた。スタッフさんに感謝を伝えたいがため、毛抜きと一緒に買っておいたのだ。

というのも、この文学フェアはボランティアさんも大勢かかわっているそうで、善意でサポートしている人たちには感謝しかない。

もう少しはやく知っていたら、わたしもボランティアとして参加したかった。

打ち上げで「あの子、おまえのこと気になってるらしいよ」とかいわれて「もう遅いから送れよ」とナイスアイストがあり

帰りの電車がゆれて「あぶないっ!」と女性をささえた後「あぶないから、はい」って手をギュッっとつないで

女性が降りる駅でパッと手を離すが、お互いまだ一緒にいたくて。でもLINE交換を言い出す勇気がなくて、そのまま別れる。

1年後にボランティアで女性に再開するが、すでに年上の彼氏がいて、でもまだ好意をもたれていることが感じられて、、、

そんな二人の甘酸っぱいラブコメ作品を、ボランティアの先輩に教えてもらいたいと思います。

※妄想なので読まなくていいです

お姉さんは一瞬ふしぎな生物を見るような顔をしたが、すぐ「ありがとうございます」とお礼を言われた。

「あっ、はい、あの、よかったら、足りないかもですが、どうぞ。はははー」といいつつ、その場を去った。


はじめての文学フェアはとても楽しかった。
見ているだけでワクワクする、あの一体感は暑いが熱い。

次回2024/12/1(日)、文学フリマ東京39は東京ビックサイトでやるとのこと。

https://bunfree.net/event/tokyo39/


日程があえばまた参加したい。

(行きたいな。でも遠いからな。往復3時間。電車賃2000円。でも行きたいな。しかし人混みが。。。)

と悩むかもしれないが、また行きたい。

本と人との出会いを大切にしたい。
心からジュワッと気持ちがあふれでた。


帰りの電車は空いていた。

わたしが席に座り3駅目
お父さんと子供が入ってきた。
わたしの隣の空席は1席。お父さんは当然のように子どもを席に座らせる。

わたしはスッと立ち上がり「よかったらどうぞ」と声をかける

お父さんは「ありがとうございます」と会釈をして子供の隣に座った。

まとめ


文学フリマとってもよかったです。

チケットの購入はオンラインがスムーズで、事前に好きな作家さんのSNSをチェックしておくと楽しみアップしそうです。

とにかく公式さんが頑張って情報まとめたりSNS発信してくれてるので、困ったら都度見るのがオススメです。

会場で困ったらスタッフさんに聞くと丁寧に答えてくれるので、はじめてでも一人でも内気でも大丈夫です。

どこかでお会いすることがありましたら、どうぞ、あの、その、よ、よろしくお願いします。

おしまい

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