咳が続くのはこの時期不安ですよね。長引く咳の原因は?
現在のコロナ禍においては、ただ咳をすることも許されない雰囲気さえあります。
薬局内で咳をする方も以前は沢山居たように思いますが、現在はほとんどみられません。
そんな咳が長引くことを考えたら、それだけでストレスになってしまうと思います。
長引く咳の分類も細かくありますが、ここでは3週間未満の咳を『急性』、3週間以上をすべて『慢性』としてみていきます。
今回は、長引く咳の原因について考えてみたいと思います。
長引く咳の原因は?
長引く咳の原因として、重篤な疾患(具合が非常に悪い病気)も含まれていますが、ここではよく見られる、4つの原因を中心にみていきます。
✅ 後鼻漏症候群(上気道咳嗽症候群)による咳
✅ 咳喘息
✅ 胃食道逆流症による咳
✅ 感冒後咳(感染後咳嗽)
この他にも、結核、百日せき、マイコプラズマなど微生物が原因となっておこるものや、お薬が原因となるもの(ACE阻害薬)、肺がんなど様々な原因があります。
✓ 後鼻漏(こうびろう)による咳
後鼻漏症(こうびくうろう)症候群もしくは上気道咳嗽(じょうきどうがいそう)症候群と呼ばれ、鼻汁、鼻水が喉に流れ込んで生じる咳のことを言います。
鼻汁が流れ込んでいますが、実際の症状としては「痰」として感じることが多く、
「喉に引っかかるような感じの痰で、飲み込みたくなる感じのもの」
を感じる場合に、後鼻漏(こうびろう)による咳の可能性が高いと言われています。
アレルギーによるものが多いため、咳止めよりも抗ヒスタミン薬と呼ばれる鼻水・鼻汁の薬を使用することが多いと思います。
↓ 抗ヒスタミン薬の眠気について書いた過去記事はこちらになります
✓ 咳喘息(せきぜんそく)
症状としては、「夜間~早朝の咳症状の悪化(眠れないほどの咳や息苦しさ)」があります。
咳喘息であるかどうかは、病院で検査を受けてみなければはっきりしません。
診断された場合には、ステロイドや気管支を拡げる作用を持った吸入薬の使用や咳止めのための飲み薬が処方されます。
✓ 胃食道逆流症(GERD)による咳
食生活の欧米化に伴い、胃酸が逆流して起こる「胃食道逆流症(GERD)」による咳も多くはないですがあります。
胸焼けなどの症状の存在や、食後や起床直後、上半身を前に屈めたときに症状がみられる等があれば可能性として考えられます。
胃食道逆流症ではまず
■逆流を誘発する食品(脂肪分の多い食品、チョコレート、過剰なアルコール等)を避ける
■酸性の飲み物(例、コーラ、赤ワイン、オレンジジュース)を避ける
■減量
■禁煙
■寝る前2〜3時間前から食事はとらない
などの生活面での改善が必要になってきますが、それでもダメなときには胃酸を抑える薬が使用されます。
咳が出る、喉がイガイガするといった方に対して、胃酸を抑える薬が試しに処方されてくることも多くあります。
✓ 感冒後咳
胸の写真(X線)を撮っても正常ですが、風邪の症状に引き続いて起こる咳をこう呼んでいます。
キーワードとしては、
「喉が痛い風邪からスタートしたか?」
です。
かぜの3症状としては、「のどの痛み、鼻水、発熱」がありますが、のどの痛みではじまり、途中鼻水(or 鼻汁)が混ざってきて痰を感じるようになり、気づいたら咳が出るようになっていたというのが「感冒後咳」に該当します。
この場合は、対症療法として薬で様子をみて更に1週間以上症状が続くようなら受診するのも一つの手かもしれません。
まとめ
ここまで、4つの長引く咳症状についてみてきました。
✅ 後鼻漏症候群(上気道咳嗽症候群)による咳
✅ 咳喘息
✅ 胃食道逆流症による咳
✅ 感冒後咳(感染後咳嗽)
それぞれの特徴をつかんで自分なりに対処していくことも時には大切だと思いますが、
「長引く咳が不安だな」
「咳でカロリーが消費されて疲れるな、苦しいな」
「コロナ禍で病院に行ったら検査されそうで怖いな」
なんて感じたら、まずは身近な薬局薬剤師に相談してみてください。
ここ数年でセルフメディケーションをサポートするための研修も行われていて、OTC(一般用)医薬品で対応するか?受診をうながすか?のトリアージ(適切な判断をする)研修なども含まれています
その他、「症状から疾患を推察する」といった勉強を頑張っている薬剤師もいます!
是非、お気軽に薬剤師に相談してください!
最後までお読み頂きありがとうございました🙇♂️
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