引き寄せの法則の「幸せ」は、曖昧で都合が良いから…
私は、引き寄せの法則信者だった。
引き寄せの法則には「豊かさ」、「愛」、「波動」、「宇宙」、などの単語がたくさん出てくる。これらの言葉が目指す場所は、「幸せ」になることなのだろう。
幸せになりたいなら、単語の意味をしっかり考えた方がいい。じゃないと、良いように搾取されて終わるよ。
過去の自分に声をかけられるなら、そう言いたい。
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引き寄せの法則に出てくる下記の言葉は、人によって捉え方がたくさんあると思う。私はこう捉えていた。
本当に何も考えずに使っていた。今の私が、これらの言葉の意味を考えるとしたら、
引き寄せの法則の教えでは、「周り」から何かを得ることを目的としている。つまり受け身。
自分の幸せには何が必要か分からないから、曖昧かつ簡単な言葉と方法にハマりやすい。自分がセミナー、本、旅費などにいくら使ったのか想像するのも恐ろしい。実際に幸せになるどころか、不幸を引き寄せていた。
同じセミナーに行っても、私より引き寄せの法則が実現していそうな人を見ると妬んだ。私は家族の暴力から抜け出したかったけど、引き寄せの法則の常套句「願えば叶う」を実践しても、状況は悪化するのみ。まだ念じるのが足りないと思って、お金を払えば払うほど、願えば願うほど、財布と心はスカスカになっていく。
目が覚めた時、「お金を返して」や「インチキ」と言える場所や対象がないのも悔しかった。私が勝手にお金を出しただけと言われたらそれまでだ。
何も考えずに、言われたままに行動していると、搾取されていくんだなと思った。
私は引き寄せの法則をうさんくさいと思っているが、それを信じる人が悪いとは思わない。過去の私のように、それに救われる人もいる。うさんくさいと分かっていても、それしか頼れない人もいるだろう。
引き寄せの法則は本になるくらい、実践しているお金持ちの人もいるくらい有名な法則。多分、”成功者”と呼ばれる人たちは引き寄せの法則に頼り切ってはおらず(神頼みのように待つだけでなく)、その法則を参考やキッカケにしながら、自分で行動した人たちだと思う。
自分にとっての「幸せ」や「豊かさ」は何だろう。
そんな疑問を持つことから始めてみる。「幸せが落ちてないかな…」と受け身のままだと、周りもそういう環境だからいつまでも自分が行動するキッカケはやって来ない。
具体的に「何が・どう」変わればいいのかを明確にしないといけない。
私の幸せは美味しいものを大好きな人と食べて、趣味があって、安心して眠れる場所があって、健康なこと。
「幸せ」の意味を具体的に考えることで、私は自分にしかない答えが出てきたんだと思う。