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「今年の漢字」、こう変われば面白くなりそう

毎年この時期になると、京都の清水寺で「今年の漢字」が発表される。

今年は「金」。

オリンピック、物価高騰、円安、新紙幣の登場などを反映した結果かな。でもオリンピックの年は、だいたい「金」になると知って、少しつまらなくなった。

漢字選びの疑問

「今年の漢字」は、一般応募で最も多い漢字が選ばれるけど、よく見る漢字に偏るんじゃないかな。

主催の日本漢字能力検定は、「漢字の奥深さを伝える」ことを目指しているのに、これまでに5回も同じ漢字「金」が選ばれる現状は、その目的から少し外れているように思う。

同じ漢字は選ばない

たとえば、同じ漢字の選出は数回までとルールを決めれば、もっと多様な漢字に光が当たるのでは?「今年の漢字」を通して、私たちがどんな時代を生きたのか、より広い視点で感じられる気がする。

「未来」の漢字を考える

あと、振り返る「今年の漢字」ではなく「来年の漢字」を募集するのが良いんじゃないかな。

暗いニュースが多いからこそ、未来への希望や願いを込めた漢字を考えるほうが、気持ちが明るくなりそう。漢字を書く中継も元旦に発表すれば、書き初めや新年の目標のように前向きなスタートを感じられる。

集計はAIを頼ってはどうか?

今年は約22万件以上の応募があり、わずか3、4日で集計するそう。そのほとんどが手作業だという記事を読み、驚いた。忙しすぎる運営が、本来の「漢字の奥深さ」を考える時間がないのでは?もっと余裕を持って日を取れないのだろうか?

もし無理だったり、手書きのハガキ応募にこだわったりするなら、ハガキを機械に読み取らせたら自動集計するとか、AIを活用するなど、もっと効率的な方法が必要だと思う。

機械が集計してくれる間、漢検の人たちは、本当にそれらの漢字がふさわしいのか、「今年」を反映しているのかに時間を使ってほしいと思う。

手書きが減っているからこそ…

ネットを見ると、「こんな行事、無くせ」と書く人もいた。でも手書きが減り、言葉の暴力が増えている今だから、「今年の漢字」という行事はとても大切な存在。

人の関心が薄れれば、この行事も次第に忘れられてしまうかも。だから、今後やり方を変えていくのも視野に入れてほしいな。

…というような内容を、漢検に送ってみた。すぐ、これまでの決まりは変えられないだろう。でも意見を言わないと、何も知ってもらえない。少しでも自分の意見が反映されることを願う。

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