【書評】『思うことから、すべては始まる』(植木宣隆さん著)に学ぶ、ベストセラーを生み出す源泉とは?
こんばんは、はまじんがーです。
今回は、書籍の紹介です。
紹介するのは、サンマーク出版の社長である植木宣隆さんの著書『思うことから、すべては始まる』です。
サンマーク出版といえばベストセラーを連発することで有名(25年でミリオンセラー8冊)な出版社ですが、そのような組織で活動する方々がどのような想いや熱量で本づくりと向き合っているかを感じ取ることのできる一冊でした。
ベストセラー連発の文化を育む「サンマーク出版かるた」
サンマーク出版には、仕事をする上で大事な考え方を格言としてまとめたものがあり、それらは覚えやすいように「かるた」の形式となっていて「サンマーク出版かるた」と呼ばれています。
実は、本書はこの「サンマーク出版かるた」が各章の小見出しになっています。
つまり、本書を読めばベストセラーを生み出す源泉、マインドセットを学べるということです。
・ものづくりの現場でなかなか望んだ結果が出ない
・経営の現場で日々悪戦苦闘している
・やる気もアイデアも出ず、目の前の仕事に行き詰まっている
といった悩みをお持ちの方々にとっては、現状を抜け出すヒントを掴めるのではないでしょうか。
経営理念「手のひらに、一冊のエネルギー」
著者の植木さんがサンマーク出版の社長に就任した当初に行ったことの一つが、経営理念の確立です。
ホテルにカンヅメになったりコンサルタントのアドバイスを受けたりした末に、「手のひらに、一冊のエネルギー」というグランド・コア・コンセプトが生まれました。
われわれの刊行する一冊一冊の本が、読者の生きるエネルギーとなってほしいという願いを、この言葉に凝縮したのです。
と植木社長がおっしゃる通り、本とはエネルギー体のようなものであり、本を読むことはそのエネルギーを受け取ること。
創り手のエネルギーが大きければ大きいほど読者へ伝わるエネルギーも大きくなり、それは人生を変える力となる。
本に限らず、ものづくりに携わる人、コンテンツづくりを生業としている人にとって大事な考え方なのではないかと思います。
私自身も、例えば自分が言葉を発するとき、何かコンテンツを作るときに「エネルギー」を込めることができているか?を考えるきっかけとなりました。
思ったことが、現実になる
植木社長は30年ほど前から、その年に起きたことの年末の回顧の書と、新しい年に起こることを予期した年頭の書を毎年書いているそうです。
そして、これを継続している中で気づいたのが、同じ年の「年頭の書」と「回顧の書」を読み比べると、予測したことや強く念じたことが何度も現実になっているとのこと。
「思う」ことから始めて、それを深め、文章に落とし込み、実行し、ときに失敗し、そして反省する。これをくる年もくる年も毎年やり続けていると、予想し願望したことが、ときに目の前の現実として生起する・・・そういうことなのかなと。
まさに、本書のタイトルである「思うことから、全ては始まる」ことを象徴したエピソードと言えます。
目標でも願望でも、まずは「思う」こと。
逆に、思わないことには達成し得ない。
全ての原点は「思い」にあることを感じさせられました。
自分を見つめなおせる一冊
以上、書籍『思うことから、すべては始まる』を紹介いたしました。
ベストセラーを生み出す組織や経営者の源泉には何があるのかを学ぶことができる書籍で、学生、会社員、ビジネスマン、経営者など、様々な方にとって仕事のやり方や自分自身の在り方について考えるきっかけとなる一冊です。
ぜひ、興味のある方は手にとってみてください。
それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?