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積読紹介:読む前書評

読書の秋だけど、積読は減らない。紙の本の積読は合計13冊。そのうち、9冊は賞品や選書してもらったもの。

旦那さんに冗談っぽく「いい加減、読め!」と叱られました。

いつか読むだろう、を待って2年経つものもある。旦那さんにも「時間は自分が作らないと、できないんやで」と言われた。1日15分でも自分で作ろうと思う。

積読紹介がてら、読む前書評をしてみたい。



🔶買った本🔶

『平安の文学 ユニークな名作を遺した異色の作家たち』 河合敦

  • 選んだ理由

歴史で、私の大好きな時代が平安時代。「平安」と書かれたタイトルは、目が惹かれて手にとってしまう。この本もそれが理由。

  • 第一印象

イラストが可愛くて惹かれた。新書だけど、小難しい印象がなかったからパラパラと本を捲る気になった。

  • 期待すること

この本の『はじめに』に書いているけど、「なぜ彼らはこの作品を書こうとしたのか、彼らはどんな人生を歩んだのか、なぜこれらの作品が不朽の名作として千数百年も生き残っているのか」を解き明かしてくれているのを期待したい。

  • 懸念点

漢字が難しかったり、人名が似ていて混乱したり、知らないことは調べたりしないといけないかも。それも含めて読書の楽しさなので苦じゃない。

『眠れないほどおもしろい やばい文豪』 板野博行

  • 選んだ理由

平安時代の次に、明治〜大正時代の文豪が大好き。なので、「文豪」という文字が見えたら、手にとってしまう。

  • 第一印象

まず表紙の文言に衝撃を受けた。「こんなはっきり、言っちゃうの?」と。次に、表紙を捲って現れるエピソードに興味が惹かれないわけがない。

  • 期待すること

愛欲、お金、人との関係。これらは私たちに良くも悪くも大きく影響すると思う。人がどう困難を乗り越えて、そこから何を考えるのかに、私は興味がある。文豪さんたちの不朽の名作は、私生活の困難から生まれていると思う。ある意味、彼らの私生活の方が小説よりもハチャメチャでおもしろかったりして。

  • 懸念点

文豪の人生に興味を持って、ダメンズ&変態な人たちの作品にのめり込みそう。

『文豪たちの悪口本』 彩図社文芸部編

  • 選んだ理由

野次馬精神で手に取った。言葉を巧みに操る文豪たちはどんな悪口を言うのか興味があった。

  • 第一印象

太宰治は「刺す」ばかり取り上げられている。中原中也の「青鯖」の悪口は意味わからん。文才と想像力が豊かすぎて、逆にイメージし辛い?

  • 期待すること

ハッキリと名指しで悪口言うのね。でも、好き嫌いがわかりやすいし、後腐れがなさそう。人を傷つけて終わりじゃない悪口が読めたらいいな。

  • 懸念点

中原中也みたいに、解説を読んでも理解できない悪口もありそう?

『舟を編む』 三浦しをん

  • 選んだ理由

ドラマがおもしろかったから。その影響で、辞書を2冊購入した。人生で初めて辞書のおもしろさを知った。

  • 期待すること

先にこの本を読んだ旦那さんの話によると、ドラマとは違う部分があるらしい。どんな風に変わっているのか気になる。あらすじを読んでいると、主人公は馬締さん?


🔶賞品🔶

『なぜ仏像はハスの花のうえに座っているのか』 稲垣栄洋

  • もらった経緯

読書感想文で受賞したから。

  • 第一印象で興味を持った点

受賞の景品として、出版社から送られてきたリストにある本を3冊もらえた。以前、稲垣さんの『世界史を大きく動かした植物』の本を読んで、植物のすごさに興味を持った。

  • 初めて読むジャンル?

普段読まないジャンル。新書も難しくて敬遠していた。

  • もしかしたら

これはタイトルから興味があった。仏教も興味があって勉強をしたのもあって、きっと楽しめると思う。

『雨上がりの川』 森沢明夫

  • もらった経緯

これも上記の賞でもらった。

  • 第一印象で興味を持った点

『大事なことほど小声でささやく』に感動して以来、気になっている作家さん。『雨上がりの川』も、ひきこもりの中学生が霊媒師になるというお話。設定だけでおもしろさを感じる。

  • 初めて読むジャンル?

心優しいお話は好みでよく読む。

🔶いわた書店の一万円選書🔶

いわた書店の一万円選書については下記の記事に詳しく書きました。

『銀の猫』 朝井まかて

  • 第一印象で興味を持った点

江戸の介護を通して、人生の多くを教えられる主人公。現代以外のお話を読むのは初めてかもしれない。自分なら選ばないようなジャンル。

  • もしかしたら

江戸、介護。物語にスッと入り込めるか不安だけど、避けていた時代小説に踏み込めるいいチャンスかもしれない。

『きみの鳥はうたえる』 佐藤泰志

  • 第一印象で興味を持った点

これも、自分では選ばなさそうなジャンル。岩田書店の店主さんの友人だったそう。佐藤泰志さんの悲しい作家生活を読んで、少し気持ちが重くなった。

  • もしかしたら

暗いお話だったり、気持ちが重くなったりするのは嫌だから、「今じゃない」と思い続けて2年。作家さんの生活と物語は切り離して考えよう。

『手のひらの音符』 藤岡陽子

  • 第一印象で興味を持った点

帯の「辛い過去の経験があるから明るい未来が待ってる」を読んで、いいお話なんだろうなと思った。お仕事小説、恋愛小説だったらあまり共感できないかもと思い、読むのを先延ばしにしてきた。

  • もしかしたら

読んだら意外と、感情移入するかもしれない。お仕事や恋愛を通して自分自身に向き合う話だといいな。

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 リリー・フランキー

  • 第一印象で興味を持った点

一時期すごく有名になったから、当時は本を読まなかった私も知っている。私も家族といろいろあったから、共感できること、思うことがたくさんありそうな作品?芸能人が書いた本を読むのは初めてかも。

  • もしかしたら

ただ「喪失の悲しみ」とあって、今は読めるか分からない。今年は大事な人をうしなったし、過去に実母もうしなった。生きること、死ぬことを考えて、今年は少し喪失の物語は避けている。でも今こそ読むべきなのかな。

『楽園のカンヴァス』 原田マハ

  • 第一印象で興味を持った点

選書で送られてくる前から、友達にも何度かおすすめされた。美術やミステリーが好きならおもしろいみたいだ。なので、選書にこれが入っていて嬉しかった。

  • 初めて読むジャンル?

美術がメイン?のお話は初めて読むかもしれない。原田マハさんのおすすめ作をネットで調べても、この作品がよく出てくる。

  • もしかしたら

読んだあと、美術館に行きたくなりそうだな。

『ワイルドサイドをほっつき歩け』 ブレイディみかこ

  • 初めて読むジャンル?

今まで触れたことのないジャンルかつ、実はちょっと苦手な作家さん。独特な感性がありそうで、読んで理解できるか不安。

  • もしかしたら

イギリスのこともよく分からないから、読むのを後回しにしていた。「分からないことを調べながら読むのも読書だよ」と旦那さんに言われた。はい、いい加減読みます。思ったより、おもしろいと感じられればいいな。

『虹いろ図書館のかいじゅうたち』 櫻井とりお

  • 第一印象で興味を持った点

本のタイトルに『図書館』がついているものは好き。これはシリーズのようだ。表紙もファンタジーの世界が広がりそうでワクワクする。

  • 初めて読むジャンル?

児童文学?とファンタジーはあまり読んだことはない。

  • もしかしたら

居場所がない人たちに送る物語のようだ。優しい世界が広がっていそうだ。

さいご

2024年に自分で買った本は、平安時代や明治~大正の文豪に関するものが多い。

平安文学は物語作りの基礎を築き、松尾芭蕉や与謝野晶子などにも影響を与えたそうだ。昭和の作家たちは明治・大正の作品を読み、今の私たちは昭和~平成に活躍した人々の作品に感動し、自ら物語を書く人もいる。

こうして文学を通して過去と今がつながっているのが、とてもロマンがあって私は好きだ。苦しい時代を生きた人々の思いに触れると、自分も強く生きようと励まされる。

選書は自分が選ばないようなジャンルが多くて新鮮味がある。同時に、話の内容や読後に何を思うのかが未知でもあって、読むまで時間がかかってしまう。

優しい気持ちになれそうな『手のひらの音符』を、今日から読むことにする。

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Mai🍁いとをかしな日常
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