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アウラ

ヨーロッパに旅行したときに美術館でピカソの『泣く女』を観たとき衝撃を覚えたことがふと頭をよぎった。絵から出てくる後光が凄まじかったのである。

ヴァルター・ベンヤミンが『複製技術時代の芸術』で複製技術が発達した時代でも、オリジナル作品には「アウラ」があり違うものだと言ったのだが、ピカソの絵はまさにそれだったのだろう。

連想で思ったのは『源氏物語』の原本には「アウラ」が宿っているのだろうかということ。よく文学館には芥川龍之介の手書きの原稿用紙などが展示されているが、あれにも「アウラ」が宿っているのだろうか?

テクストに価値のある文学作品の「アウラ」とはなんであろうか?

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