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私の好きなお笑い芸人:長年活躍する共通点

私は関西出身で、子供の頃からよしもと新喜劇や漫才番組を見て育った。カナダに移住してからは、日本のバラエティ番組が苦手になった。過剰な自虐と、イジりが「いじめ」みたいに見えてきたからだ。

この前6年ぶりに帰国した時、昔見ていた芸人さんたちが今もテレビで活躍していることに驚いた(いい意味で)。そして変わらず、おもしろい。

私が好きで、長年活躍しているお笑い芸人には共通点があった。

ただ面白いだけじゃない。彼らの共通点は、「謙虚さ」と「人を傷つけない」ことだと思う。

以下からは、いちファンが思うことを書く。

中学から今も私が好きな芸人さんは、中川家と海原やすよともこ。この二組だけは、カナダにいてもラジオやYouTubeをチェックしている。

この二組は、安心感と爽快感があって好きだ。

「関西あるある」は、何度見ても飽きない。オチは知っているのに抱腹絶倒。絶対笑わせてくれるっていう安心感がある。

中川家のラジオでは、お兄ちゃんの剛さんが好き嫌いや自分の意見をハッキリ言う。でもそれが嫌味に感じないのは、「僕は」という主語を自分にして話しているからかも。言葉に責任感を持っているなと思う。剛さんとは反対の意見を、弟の礼二さんが述べる。海原やすよともこも同じタイプ。

誰かを意図的に下にしたり、人を傷つけたりしない。

多分、彼らの文句?は絶妙。彼らの嫌なこと、苦手なことや人は、私も「わかる」って頷けるからだ。代弁してくれてる感じかな。そこがスカッとしていい。

売れている芸人さんなのに偉そうな物言いはしないし、人に嫌なことを言って笑いを取ることもしない。ラジオを聞いたり、YouTubeを見たりする度、「謙虚な人たちだな」と、私は思う。

最近は島田珠代さんや小籔千豊さんのインタビューを読んだ。彼らもずっと活躍している気がする。

小籔さんは「コヤブソニック」というイベントを毎年開催している。音楽と漫才を融合させたイベントらしい。それで後輩芸人にオファーして出演してもらうそう。

基本的には「みんな、出たいなんて思ってないやろ」という風に考えておかんと、こっちの都合のええ感情でオファーをするのは厚かましすぎる。

原動力は「大人たちに否定された過去」?

だから、後輩であっても丁寧に依頼しているんだとか。人への敬意が現れている。この謙虚さが、彼の長年の活躍を支えているのかも。

よしもと新喜劇の島田珠代さんのインタビューもよかった。

仕事をしていると、若い人がどんどん入ってくる。珠代さんは最初は若い人に負けてられないと思ったそう。でもある時から、「ちゃんと負けと認めなきゃダメだ」と思うようになったとか。

年齢も含め、全部笑ってもらおう。

全国がザワついた…島田珠代に訊く「パンティーテックス」の真相

下ネタ芸に戸惑いはないかと聞かれた時の返答もかっこよかった。

この芸風をやめたら私じゃなくなる。それに私は、白目を剥けば剥くほどモテると思っているんです。どれだけ変わったことができるかどうかで輝きが変わる。モテたいから白目をやっています。

全国がザワついた…島田珠代に訊く「パンティーテックス」の真相

このあとの、初デートのピラフ話は笑ってしまった。

下ネタ芸は正直おもしろくはないけど、珠代さんの吹っ切れた感じが好き。不快感がない。

彼女は私生活で大変だった時期があったそう。でも舞台に立てばそれを感じさせずに、人を笑わせ続けたようだ。彼女の強さとプロ意識を感じる。強さ、ぶれない気持ちも謙虚さに繋がるのかな。

ここに例をあげた人たちは、ずっと同じネタやってるのに飽きない。むしろ洗練されてきたように思う。芸風が変わらない、のも強みなのかな。同じネタでも時代によって少しアレンジを加えているような気がする。

彼らに会ったことがないから実際の人柄は知らない。でも長く活躍できるのは、おもしろさだけではない。謙虚さ、真面目さ、ファンの人らへの感謝も忘れない。そういう部分なのかなって。

子供の頃、お笑いだけが救いだった時期があり、今もその芸人たちが活躍しているのを見ると嬉しく、これからも応援したい。

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