ソクラテス文学について
ソクラテスのように問答形式で真理を導いていく文学スタイルをソクラテス文学と呼ぶらしい。対話篇といえばプラトンが有名だが、プラトンの同時代人も対話篇を書いており、後世の哲学者たちもそれに習った形式を残している。
ただソクラテス文学はプラトン以外はあまり成功しているとは言えない。教導主義的で結論を押し付けるような誘導尋問と紙一重だからだ。
プラトンはなぜ成功したか?それは対話篇にプラトン自身を登場させなかったことが大きい。プラトン自身はあくまでも第三者という立場で記述したから自己主張感が強く出なかったのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?