親が与える禁止令_2
親が与える禁止令について
ひとつ前の記事では12個のうち、6個を書きましたが、今日は残りの半分をまた書いていきます
この禁止令の難しいところは
意地悪をしようと思ってしているわけではない。。というところでしょうか。。
なんだろう。。
悪気はないけど悪意があるというか。。
禁止令を知ったところで、親を責めることはできませんし、
育ち直すこともできませんから。。
でも知ると、あぁ。。これだ。。って思うんです。
これ、生きづらさに気がついているアダルトチルドレンはこの感覚わかると思うんです。
このね、『知る』ということが私自身、とても大事だと思うんです。
知った上で受け止める。
受け止めた上でこれからの自分はどうするかを
自分で決断していくという流れです。
アダルトチルドレンのほとんどが
従って生きてきてますから。。
自分で決断することってすごく大事なんですよね。。その決断の場に自身が立てるように。。
まずは『知る』ことと『認める』こと。。
受け止めるということですかね。。
大事だと思います
では。。禁止令の続きを。。
7、『仲間になるな』
『うちの子はそんなことしない』
『あの子と仲良くしてはいけない』
『そのグループはよくない』など
親の理想とは違う友人を認めない。。
なんなら。。親が子どもの友人を選んでしまうことで、子どもの人間関係は断たれてしまいます。
それは他者と向かい合ったり打ち解けあったり
ともに成長していく機会を安全と天秤をかけて
子どもから奪ってしまうのです
8、『実行するな』
具体的な理由を言うことなく、『してはいけない』と自由を制限します
子どもが何かをしたい時に限って
『それ必要?』『それ今やること?』
『本当にやるの?』
などと制限することで、何か踏み出すのに誰かの許可が必要な人間になります
それは、楽しみも、幸せになるのにも
誰かの許可が必要になるぐらい。。人を苦しめる禁止令です。。
9、『子どもであるな』
〇歳になったんだからしっかりしなさい
兄なんだから。。姉なんだから我慢しなさいなど
実年齢以上、子どもらしくいることを許されない禁止令です。
これは他人の世話ばかり焼いている人に多いですかね。。
人の面倒を見ることで愛されてきた錯覚があるので、自分そっちのけで人の世話ばかりします
10、『近づくな』『愛するな』『信頼するな』
これは『あとでにして』『こっち来ないで』
『今忙しいのわからないの?』
『向こうに行ってろ』『大人の話に入るな』など
存在を否定された人。。自分を構ってもらえず、
愛された経験が少ない人。
心の底で自分は受け入れられない人間だと思い込んでしまい、友人や恋人など、近しい人間関係になる程距離感がわからなくなってしまう大人になります。
11、『自分であるな』
本当はこんな子が欲しかった。
本当は男の子(女の子)が欲しかった。
もっといい子がよかった。
もっと賢い子がよかった。
もっと可愛い子がよかった。。。
生まれつきの病気や身体的特徴をガッカリする親など。。
このメッセージは自分が自分であることの否定になり、子どもから自信を奪い、周囲の評価を気にする大人になります。
理想の自分を作り出してありのままの自分で生きていくことができなくなる人に多いです。
12、『考えるな』
親の言うことを聞きなさい
親の言うとおりにしなさい
勝手に考えて行動するのやめなさい
親の言うこと聞いていれば間違えない
などの教育は、安全かもしれませんが
子どもの考える力を奪います。
自発的に考え、行動ができなくなります。
この禁止令がその人間の核となる場所に
大きく傷を残します。
それは生きることに大きく影響されていきますし
親からの指示は無意識下で
『そうしなければいけない』と思い込んで
その家庭の教えを守り続けています。
例えば
『ちゃんとしなさい』『しっかりしなさい』なら
無意識のうちに完全、完璧にすることが当然となり、自分にも他人にもそれを求め、
その評価が思い通りにならないとものすごくガッカリしたり。。。
『頑張るのは当たり前』『やり切るのが当たり前』なら
全て全力でやるのが当たり前となり
努力が全て。努力できない人を許せない。と極端になったり。。
『みんなのために尽くしなさい』『人を喜ばせなさい』なら
全ての行動が他者評価で、受け入れてもらうために自己犠牲を行い、それが他人の満足に至らなかった場合、どう生きていいかわからなくなるほど混乱したり。。(これ私です)
『早くしなさい』『さっさとして』『待たせないで』など、人の時間に合わせた行動しかとっていないと、自分のやるべきことが間に合わずに
何事も中途半端になってさらに自己評価を落とす。。。とか。。
『しっかりしなさい』という命令なら
弱い自分を否定することになり、感情を認めないことに繋がっていき、常にしっかりしている自分、頼りになる自分を演じるようになり、
強くあれという鎧に身を纏うようになる。。
これは弱い自分や本音を出せない人間になりますよね。。
この、幼少期の禁止令は無自覚。。
なんなら親自身も、その幼少期には同じように
禁止令の中で人生を過ごしていて
それを繰り返しているんですよね。
世代間連鎖です。
家庭はその人の常識ですから。。
アダルトチルドレンを自覚して
自分の人生を取り戻すというのは
ある意味、自分の決断で生きていくということで、幼少期からこのことに気がつく今日までの
自分の中の常識を見直していく。。
しっかりと知って、受け入れていく
という作業なんだと私は考えてます。
つらいから。。別に知りたくもなかったことも
少なくなかったと思います。
でも知らないままでいるより
私自身はこのアダルトチルドレンの謎。
育ちの違和感。
人生を知るということに関して
向き合えたことはとてもよかったので
これからも色々知っていきたいです。
代々受け継がれてきた生きづらさの根っこ。
私は私の代で止められたらいいなと
願ってます。
実際できているのかは分かりませんが
私の子どもたちはそれぞれがとっても素敵な子なのできっと大丈夫。
子どもたちが育む『自愛』を
大人が壊してしまう人生にならないようにしたいと思ってます。