カラス
三が日も最終日、2023年もいつも通りの日常が戻ってこようかという今日、僕は朝からのんびりと地元を歩いていた。
正月気分も今日で終わりかな、なんてことを考えていると、木の上に佇むカラスがカァカァと仲間とコミュニケーションを取っている。
カラスには正月も休日も関係ない。
厳しい自然の中で生き抜くため、ただ、今を必死で生きている。
正月で少々気持ちが弛んでいた僕の目には、純粋に生を謳歌するその姿がとても美しく見えた。
「お前もがむしゃらに生きてみろ。」
彼らは深く輝く漆黒の瞳で、そんな言葉を僕に語りかけているようだった。