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なんでも売ってるAmazonさんでは売切れだった。

なんでも売ってるAmazonさんでは売切れだった、
いつも行く本屋さんに行ったら一冊だけあった。
タイトルの「夢見る部屋」はリンチが自分で書きたいと言って書いたそうだ。

パリのカルティエ美術館にリンチ展を見に行った。日本には来なかったから。
キャンバスから写真から紙ナプキンから、小さなメモ用紙までリンチ節が爆発してた。その場所で何時間も過ごした。飽きなかった。

分厚いカタログを抱えて帰った
何事もない配管
何事もない雪だるま

どうだろう。なんだかどんどん天国の方が楽しそうになって来てる気がする。

とか考えてたら、カフェの隣のテーブルで3人組の女子高生が
「ねえ、ねえ、見て見て。昔の写真って笑える」
と言いながらお友達にスマホを見せてた。
勝手に昭和初期の写真とか見て笑ってるのかなと思っていたら、自分の小学生の時の写真だった。昔の写真って言ったわりには、ついこの間みたいな気が・・・。
修学旅行の時の写真らしく、おばあちゃんが買ってくれた服を着て行ったので、なんだかおめかししてるみたいな自分が可笑しいらしい。
そんな写真を、ずっときゃっきゃっと笑いながら見ていた。
彼女たちはまだ天国の方が楽しそうなんて、思いもしないだろうな。
そして、
「見て見て、バスの中で誰かにエアドロされた知らないおじいちゃんの写真」
と言って、もっとケラケラ笑っていた。
笑い事でいいのか?笑えない状態になる前に、できればちゃんと設定したほうがいいんじゃないの?とも思ったけれど、転ぶ前に「転ぶと痛いよ」と言ったところでなとも思った。

これからの長い長い人生を楽しんでおくれ。
天国でまた会おう。

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