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依存症と闘う友達。


私の知り合いなのですが
アルコール依存症と闘ってます

その人は20代前半からかなりの量のお酒を飲んでいたのではないかなと思います。
生活全てにお酒が関わってます。
自分の周りの人も遊びに行く場所も
息抜きも。。生活ほとんどにお酒との繋がりや関わりがある状態で。。

その何十年の間、ほとんどは楽しく飲めたんだと思います。
記憶はほとんどないし
二日酔いで動けない日もたくさんあっただろうけど。。
それでも楽しい記憶があったから
その記憶に縋っていたのでしょうか。。

少しずつ、少しずつ、
飲んでも飲んでも虚しさを覚えて
飲むと人間関係や金銭面で大きく問題を抱えて。。
そんな自分に嫌気がさしながらも
それでもお酒を飲むことで解決から目をそらしてしまう。。


今から10年近く前のこと。
お酒の飲み代で大きく借金してしまったその人。
私に子どもを預けて自分の人生を終わりにしようとします。

私はその子の家に行き、
インターホンを鳴らすと
電気も付けず、カーテンも開けずに。。
そして扉を開けたのは小学校低学年の子どもでした。

とりあえず電気をつけて
カーテンと窓をあけて。。
その子がお腹空いてないかだけ確かめましたが
その子は何もいらないといい。静かにしてました。。

地獄のようです。
当の本人は布団の中で借金についてとても後悔をしていて、とにかく泣いているのですが。。

そこでも問題は借金であって
アルコールではないと思ってるんです。


これは全ての依存症の人に見受けられそうなんですけど。。
ギャンブル依存の人も借金しやすいのですが
問題は借金であって、借金さえどうにかなればやり直せると思っているんですよね。

アルコールやギャンブルで失った信頼や愛、
絆などには全く気が付いていないんです。

これがすごく怖いとこですよね。。。


結局その人にもその場で
依存症の話し、アダルトチルドレンの話、
毒親の話、愛着障害の話をしたのですが。。

その時は『幸せに暮らしてるあんたなんかに
私の苦しみはわからない!!!』と人蹴りされて
そこから5年ほど、
目が合えば挨拶する程度の関係になってました。。

それも私から話しかけないと目も合わないような。。まぁ。。リセット症候群のような症状なんですかね。。


しかし、その生活にはいつか
心も身体も限界が来るようにできてるんですかね。。
自分が病気だと認識して、
自分はパニック。自分は鬱病。
自分は不安障害。。。
そんな感じ心療内科や精神科に通うようになるのですが。。

そこでもまだアルコール依存症だとは思ってないんです。

そんな状態なのに。。原因は他にあると
思ってる。。。

依存症とはそういう病なんですよね。
『否認の病』


しかし、ここ半年ぐらいで
急展開を迎え、わざわざ私に連絡をくれて
過去に私を怒鳴りつけたことを謝ってくれました。。

そして改めてアルコール依存症の話をして、
愛着障害やアダルトチルドレンについて知ってもらうことで
やっと。。。やっと依存症を認めたところに来ました。。

10年近くかかってます。


自覚してからも何度も何度もスリップしてます。
何か嫌なことがあったり、
自分の思い通りにならなかったことを理由に
アルコールに走ります。

アルコールを飲んでも解決はしないんですけど。。
でもアルコールに走るんです。

すごいなって思ったのが。。
児童相談所?のカウンセラーさんが
いつもと違う人が来たことで
自分のしたい話ができなかったのが辛かったという理由で
気がついたらコンビニに走り込んで
ワンカップ買って、その場で一気に飲んだ。
美味しかった。と聞かされた時。


私に話す時は『日本酒を飲んだのは寒かったから』と言ったんですけど、

コンビニのお酒。。冷えてない?と思って。。
いろんなことが支離滅裂になるんですけど。。

でも勢いで道端で飲み干してしまう。

そして罪悪感で私に連絡をくれる。。という流れだったんですけど。。


依存症。。。壮絶ですよ。
甘えとかだらしなさとか
表面的にはいろんなこと言われますけど。。

そうしないと生きていけないほど
心が傷だらけなんですよね。

もちろん。アダルトチルドレンです。
大体依存症のアダルトチルドレンは
親からも兄弟からも煙たがれて
悪い人間、出来損ない。迷惑な存在として生活してます。

生贄。。スケープゴードです。


それでも私はその人が
私に連絡をくれること。。すごくよかったと思ってます。
どんな形でも命を繋ごうと話してくれる姿が
立派だと思ってます。

みんなの怒りを何十年も受け止めてきた
優しく繊細なスケープゴード。
全ての悪の身代わりになってきた子どもの姿です。


自分の人生を取り戻す時には
親も亡くなり、自分自身も老いているかもしれません。
でも彼女はアルコール依存症を認めるとこまできた。

ゆっくり応援したいです。

何度失敗してもいい
何度絶望してもいい

でも一緒にお婆さんになるまで。。
お互いの人生を諦めない生き方をしたいなと思います。


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