何をどこで書くべきか、という悩みについて
僕は「おいもと老師」以外にもペンネームを有しており、これまで自分の思考や深い話題なんかについてはそちらで語るようにしていました。
当初はいわゆる趣味垢とリアル寄り垢として使っていたわけですが、結局どちらのアカウントでも文章を書くようになり、正直その区分けもよくわからなくなってきたというのが現状です。
「仕事とプライベートはしっかりわけるぜ!」みたいな思考をなんとなく持っていたのですが、悲しいかな、趣味垢であろうとリアル寄りの垢であろうと、自分の立ち振る舞いが大して変わらない(変えられない)ことに気づいたのでした。
(結果、趣味垢であったはずのこのnoteで「おいもと老師の中の人」が考えていることを記しているわけですが。)
最近は「どっちで発信しようかな」なんて考えているうちに、結局書かずじまいになってしまうことも多くありました。
せっかく書きたいことが頭に浮かんでいるのに書かないのは非常にもったいなく、アイデアの種を捨てているようなものなので、ひとまずおいもと老師として気楽に書く機会が増える「かも」しれません。
とはいえ、なかなかどうして自分の思考を晒していくというのは難しいものです。完全匿名で書くならば書きたいことをすべて書けるのかもしれないけど、おいもと老師は趣味で知り合った方も多く、「こんな考えを持った人だったのか」と思われるのは、それは怖いですよ。
いまさらか、HAHAHA。
まあ、そんな感じで、どこまで自己開示をしてよいものか、というのが僕が文章を書くときに最も悩んでいることなのかもしれないですね。
しかし、書くという行為はやはり自分にとって非常に尊い行為であり、自身の在り方やアイデンティティを再確認させてくれる、生きるうえで欠かせない行為でもあるのです。
たとえば、先ほど「どこまで自己開示をしてよいものかというのが、僕が文章を書くときに最も悩んでいることなのかもしれないですね。」と書きましたが、これはこのnoteを書いて初めて言語化できたことです。
このnoteを書き始める前、僕の頭の中には
「思考についてはどのアカウントで書くべきだろうか」
「仕事で書く文章を犠牲にしてまで趣味垢で文章を書く余裕があるのか」
「そもそも書くことにどんな意味があるんだ」
というような、書くことに対する漠然とした不安、もやもやが頭の中で渦巻いており、それを解消するために文章を書き始めたわけです。
何を隠そう、僕は定期的に書くという行為を行わないと何にも集中できなくなるのです。今も考えすぎて仕事が手につかなくなったゆえ、このnoteを書いています。
僕は何にでも注意を引かれてしまう子どものような精神性を有している(と思っている)ため、一度考え始めたことからなかなか頭を切り替えることができません。
さらに悪いことに、僕は目につくもの、耳にするものについて何でも深く考えてしまう癖がある。ご飯を食べる時も、家事をするときも、外を歩いている時も、気づけば思考の海にどっぷりと飲まれてしまうことがある。
つまるところ、油断するとすぐにこの状態になってしまうということです。
この深く考えすぎる癖のせいで、不眠に悩まされた時期もありました。今でも寝る前に考えをノートと日記にまとめ、それを終えたら何も考えずに思考を放棄して寝るという生活を送っています。
このスペースキャット状態を脱するには、考えていることを書きだす、もしくは話すかして、頭の中のもやもやを解消するしかないのです。
スピード感でいえば当然話すほうが手っ取り早いのですが、一人でいる時は難しいし、なにより話題が濃すぎて、日常会話に持ち込むにはどうにも難しいのが難点です。
たとえば、いま自分の欲望に素直にイマジナリーフレンドに話題を振るとしたら、目の前に置いてあるレシートを見て、
「レシートっていつから日本で導入されたのかな、レキシガ-ホウリツガ-…」
と語りたいわけですが、こんなの実際にはできないわけじゃないですか。
少なくとも、日常会話の範疇からは逸脱していると、僕は感じてしまう。
なにより、話すことの大きな欠点は「聞き手側の選択権がない」ことにあると思います。
目の前の相手が話しているなか無視を決め込むのはなかなかできることではありません(それができる関係性はとても素敵だと思います)。
一方で、記された文章は読み手に「読むか読まないか」という選択権がある。その選択権があることで、「別にマニアックな内容を話してもいいか」という書き手にとっての許しになる。これは、文章を書くことの大きな強みといえるでしょう。
さて、そろそろ仕事に戻らないと本当にマズいので、今日はこのあたりで区切りをつけておこうと思います。
おっと、本題を忘れてしまっていました。このような雑記を「おいもと老師」として発信してよいものか、ということを悩んでいたのでした。
せっかく書くのであれば、読んで楽しんでくれる方が多い場所で書きたい、というのは当然のことです。こういった文章がエンタメのひとつになるのであれば、僕にとってもそれ以上の喜びはないわけですが。
よろしければぜひ、ご意見や感想をお聞かせください。今後の参考にさせていただくとともに、おいもと老師の中の人が大喜びします。
まあちょっといろいろと試してみようと思うので、生暖かい目で見守っていただけますと幸いです。