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「なぜ子育て中にイライラしてしまうのか」を考えるのにマインドマップが有効だった話(エッセイ)
私の今のシンプルな、でもなかなか深い悩み。
4歳息子・1歳娘に対してイライラしてしまう…!
もちろんいつもそうという訳ではなく、幼い彼らに対しては「かわいい、かわいいねぇ」と愛でることも多いのだが。
それでも私の場合、いったんイライラし始めると、その状態が癖になってしまう。
そして完全に「ただ口うるさい、怒りっぽい人が日常的に家にいる」みたいになってしまうので、良くない。子どもたちにとって、こういうのは本当に良くないと思う。
それで人知れずとても悩んでいた(いや、今もまだ多少悩んではいるが)のだが、少しだけ風向きがいい方向に変わることがあった。
きっかけは、一冊の本。
私の好きな松浦弥太郎さんの新刊「エッセイストのように生きる」という本で、「自分を見つめる」方法として「マインドマップ」が紹介されていたのである。
フリーズするときは、たいてい直視できていない悩みや不安、ストレスなどを抱えているときです。心の引っかかりが、全体の流れをせき止めてしまうんですね。
そうなったとき、もちろん休息は大事ですが、ただ休んでも根本にある問題はそのままです。だから、まずは「自分を見つめる」ことからはじめる。頭の中にある言葉を、マインドマップにすべて書き出してしまいます。
この本によると、
まず自分の「引っかかり」(=それが心に浮かんだとき、暗い気持ちになること。今のいちばんのストレス)を見つける。
そして紙の真ん中に「引っかかり」を書いたら、その周囲に「なぜ?」「つまり?」「具体的には?」などと自問自答しながら、関連する言葉をどんどん書いていく
弱くてダメで勝手な自分が語る、赤裸々な言葉たちでよい
…ということで、早速書いてみた。
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私の場合、まず最初に(中心から、左下方向に)「静かにしてほしい」という正直な言葉が出てきたのが、自分でも印象的だった。
そして「1人で子どもと接する時間多い」「おしゃぶり・Youtubeなどは自分が責められている感じがする」などと続いた(…が、人によって子育て中の悩みは大きく異なるだろうし、このあたりの悩みの詳細をつらつらと書くのは本文の目指すところではないので、割愛する)。
このマインドマップを書き始めてペンを置くまでに、15分か20分くらい。短時間だが、心がとても落ち着く感じがした。
ただ悩みが体の外に出て、感覚的に落ち着くだけではない。
「次からは、こういうふうに考え方をシフトしよう」「ここはすでに出来ている部分だな、状況は自分が思っているほど悪くない」などと新しい気づきが得られるのも、マインドマップの良いところだ。
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出産前までは何度か取り組んでみたことがあった「マインドマップ」だが、産後は日々に追われすっかり忘れていた。
子育て中の自分の心を効果的に整理し、明日につなげるきっかけをくれた松浦弥太郎さんには心から感謝したい(これからも、たくさん著書を読みます)。
そして子育てに限らず、もしなにか私と同じようにもやもやとした悩みの種をもつかたには、ぜひマインドマップをおすすめしたい。
※ちなみにだが、マインドマップを書く際にはなるべく大きな紙に書くことをおすすめする。手のひらサイズのB6版の手帳1ページだと、途中で「た、足りない…!」となったので。