許せないのは仕方ないとして
誰にでもトラウマを抱えるような出来事はあると思う。相手のしたことを「許す」必要はない。自分が前に進むことを「許す」ように考えたい。
相手を許せなくてもいいけど、恨みに変えてはいけないと思う。心の中で「恨み」が煮えたぎると、前に進めない。幸せそうな人が妬ましくなって、何も楽しめない。そうなると自分の毎日は、許せない相手のためにあるみたいだ。
じゃあ、前に進むことを「許す」のは、どういう意味なのか。
親から虐待を受けた私の場合なら、肩に背負った「親に愛されたかった気持ち」と「親との嫌な思い出」を全部下ろすこと。その思い出は捨てることができないから、必要な時だけ取り出せるようにする。
親を恨んでも、親に愛されたかったと思っても、失った時間は取り戻せない。だから、自分の幸せと楽しいと思うことに全力を注ぐしかない。
今からできる、今だからできることだって、たくさんある。
誰かが私を変えてくれる、親からの謝罪を待っていても、自分が望む結果は得られない。それに案外、自分で自分を苦しめている時もある。嫌な過去と折り合いをつけるのは難しいし、時間もかかる。
でも自分の行動や考えを変えると、目の前の状況も少しずつ変わっていく。ゆっくり前に進んでいくのを、私は許したい。
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