MUSIC / レコード編 其の三
はいども、オッティです。
収集癖の末10000枚程となった我が家のレコード達。
今回はこいつらのこと、傷やカビ汚れのメンテナンスのことなど綴っていこうと思います。
では早速〜!
これだけのレコードだ、管理するにもマジでかなりの労力を要する。
時にどこに何があるかわからなくなり聴きたいと思ってもそのレコードは見つからない、と思えばある時しれっと見つかる、ふと気付けば同じレコードがダブる、飼っていた猫にダメにされたこともあった。
まだまだトラブルは尽きない。
ふと見たらカビや傷がどうしようもなく諦めた盤、DJで使っていて何故か無くなったりしたこともあったな。
前提としてレコードの天敵は、傷、カビ、埃。
そこでまずは傷について話をしてみたい。
傷についてはもう物理的なものなので、溝をトレースするレコードの性質上、基本的にはどうにもならない。
綺麗な溝に亀裂(傷)が入れば歪な溝となり、そこを素直に針は流れてくれない。
本来は綺麗な溝に沿って針が流れていくので、溝が歪になればそりゃ音も歪になるわけだ。
この歪、というのがレコードを聴いていてよくある"プツ"とか"パチパチ"といったノイズ。
この傷が酷いと正常に針が溝を通ってくれないため、一周、もしくは何周か前後の溝へと飛んでしまい、音飛びという残念なことに。
ただ、レコードを聴くというのはレコード再生機器含め本当に繊細で、この傷を針圧による微調整で克服できる場合もある。
針圧というのはレコードの針が盤に触れる圧力、強さ。
針圧を多少強くすることで溝に針を押さえ込み、他の溝に飛ばないよう、本来進みたい溝に針を強引に維持させることもできたりする。
逆に弱くして同様の効果を得られる場合もあると思う。
これにていったん音を飛ばすことなく聴くことはできたりするが、これはこれで問題点もある。
針圧が強いことで今度は逆に正常な針圧で良いはずの正常な溝に負担をかけてしまうことになるため溝の劣化進行は早い。
このあたりのバランスは人の好みだったりで様々かと思う。
日々同じ盤を再生するなどの頻度が高い人からしたら溝の劣化が進むは避けたいところであるし、とにかく今聴きたいだけで月に一度くらいの再生など頻度が低い人であれば上記の方法も無しではないだろう。
とりあえずひとつ、軽度の傷に関しては針圧の調整である程度クリア。
もうひとつ傷について。
爪楊枝やそれくらいの硬度の鋭利なもので修正する荒技。
イメージとしては、主犯傷となる溝の歪みを爪楊枝で削る、もしくはなるべく正常な溝に戻すことで歪みを直し、その傷のエッジを滑らかにして無理やり針が流れるようにするといった感じ。
まぁさらに傷付けるため、これには強靭なメンタルと繊細で器用な手先を持ち合わせていなければただ盤にとどめを刺すだけになってしまう。
ちなみ自分は成功も失敗も経験したが、、、まぁ微妙かな。
本当はルーペを使ってちゃんと見ながら原因の傷に触り、他の溝には傷を付けないようにするのがベストらしい。
他にもググれば対策はあるかもなので、困った方は自己責任で色々と試してみたらいいかもしれない。
お次はカビ。
長いことレコードライフを送っていると盤にカビが付着してくるパターン多々。
カビなので、管理、保管環境によって症状にバラつきはあると思うが、例えば手で盤面を触ったりしているとそこに手の油分や汚れが付着し、それらが湿度によってカビてきたりする。
ある程度レコードを持っている人なら多少はカビ汚れの経験があるはずだ。
このカビというのはレコードに付いた直接の傷ではないため、正しい知識と丁寧に対応する心持ちがあれば、経験上そこそこは除去できてだいぶ綺麗な音が復活する。
レコードは濡れても大丈夫なので、なんならバシャバシャと水で丸洗いする人もいる。
面倒臭そうでやったことはない。
水が大丈夫なので、軽度のカビであれば柔らかい布(マイクロファイバークロスとかがいいらしい)を湿らせて擦ればわりとカビは除去できる。
しかも、結構強く拭いても問題ない。
布でカビを根刮ぎ擦り取るようなイメージで、溝の曲線に沿って円をなぞるように拭けばOKだ。
レコードというのは思いの他頑丈で、確かに鋭利なもので触れると傷は付いてしまうのだが、柔らかい布で平面圧力をかける分には意外と強い。
気をつけておきたいのは、拭いている際に手を滑らせて爪で引っ掻いてしまうこと。
自分もこれは何度かやってしまったことがある。
こんな感じの作業によってある程度のカビは除去可能。
そして長いレコード史においてこういったレコードメンテナンスと向き合い、化学の力を駆使して戦ってきた先人の偉い方々が世の中には沢山いたようだ。
このレコードのカビを取り除くことに特化した布、洗浄液という素晴らしいアイテムが存在する。
つづく〜。