「おすすめ」に疲れたから、思いがけない出会いを求める
私は今まで思いがけない人、物事、言葉に出会って、自分の考えや生活を良い方へ変えてきた。
今回の出会いは、朝日新聞デジタルだ。2023年12月4日までに申し込むと、プレミアムコースが2ヶ月無料。紙面がデジタルで読めるのが嬉しい!しかも海外在住者も適用される。
登録するきっかけは、ちょっと前にいくつかの素敵な文章に出会ったからだ。読んで泣いてしまった。書いた人の気持ちが真っ直ぐ心に届いて、何日もその文章たちが頭に残る。
「私はこんな文章が書きたい」と思った。この人たちの文章はTwitter(X)にも、noteにも載っていない。ネットの片隅で偶然見つけた。
私はSNSの「おすすめ」に疲れている。自分の好きなもの、興味のあるものを見せてくれるのはありがたいし、見たくないものを除外するのは自分の心を守ることにもつながるだろう。でも少し怖く感じる時がある。
自分の興味のあるものしか見聞きしないから考えが偏って、自分は「正しい」と思い込んでしまう。自分と好みが似たような人が集まるのは楽しいけど、歪んだ「正義」のために罵詈雑言を並べ立てる集団だったら?
ネットの文章も自慢、承認欲求、自己陶酔に溢れている。それらを見るし、私も自慢のような文を書くから、「おすすめ」もそういうもので溢れていく。自分の文章、読む側のレベルも下がる一方だ。
欲が悪いとは思っていない。ただ、欲はいきすぎると毒になる。その結果、SNSでは迷惑行為、炎上、喧嘩などが増えていて怖い。私は野次馬になっている。
良い意味で、私の心を揺さぶるような文章にもっと出会いたい。それで、だんにも前から勧められていた朝日新聞デジタルに登録した。
新聞はいろんな人の目線で書かれて、様々な話題が載っている。自分の知らない世界がいっぱい。読み物としておもしろいし、紙面には「おすすめ」もない。
ニュースだけでなく、読者さんからのほっこり体験談、いろんな職種の人が何かをやり遂げた話、雑学、教養の話など。読者さんのほっこり体験談は、心がぎゅっとなって目が潤んでくるものが多い。
ここ数ヶ月思っているのは、良い文章は探さないと、お金を払わないと読めなくなっていくのかもしれないってことだ。
学生時代は新聞のテレビ欄しか見なかった私が、まさか新聞を読み込んで楽しいと思うなんて。
「おすすめ」のない世界は、自分で新しい興味を探せるのが楽しい。