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『駅の名は夜明』高田郁
30p目でもう、嗚咽していた。
ぎゅーーーーっと胸の奥が掴まれて、そこから涙がぶわーっと湧いてくるのがわかる。
唇が震える。ため息と一緒に涙が溢れる。
生きていくことって、人を愛することって、なんて哀しくてなんて儚くて、なんて美しいのだろう。
最初から最後まで、どの短編を読んでも泣いてる。
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高田郁さんの作品は、全部読んでいる。
どれもこれも私にとっては、人生の指標みたいな本で、主人公と同じような苦境に立っている時に、タイムリーに新刊が出る。
タイムリーな苦境を乗り越えていく主人公に励まされ、取り巻くエピソードに癒され、主人公を支える温かい人たちに勇気をもらう。
まだ私も頑張れる、また明日からはじめてみよう。読んだ後はそんな心持ちになる。
高田郁は私にとってそういう作家だ。
今回の文庫本も、宝物の一冊になった。
高田郁さん。
なんでこんな文章が書けるんだろう。
どうやったらこんな感動をひとに与える文章を書けるんだろう。
たまらなく好きな作家です。
今回も、珠玉の物語をありがとう。