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月刊汁マガジン

元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。 [特に高評価された話題] ・表現規制…
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#両国

観光地価格をガン無視する両国の絶品うどん!(うどんダイニングYoshi/両国/うどん)

オラが街・両国といえば、お相撲で成り立つ観光地なのだが、実は京葉道路(靖国通り)を渡った南側は単なる住宅街である(ただし相撲部屋が点在しているのはチャームポイント)。 しかし、そんな住宅地に住む地元民向けの飲食店が妙に少なく、ちゃんこ屋をはじめとした相撲客をあてこんだ店やチェーン店ばかり……。お隣の錦糸町・浅草橋・森下などと比べるとかなり残念である。 そんな両国の住宅地の中に、やっているのかどうか不安になるほど遠慮がちな灯りをともすうどん屋さんがある。 実はここ、観光地

年明け早々夫婦で立ち飲み(晩杯屋 両国店/両国/立ち飲み・酒場)

生まれ故郷の板橋区に住んでいた頃は、稼いだ金の殆どを地元の飲食店に使い込み、夫婦揃ってメタボ街道まっしぐらだったのだが、出産を機に墨田区に引っ越してからは健康的な自炊生活が多くなった。 やはり小さな子供がいると自然と我慢するようになってしまうよね。 んが、近頃は息子も大きくなり、スポーツクラブや塾通いで独自行動する日も増え始め、夫婦2人の時間が多くなって来た。 じゃあ呑むじゃん。 しかもまだ明るい内から呑んじゃうじゃん。 飲食店不毛の地である両国にも晩杯屋ができ、呑兵

2025年の酒場はじめはここ!(ニュー加賀屋 両国店/両国/居酒屋)

正月の三が日も終わり、やっと色々なお店が営業を始めたころ、酒場欲が暴発してしまい、親子3人で夕飯が酒場という相変わらずのDQN一家ムーブが炸裂。 2025年の酒場はじめに選んだのは、大衆酒場の完成形のひとつであるニュー加賀屋さん。飲食店不毛の地である両国の、数少ないオアシスである。 ちなみに加賀屋は板橋発祥のお店なので、自称板橋区専門家として、とても愛着のあるお店である。 入り口に樽酒が置いてあり「これは正月だからかな?」などと横目に見ていると、着席と同時にお通しと升酒

2025年のラーメンはじめは両国の "社会福祉系" ラーメン!(邦ちゃんラーメン 両国店/両国/ラーメン)

なんとか年末から患っていた病気から復調し、年を越して数日経った頃、どうしても身体に悪い物が食べたくなった。クリスマスから大晦日くらいまで、ゼリードリンクや胃に優しい食べ物ばかりで過ごしていたのだが、年越しそばを食べたら何かに覚醒。急にジャンクな物を本能が欲するようになってしまったのである。 フラフラと夢遊病者のように両国駅前にやって来ると、私が「社会福祉系ラーメン」と呼んでリスペクトしているちゃん系ラーメン店が元気に営業中。 ここは高騰する一方のラーメン業界にあって、80

近頃さらに評価が上がり始めている「社会福祉枠」のあのお店(邦ちゃんラーメン両国店/両国/ラーメン)

ラーメン屋の原点回帰的な方向性で、都心を中心に暖簾分けの形で店舗を増やしている「ちゃん系」ラーメン。 味は昔懐かしい「東京スタイルの豚スープ」なのだが、東京ラーメンというと鶏ガラスープの醤油味というイメージが強い方も多いはず。 んが、白濁系の博多式とは違ったタイプの豚スープというのも、レトロな東京のラーメンの味なのでございます(ルーツを辿ったら何かしら元祖に行き当たりそう)。 という訳で、今日も今日とて両国駅高架下の邦ちゃんラーメン。このお店はオープン以来ずっと人気を維

清澄エリアから北上し続けるオサレ路線の波が遂に両国エリアに到達(オアシス両国店/墨田区千歳/ベーグル・カフェ)

東京23区の東側には何箇所かオサレエリアが存在しているのだが、その中でも近年最も「なぜお前らが……」と言いたくなるほどオサレ色に染まったのは清澄白河駅を中心とした、いわゆる深川エリアではなかろうか。 令和の時代に "あの深川" がおしゃれな街になっていると昔の人が聞いたら、絶対に腰を抜かすと思うぞ。深川めしとか言って味噌汁ぶっかけ飯を高値で売りつけている場合じゃない(最近競馬が当たらないのでむやみに毒を撒き散らしてみる)。 そんな清澄一帯のオサレの波は南に北にと侵食を続け

実は両国ってビールの聖地でもあると思うんだ(Scéal eile/両国/アイリッシュパブ)

このところ息子がスポーツにハマってしまい、かつもう小学4年生なので帰宅が夜20時なんて日もざらにある。お陰でひっさびさに女房と2人で飲み歩く機会に恵まれているのだが、昔を思い出して呑兵衛視点で両国という街を見てみると、意外と「興味津々だったけど子供がいるから行けなかった」というお店があちこちに点在している事に気づいた。 本日ご紹介するアイリッシュパブは、そんな「ずっと行きたかったけど行けなかったお店」の筆頭格である。 両国には昔から大人気かつ有名な『ポパイ』というトンデモ

両国にだってオトナが使えるお店くらいあ、あるわい!(ノミマクレ/両国/BRA?)

あまり地元をディスるのもナニがアレなので、今回は両国ディスは控えめに進めようと思うのだが、隣の浅草橋や錦糸町と違い、明らかに飲食店が少なく、また飲食店街と呼べるような通りも殆どなく、地名の有名さに比べてマジでちゃんこ屋くらいしか目立った飲食店がなくて一度は吉野家すら潰れ、やよい軒なぞ潰れたまま帰って来ない街・両国に(くくく、ディス控えめと言ったのはウソだ)、静かな雰囲気のイタリアンテイストなBARがオープンしたという。 オープンしたてだからか看板すらないので非常に分かりにく

まさかの出来事、ちゃんこしかない街こと両国に美味しい南インド料理屋が爆誕!(おいしいビリヤニ/両国/南インド料理)

人生、長く生きていると嬉しい出来事がありまして。 なんて大袈裟な書き出しから始まる今回のグルメ記事ですが、テンションがおかしくなるのも仕方がないのでございます。 なんと「どうせちゃんこ屋しかねえだろ」と言われ続ける外食産業不遇の街・両国に、とても良心的で美味しい南インド料理屋さんがオープンしたのであります。 お店があるのは都営大江戸線の両国駅から少し南(森下・清澄方面)に歩いたところ。大通り沿いではあるのですが、実はこのテナントは以前は可もなく不可もなくなインネパ系と思

オラが街にもあの立ち呑み屋が!(晩杯屋 両国店/両国/立ち飲み・酒場)

名が知られている割には観光地極振り状態で、地元民向けの飲食店や生鮮品の買い物場所などが徹底的に不足している墨田区両国。 商店街や繁華街と呼べるような場所も無いに等しく、24時間営業のチェーン店が当たり前のように潰れて失くなるような状況なのだが、そんな中でも嬉しいニュースがない訳ではない。 なんと総武線両国駅の高架下に、立ち呑み屋として大人気の晩杯屋がオープンしてくださったのだ! 大きい、これは大きいぞ。 加賀屋と晩杯屋、呑み屋として使える亀戸ぎょうざの支店、それらに加

最寄り駅のない "碁盤の目" のど真ん中にあるお蕎麦屋さん(江戸二八そば 寿々喜屋/墨田区石原/蕎麦)

先日アップした日暮里の記事と似たような導入になってしまうが、オラが街・墨田区南部にも、名銭湯の固まっているエリアがある。 まず2014年に押上の大黒湯が巨大な露天風呂や炭酸泉などを設えてリニューアル。続いて2015年には石原の御谷湯がモダンかつオサレなデザイナーズ銭湯の決定版のような内装にリニューアル。 この2つは優劣つけ難く、共に大きな評判を呼んでおり、特に週末などは絶望的な混雑をしている大人気銭湯だ。 御谷湯はサウナこそないものの、天然温泉を使った様々な温度帯のお風

オラが街のサイゼリヤもスマホ注文方式に!(サイゼリヤ両国駅前店/両国/ファミレス)

サイゼリヤがスマホ注文方式になったという情報を目にしたのは確か去年の秋~冬頃だったように思う。ところが、オラが街のサイゼはいつまで経っても紙とペンであり、「やっぱり秋葉原と錦糸町に挟まれててお相撲の時くらいしか思い出して貰えない街はスルーされるんだな」と世間から置いて行かれる悲しみを味わっていた次第。 そもそも両国のサイゼは国技館で何かイベントがある度に客が溢れかえるため、タイミングが悪いと「そもそも入れない」という大問題を抱えている。箱としてはかなり大きいはずなのに、当た

「こういうのでいいんだよなあ……」という気分になれる博多ラーメン(博多ラーメン ガツン両国店/両国/ラーメン)

当方、博多ラーメンと呼称されるラーメンや、豚骨ラーメンは大好物なのだが、「豚骨スープが濃厚であればいい」的な価値観に馴染めず、少々食べ飽きてしまっている感がある。 特につけ麺で流行った "濃厚豚骨醤油" など、すでに一生分食べてしまったと言っていい。それくらい飽きている。 んが、先に言ったように私は「博多ラーメン的な豚骨ラーメン」は大好きであり、そっちは不思議と飽きが来ない。インスタント麺ならうまかっちゃん、ベタなお店なら博多天神とかは今でも大好きである。 やっぱねえ、

酒場の完成形でありど真ん中といえばこのグループ(ニュー加賀屋 両国店/両国/居酒屋)

どこもかしこもちゃんこ屋だらけで、地元民が外食する選択肢が極めて限られている事で有名な墨田区両国。しかしそんな街にも(少数とはいえ)オアシスのような酒場が存在する訳で。 その代表的な存在がここ。ニュー加賀屋の両国店である。 加賀屋といえば、以前にも解説したが板橋駅エリアを発祥の地とし、気付いたら東京都内を中心に何軒も暖簾分け店が増殖した居酒屋のテンプレートのようなお店。"孫" まで入れれば、加賀屋のDNAの入った店は相当な軒数になるんじゃないだろうか。 で、この加賀屋グ