モーニングルーティンというおもてなしの話。
お母さんの朝は忙しい。
忙しいよなぁって思いながらも楽しい毎日。
どんな朝を過ごしているのか改めて振り返ってみることにする。
6:50 起床、息子(7歳)を起こす。パートナーは朝シャワーへ。
7:00 やっと起きてきた息子を着替えさせ、軽朝食を食べさせ始める。検温。私も着替えて洗濯機を回し始める。
パックでお味噌汁の出汁を取りながら、珈琲豆をマシンに入れて自動で挽きつつティファールでお湯を沸かし始める。その間にスチームアイロンの電源を入れて、なかなか食べ進まない息子を煽りながら挽き終わった豆にお湯を注いで珈琲を淹れ始める。息子の水筒準備。このあたりで息子の登校時間が来るので見送る。珈琲を落としながらお味噌汁の具を投入して煮つつ、グリルに魚を入れて焼き始める。ワイシャツをハンガーにかけたままザっとスチームアイロンで伸ばしておきパートナーの靴下を出す。味噌を溶かしてお味噌汁出来上がり、副菜も適当に見繕う。パートナーが出てきたあたりで魚も焼きあがり、珈琲と共にテーブルセットしていただきます。終わればパートナーを見送り洗濯物を干して皿洗い掃除機をちゃっとかけてひと休憩したら化粧をしてパートタイムの仕事にでかける。
ワイシャツあたりは前日に準備しとけばいい話なんだけど、これが習慣になってからはなんとなくこのまま当日仕上げでご提供している。
息子はパパっと食べられる簡単な朝ごはんで済ましているし、子供が多いご家庭に比べれば大した内容ではないのだろうが私はこんな毎日のルーティンに妙な達成感を感じている。
マルチタスクと言うと大げさではあるが、昔から複数のことを並行しながら進めていくのが好きだった。どちらがいいとかそういう事ではなく、達成感に心を満たすという単純に自己満足の域である。昔と少し違うのは、天気や体調などに合わせて相手がなるべく心地良くなるように寄り添いたいという気持ちが増えたこと。
人に寄り添う行動というのは仕事でも家庭でも変わらないように思う。その相手はお客様でも一緒に働く同僚であっても。もちろん家族や恋人に対しても、だ。もう少しきちんと書くと東京オリンピックでも話題になった「おもてなし」と言う言葉がそれにあたる。
私は20代からずっとサービス業一筋で生きてきた。若いころには偉そうにマネージャーなんて役職がついていたころもあるけれど、結局大事なのは全て現場だとパートタイムの今だからよくわかる。お客様に対するおもてなしはもちろんのこと、現場で一緒に働くスタッフのことも同時に考えて行動してこそと思う。
実は最近とても嬉しいことがあった。一緒に働くアルバイトの女の子から「あっちもこっちもやりながら他のことも考えてて私のことも気にかけてくれて本当すごいと思います!」なんて言われたのだ。あぁ、続けてきてよかった!!と心から思った。
しかし人というのは油断する生き物だ。一度めんどくさいと思うと急に腰が重くなる。このnoteの更新頻度もそう。(反省)特に私はその傾向が顕著だなって自覚がある。
だから。だからこそなのだ。
マルチタスクを自分で作り出してルーティン化してしまえば、めんどくさいなどと思っている暇もなく全てが動きだす。そして前述したアルバイトの彼女からの発言で改めて気づかされた。家族に心地よく過ごしてもらうことも「おもてなし」であるし、一番近くの人間を幸せにできない人間が本当の意味でのサービスを知ることはできないのではないかって……超大げさな言い方だけど、実は単純で大切なこと。
そして私の幸せもまた周りの人間が幸せであることが必須なのだ。
きっと明日も幸せであるために、私はモーニングルーティンをこなしていくだろう。
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