[出発直前の気持ちと様子]高知から埼玉、家族で車帰省の記録2023夏②
自分の子どもの頃は車で家族でおでかけとかは、しなかった。
父が通勤に利用していた最寄りの私鉄の駅から徒歩15分以内の当時の我が家に、自家用車が登場したのは私が小5の時だった。
3人の子どもたちに一番手がかかる時代にすべての買い物を伴う移動をママチャリでやり通した母は、私たちが知らないうちに教習所に通って免許をとり、ある日突然トヨタカローラが我が家の車であると紹介された。(私が20歳になる頃専業主婦の母が一人で首都圏から出ずに10万キロ走って引退した)
私が小5というと姉は中3、受験生というやつで、父の長期休みに車で帰省とか旅行…って雰囲気でもなく、「お盆の高速渋滞」という映像をテレビで見ては他人事として戦慄していた。(そもそも父に長期休暇とかあったのかも覚えていない。なかったんじゃないのかしら)
お盆に車で帰省する=「東名高速道路は足柄サービスエリア付近で40キロの渋滞です」に突っ込んでいく
そんなものとは無縁に暮らしたいと、ずっと願っていたので、
今回のお盆帰省は、距離の長さもさることながら、無意識にお盆の高速渋滞のリアルに対する未知への恐怖を感じていた。
でも、下調べを入念にするタイプの夫が今回はとても前向きだったので、日付的にはピークをよけて走れるはずだ、と確信的に落ち着いていた。
お盆は始終高速道路はぎゅうぎゅうなのかという妄想をしていた私はその点助かった。
そもそもお盆に高速に乗った経験もなかったのだった。
そして私たち二人とも深夜に運転した経験がなかった。夫は夜に走りたいという。
夜に走れば道がすいてるのはわかってる。
それでも、自分が細切れの仮眠で正常な認知能力で運転ができるとは、どうしても思えなかった。
夫にとても負担をかけるだろうことが、気がかりだった。
夫の仕事が終わった翌日、早朝、または午前中に出たい、というぼんやりとした夫婦の希望は無理と判明した。
長期不在にする前の家の片付けも車に乗せていく荷造りも、やはり短時間では出来ないし、そもそも夫は仕事で週の疲れがたまっている。
無理せず夕方の4時すぎに高知の自宅を出た。
これで夜を越えていくのは確定であった。