『板橋区専門グルメブロガー』時代を思い出して、息子に「板橋的に正しいクリスマス」を教えこんでやった 後編
クリスマスイブに息子を連れて板橋の大山で飲み歩くことになったアタクシ。2022年一杯で閉店してしまう神谷を皮切りに、超人気店の鏑屋でもいいところをつまみ、そろそろ出来上がりつつあったのだが、財務大臣であるところの奥様から「今日は5軒ハシゴがノルマな」と悪魔のようなお達しが……。
いい具合にお腹も埋まり、熱燗パワーも効いてきて身体も温まり、本来ならばラーメンでも食べて帰りたいところなのだが、まだあと3軒回らねばならない訳で。
本来ならば開いてる店に適当に飛び込んでしまえばいいのだが、胃の容量にも肝臓の処理能力にも限界があるため、「これぞ!」というお店を選び抜かねばならない。
そんな事を考えながら少しでもお腹に空きを作ろうとほっつき歩いていたのだが、目の前にある意味で大山一の名物と呼べるお店『クレープのピエロ』が!
なるほどこのお店があったか!
おそるおそる奥方様に「この店を1軒にカウントしてよろしいでしょうか?」とお伺いを立てたところ、何とかOKが出たので、無難にノルマをひとつクリア!
このお店の特徴は見ての通りあまりにもナニがアレなメニュー。多いのはフルーツやクリームを使ったデザート系クレープだが、中には明太子・ツナ・チーズなどを使ったお惣菜クレープも色々とある。
ピエロのメインメニューがこれなのだが、これを読み込むだけでひと仕事っっていう。Q数の設定がおかし過ぎるだろ……。
価格帯は分かりやすく、フルーツやクリームを使う量によって100円くらいずつ上がる感じ。素クレープ(?)とも言うべきシナモンパウダーと砂糖なんて組み合わせだと200円台である。そこにクリームが足されれば300円くらい、フルーツが入ると350円くらい。フルーツの種類が増えると400円くらいってな感じ。
まあそれはともかくとしてQ数なんとかしてくれ……オレはもう老眼なんだ……。
息子はかぶり付き。おっちゃんの手さばきに夢中。
かなり丁寧に作ってくれるので、出来上がるまで意外と時間がかかるのだが(よくある手早いお店と比べると)、そうだけあって味は本当に素晴らしいのよ。
この店のクレープの特徴は、まずクリームは甘すぎずとてもきめ細やか。皮は薄くて、それがケーキのようにお上品な口当たり。それでいて板橋らしさなのか具たっぷりクリームもたっぷりで食べごたえどっしり。
TVや雑誌で大山が特集される度にこの店が取り上げられるんだけれども、それも納得できる完成度である。
これが4~500円程度で食べられるのはステキ。毎日行列している気がするけど、それも仕方なし。
さあ、クレープで何とかノルマを1軒潰した我々だが、それでもまだ2軒残っている。困った。甘いクレープを食べてしまって完全に「終わってしまった」感じがある。
仕方ないので、ひとまず大山駅前から離れ、都営三田線の駅の方へ歩いてみることに。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。