タロットであなたを語りたい(まど夏さんの場合)
こっそりひっそりとフォローさせていただいているまど夏さん。
ずーーーーーーっと遠いところのあの山の向こうにいる存在でして、お姿もチラチラと御簾の向こうに影を見るくらいの高貴なお方。
そんなイメージのまど夏さん。
大丈夫なんでしょうか、わたしアセアセ💦
おそるおそるカードをシャッフルし、カットして全集中で引かせて頂いた渾身の一枚はこちら!!!
おお〜女帝でした!(๑・̑◡・̑๑)
馬に乗って旅をしてきた少女は豊かな金色に実ってる麦畑を前になんて素晴らしい景色なのだろうと、思わず手綱を引いた。
ブルルと首を震わせ馬が歩みを止めると、少女は地面に降り立った。
土の匂いと麦の香り。
太陽は沈みかけ、その最後の光はいっそう眩く黄金色に大地を染めている。
見ると向こうにひとりの女性が座っている。
ゆったりとした美しいドレスに身を包み、頭にはキラキラと輝く冠。
遠くからでもひと目で高貴な方だとわかる。
わたしの国の女王様はお城から出ることもなく、わたしたちは肖像画でしかお目にかかったことがない。
とても厳しく鋭い目がわたしたちをじろっと見つめていて怖かった。
敬いなさい。
学校でもいつもその肖像画の前に跪き、忠誠の言葉を唱えさせられた。
そんな日々の中、わたしは旅に出ることを決めた。
この世の中にはまだたくさんの知るべきことがあるはず。
そうしてここに辿り着いたのだった。
少女が見つめていることに気がついたその女性がにっこり微笑みかけて手招きした。
いらっしゃい。
少女は馬の手綱を持っておそるおそる近づいた。
待ってたわ。
その女性は嬉しそうに少女を腕に抱いた。
遠いところからよく来たわね。
わたしのことをご存じなんですか。
少女の問いには微笑んだだけだった。
ここには好きなだけいるといいわ。
わたしがあなたの住まいを見つけてあげましょう。あなたは学ぶことが好き?
少女はすっかり感激して顔を赤らめて口籠る。
はい、いろいろなことを知りたくて旅に出ました。
それは素晴らしいわ。
そう言って少女に微笑む。
詩、絵画、音楽、哲学、数学、建築、工業、農業。
この世には学ぶべきことがたくさんあって、どれ一つ欠けても世界は色を失ってしまう。
学びなさい。
探求しなさい。
迷ったりわからないことがあったり、悩んでしまうことがあったら、いつでもわたしのところにいらっしゃい。
女性はそう言って立ち上がり、少女と馬を連れて夕暮れの中、城へと歩き出した。
幻想的なお話になりました。
書きながら何か安堵して温かく包まれる感覚になりました。
女帝というカードは母なる包容力があるのです。
そして慈しみ、与えるという役割があります。
ほっとするお話になったのも必然かもしれません。
まど夏さん、ありがとうございました❤️☺️
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