土曜日に甘える
土曜日は解放感に満ちている。その解放感は前日の夜中から始まり、日曜日の足音とともに薄れていく。
朝は子供たちを妻に押し付けて惰眠を貪り、昼前にゆるゆると体を起こす…というのが理想だが、現実は子供たちに殴られ蹴られのしかかられ、更には布団のように絵本で私の体を覆られるという責め苦によって無理矢理にでも覚醒せざるを得ない状態に持って行かれたのであった。
甘えた昼食
いつもならそこからグズグズと昼食に取り掛かるのだが、今日は始まったばかりのハッピーセット目当てに、上の子と2人でマクドナルドへと駆け付けた。
この景品(ウルトラマン胸像)が思ったよりも良くできていて、強度だけは少し不安だが頭を押すとカラータイマーの色が変化するというギミックも素晴らしい。添え物のミニゲームと組み合わせて遊ぶ必要性はあまり無さそうな気がするが、子供は小さなカードやらシールやらが沢山あればそれだけで喜ぶものなので、なかなか上手いこと設計されていると思う。
昼食を終えて子供たちが昼寝に入ったらダラリと映画を観始めた。
イーグル・アイ
以前も観たことがある「イーグル・アイ」だ。
トランスフォーマーで見慣れているとシャイア・ラブーフが「サム」という名前の少年を気遣っているのに違和感と若干の可笑しさがある。色々と無茶のある設定と展開の映画ではあるものの、構成は面白いと思うし中盤までのハラハラ感は良く練られているように感じる。
何よりやたらと車が沢山爆発する映画だ。
トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
そして子供たちが起きてからは「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」を観始めた。シャイア・ラブーフだ。
これも私は何度観たか覚えていない。妻とも観た筈だが、妻は全然覚えていない。世の中はそういうものである。
前作のリベンジまでは維持できていたテンションが、ヒロインの降板も手伝ってか、少し落ち着いてきてしまった印象の本作。月の裏側やチェルノブイリの話は面白いのだが、トランスフォーマーと地球が関わってからの時系列が何だかよくわからなくなってきてしまう。考えるのが面倒になって空っぽの頭で爆発シーンを眺められるという点では良くできた仕組みなのかも知れない。
どう考えても頭が固すぎる上に少なくともオートボットの処遇についてはアメリカ以外を全てねじ伏せるほどの権限を有している不思議な政府、ポっと出のヒロインに簡単に振りほどかれるボディガードたち、人間という資源が欲しいはずなのに殺戮を繰り返すディセプティコンたち、星を丸ごと転送したところでどうにもならなさそうなのにザックリとした作戦だけで物事を進めるセンチネル、不意討ちだけで決戦を切り抜けたことでイマイチ恰好が付かないオプティマス…思わず首を捻ってしまう点が多いことは事実だ。
絶体絶命のピンチ!からの援軍到着という展開が多くなってきたのも本作からだろう。爆発シーンもそうだが、このテのシーンは多すぎると疲れてしまうし退屈になってしまうのだ。ただでさえ2時間を超える映画なのだから、観終えた後の疲労感はかなりのものだ。
トランスフォーマーたちの活躍をギュッと凝縮してテンポ良く展開していく映画になっていれば、小難しいストーリーが無くても集中して観ていられたのに…と思わずにはいられない。
何だかんだ言っても好きなんだけどさ!
甘えた夕食
映画鑑賞後、夕食の準備に取り掛かろうとしたところで上の子から鶴の一声が上がった。
外食をしようとすると「おうちのごはんがよかった…」などとボヤき、あまり食べないことが多いというのに…どういう風の吹き回しか。
とにかく我々は(というよりも妻が)大急ぎで準備をし、また子供たちに準備をさせ、速足で近所の回転寿司屋へと向かったのだった。
想定外の出費となってしまったが、子供たちは嬉しそうにそして元気に勢い良く何より幸せそうに食い散らかしていたので、お父さんはそれで満足だ。
おわりに
この週末であと何本の映画が観られるか…勝負だ(子供たちとの)!
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