「紙の本にこだわる人」が陥っている大きな間違いを断言する
「紙の本にこだわる人」が陥っている大きな間違いを断言する
とにかく明るいやまけんがお届けする人生後半戦のハーフタイムにようこそ。
今日のお話は、「紙の本にこだわる人」が陥っている大きな間違いを断言する」というものです。
今回は少し志向を変えまして、私自身が持っている。考え方、ポジションについてちょっとお話をしてみたいと思います。お付き合いください。
「紙の本にこだわる人」が陥っている大きな間違い
そのポジションというのはどういうものかというと、「紙の本にこだわる人が陥っている大きな間違い」というものを、今回、指摘をしたいということです。
それは、「なぜ私がデジタル本を推すのか」という理由でもあります。
詳しいお話に入る前に、私自身のストーリーを簡単にお話させてください。私自身、外資系が長かったのですが、最終的には投資教育のスクール運営をしていました。
そして最終的に、非常に多忙な毎日を送っていたのですが、その運営に行き詰まって清算したという経験を持っています。
その多忙な生活の中て、私自身何らかの逃げ道というか、逃避できる時間が欲しかったため、何か求めていたのですが、そのときに電子書籍に出会いました。
そして子供の頃、自分自身が持っていた「読書三昧の時間を取り戻した」という気持ちになりました。
その後、デジタルで、小説を読む、本を読むということの可能性、その中の世界。そしてそこから始まる世界に、ものすごく引き込まれていきました。
今日はその後で、ここまで私がいろんなことを行ってきた中での、改めて感じたこと、結論というものをお話することになります。
「インプットのための読書」と「アウトプットのための読書」
何回か前記事で、「読書から得た知識を資産管理するという考え方」というのをお届けしました。
その中での議論は、「インプットのための読書」と「アウトプットのための読書」というこの二つを比較してお話をしていました。先ほどの紙の本の読書ですが、これはインプットの読書だなと改めて気がつきました。
紙の本の読書は「インプットの読書」
どういうことかというと、「やっぱり紙の本だよね、紙の本でなければ本ではない」というような言い方を、電子書籍が出てきた最初の頃によく言われました。
やっぱり紙の本。その理由はというと、紙の本の方が読みやすい。これまで使い慣れてきている。紙の本には紙の本の長い歴史がある。いろんな調査では、記憶に残るというような言い方もしています。
これ私から考えてみると、アナログの中にデジタルがどんどんと取り込まれていっている現在、このデジタルというものを受け入れることを拒否しているという、そういったふうに思えてきます。
いわゆる現状維持。あるいは懐古主義、昔を懐かしむということですね。古き良き時代というものです。
懐古主義の「ラガード」たちとは
その理由この後お話をしていきますが、ITの用語で「ラガード」という言葉があります。
新しい技術がどんどんと社会に受け入れられて広がっていく中で、いろんなパターンをとっていく。それはベルカーブ、ベル状の普及線というものが現れるんですが、最初はもうとにかく新しいものが好きという「イノベーター」です。
その後に自分は他の人よりも新しいものを手に入れたというのを自慢するような人たち。例えばその人たちというのは、iPhoneが出たときにアップルストアの外に徹夜で並んだような人たちです。
それからその後に、「アーリーマジョリティー」です。この人たちというのは比較的新しいものというのが十分に行き渡ってきて、技術もある程度安定してきたな価格も下がってきたときに、新しい技術を取り入れていく、新しい製品というものを購入していくという人たちです。
その次に来るのが「レイトマジョリティー」です。他の人たちがもうやっているから自分もそこについていくかという人たちです。
最後のこの「ラガード」という人は、これはとにかく何が起ころうとも、物事を変えたくない、昔のままがいいという人たちです。
例えば、これだけスマホが行き渡っている時代に、絶対にガラケーがいい。あるいは絶対に固定電話は持ち続けるべきだというような人たち。あるいはFAXでなければ信用できないとか、こういったようなタイプの人たちですね。
これが悪いのかということが議論なわけですけれども、今、どんどんと先に進んでいって、世の中が変わっていく中でです。
自分のアウトプットも、その中で、存在感のあるものを出していきたい。自分が世の中に発信していきたいということをもし考えるのであれば、今はもう、状況は明らかです。
自分を取り巻く環境がどちらかといえばアナログであったとしても、デジタルを中心にして、一緒に共存していくところまで十分に進んできていると私は考えています。
もうある意味、「レイトマジョリティー」の世界に入っている。最終段階にまで来ているということです。
デジタル本の読書は「アウトプットの読書」
デジタル本の読書についてですが、これは「アウトプットの読書」といえます。
これは読みやすいかどうかに重点を置くのではありません。
読みやすければ読みやすい方が良いのには変わりないのですが、「読後に処理をしやすいか」、「アウトプットに向いている」、「アウトプットしやすいか」どうかが論点です。
例えば、読書中にハイライトをする。これをどう使うか、どう処理してアウトプットしていくのかというようなところに重点が置かれます。
これは紙の本ではありえない世界です。
紙の本では、紙に書いてある内容を書き出す、あるいは引用するといったときに、必ずデジタルに書き写す。デジタルに変換するという作業が必要となってきます。
これは特に多量の引用をする多量のノートをとる、そこから展開していくということが、特に必要なような場合には、膨大な量の何十時間という時間が、それだけに必要になります。
その一方で、読みながらハイライトをしていくという作業をすれば、一旦読み終わった場合には、ハイライトは数分のうちに、早ければ数秒のうちに、コピペをして読書ノートを作れます。そして、すぐにアウトプットの作業に入ることができます。
これはもう決定的な差です。一番大きな差といえるかもしれません。
もし、ここを比較したかったら、ご自分でやってみてください。
「読書は1冊のノートにまとめなさい」という本もあります。もしこれに従えば、自分がしっかりと読み込んだ、3色ボールペンでアンダーラインやメモを書き込んだ本について、これを引用して、デジタルに書き起こしていくことになります。
今の時代、もうデジタルでしかアウトプットできないです。皆さん、手紙を書きますか。原稿用紙に書きますか。ありえないですよね。
原稿用紙で書いたもの、例えばそれ写真に撮ってSNSにアップしますか。どうやって本にしますか。
本から得た知識をアウトプットへ高速処理する
今アウトプットはデジタルです。であれば、デジタルでいかにアウトプットしやすいかを基準に考えていくべきです。
紙の本よりもデジタル本の方が決定的にアウトプットに向いているということが言えます。
知識を取り出して一括処理するデータベースで管理していく。例えばAIはビッグデータを高速処理しますが、個人の知識もデジタルで始めることによって、高速処理できます。
例えばNotionやEvernoteといったツールを使うこともできます。特にNotionのデータベースとワークスペースはとても強力です。
読書管理アプリを簡単に作ることもできますし、カスタマイズもできます。あとはもうユーザーの想像力次第です。
「忘れる、身につかない」は単なる言い逃れ
よく、「読書をしても忘れる、身につかない」と言いますが、これは単なる言い逃れでしかないと思います。
自分の中に変革を起こしていきたい。デジタルと思っているのであれば、デジタルの知識に目を向けるべきです。
今、知識をデジタル化する時代へ
これまでデジタルへ移る中で試行錯誤してきた人を数多く見てきました。自分自身も試行錯誤してきました。
例えば、自炊という言葉がありますが、デジタルへ移行する中のほんの一時期、紙でしか情報がないので、それをスキャナーでスキャンしてきて、OCRで文字に変換するということをしていました。
もうそんなことをしている時代ではありません。そうではなく、電子書籍になっているものを見つけてくる、あるいはすでに電子化されたものをインターネットで探すことに知恵と時間をかけるべきです。
自炊スキャナーで読み込んでOCR化するというような作業は、最後の最後、最終手段でしかありません。
「ラガード」は引退するべき
しかし、まだまだ、紙の本でしかない本もあります。これはもう早くデジタル化してくれとリクエストを出し続けるしかありません。
古い頭の人たち、あるいはそこに何らかの著作権だとか、著者に連絡がつかない、交渉ができないというようなことを理由に、あるいはコスト的なことを理由に、それをやらない出版社や、あるいは頭の古い人たちがまだまだいるのも事実です。
私はそういった人たちは、もう考えを直すか、もしできないのであれば、「引退するべきだ」と思っています。
結論
ここまで、「紙の本にこだわる人」が陥っている大きな間違いについてインプットとアウトプットという観点から見てきました。
「アウトプットしたければ、読書はデジタルにまとめる」これが私の結論です。
あなたはどう思いますか。あなたの意見をぜひコメント欄に入れてみてください。もし反対意見があれば、私もそれに対して回答していきたいと思います。
とにかく明るいやまけんがお届けした「人生後半戦のハーフタイム」でした。
次回の配信もお楽しみに。
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