看護師が交通事故に遭ってみた!②~慣れないことはするもんじゃない~
こちらの記事からの続きです。
慣れないことはするもんじゃない
ぶらーんしている足。
こりゃあかんわーと思いつつも一応専門職。
血管とか神経損傷すると被害が広がることがわかっていたので自力で用手固定。
ぶらーんな足を自力で固定する経験をした人間がこの世にどれくらいいるだろうか。
そうこうしている間にもどんどん増していく足と全身の痛み。
周りを見ると近くにいたこれまた専門職っぽいお兄さんが通報してくれたらしい。
あー…どうしよっかなー明日の仕事…
なんて考えていると泣きながら近寄ってくる女の子。
どうも加害者らしい。
かなり若そうでパニックだわなー…などと思っていると震える声で彼女はこう言った。
「すみません!私、運転慣れてなくて!!!!」
………………。
そ、そりゃしょうがないか!?
こちらもややパニックになっていると、同乗者らしき高齢の女性。
見たところ祖母だろうか。
ゆっくり近づいてきてこう言った。
「あら!大丈夫?!帰れそう?!」
……………。
ちょ、ちょっと無理かもしれないです!
(もうこのくだり、事故後会った人みんなに話してるけどみんな爆笑してくれる。せっかく事故ったんだからひとネタくらいできないと割に合わないのでこの点に関してだけはありがとう加害者。)
そんなほっこりするやり取りをしているとけたたましいサイレンと共に救急車が到着。
担架に乗せられ救急車へ。
足が折れていること、全身が痛いこと、意識はしっかりしていることなどを伝えると、とりあえず足の状態を見るため血まみれのズボンを切る、と。
OK、やってくれ。
俺もそろそろ現実と向き合う時が来たようだ。
ということで、御開帳~!!
「はじめまして!僕、きみの骨だよ!(チラッ」
………
オーマイガー。
つづく。
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