LOVE SONG ≪絵本作家が書く作詞note3≫
LOVE SONG
あなた住む街も
長い雨あがったなら
その窓にそっと
こころあずけたい
出してはいけない手紙
かけてはいけない電話
誰かのものどうしの
約束のないそれでも恋
しずかにはじまってたこと
ふれてた膝が知ってる
会えるかもしれない
会えないかもしれない
困らせる きっと
願う胸が痛い
さっきまで見えてた月
さっきまで吹いてた風
誰も知らないままで
消えてしまいそうな涙に
名前をつけてしまったら
そこに在ったことになる
一緒に見届けて
ううん
気付かないで
すきになったらあとのまつり。思案するせつなさも嘘じゃない想いも、そこからどうするかはまた別にして、恋におちるときは考えるよりまえに落ちてる。ふたりでそのちいさな炎を囲んで、一緒に見届けるのはうんと切ないものです。小川範子に歌ってほしい。しかも十代の。
歌声にきっちり硬質な輪郭のある、はりつめたあの表現力で。