ガーゼ狂い |エッセイ
世の中の布が全てガーゼなら良いのに…
と私は常々思っている。
ハンドタオルも、バスタオルも、
布団も、パジャマも、洋服さえも
ガーゼであればあるほど良いと思う。
が、そんなことも叶わないので
寝る時のガーゼケットだけは欠かさないようにしている。
というか、ガーゼケットがあることが当たり前だ。
春夏秋冬、365日ガーゼケット。
ガーゼを感じたいので、半袖半ズボン。
顔にも纏わせたいので、全身すっぽりかぶって寝る。
足や腕をモゾモゾと動かしてガーゼとの摩擦を楽しむのだ。
そのせいなのか、しょっちゅう洗濯するせいか、
度々破れてしまうので
渋々捨てて、新しいものを新調している。
3、4年ほど前の夏頃、破れてしまったので
ガーゼケット探しに並走していだが、
ふと無印の寝具コーナーが目に入った。
一応見ておこうと思って立ち寄ると、
【四重ガーゼケット】というものが売っていた。
これがとんでもなく最高の触りごごち、これぞガーゼケット!という代物だったので、
お高いのでしょう…と恐る恐る値段を見ると、
シングルサイズで4000円ほどのお手軽さ。
しかも、ちゃんとした布団屋で売ってる物は、
片面ガーゼが多いのだが、こちらは両面ガーゼだ。
すぐさま、同じくガーゼ狂の母を呼び出し、
プレゼンすると、買うしかないじゃん…
と言って、自分の分も持ってレジへと向かっていった。
そうして、手に入れた無印のガーゼケットは 実際の使い心地も最高だ。
店頭に並ぶのは夏だけなのだが、ネットならいつでも買える。非常にありがたい。
無印のガーゼケットを手に入れてから、
私のガーゼ狂い度は増してしまった。
毎日をガーゼケットで寝ないなんてもったいないと思う。
突然のお泊まり会や、呑んでて終電を逃してしまった時など、
1番に頭によぎるのはガーゼケットのことだ。
今日はガーゼケットで寝れないという絶望感を感じることになる。
1泊なら我慢するが、2泊以上の旅行は必ず持って行く。
普段は手ぶらで歩いてるくせに、旅行の時だけ大荷物なのはこのせいだ。
朝、起きられないのもガーゼケットのせい。
起きてるけど布団から出られないのもガーゼケットのせい。
冬になると、寒くて布団から出られないよ〜
という声をよく聞くが、
私は冬だろが、夏だろうが、
ガーゼケットがあるから布団から出られないよ〜
状態である。
ガーゼケットにシャンパンを入れたいぐらいだ。毎日アフターしてほしい。
今日もガーゼケット…
ガーゼケット…
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