Twitter(X)から脱出したい
Twitter、、(現X)
大好きなSNS。だった…。
けど、もう辞めたい。
私とTwitterの思い出をnoteに残したい。
投稿の気軽さと未知とのコミュニケーションにハマる
もう15年も経つのか…
2009年、大学1年の秋だった。
短文で思ったことをささっと書き留めて投稿。
なんか好きだな…と思うものをぱっと撮って投稿。
好きなマイナーバンドのリリース情報やライブレポート、言葉未満の感情を投稿。
名古屋グランパスの試合を見ながらリアルタイムでわーきゃー投稿。
言いたいことや言語化未満の感情を忘備録として活用して、同時に発信できる面白味にハマった。
投稿し始めると、同じような考え方、趣味、好きな表現を投稿する他のユーザーからフォローされたり、こちらからフォローしたりとネット上の繋がりができた。
おしゃべり雑談井戸端会議の場
この頃はTwitter黎明期で、Twitterをやっている人の多くがリアルじゃない人との繋がりがメインだったと思う。
知らない人同士でも気軽にレスポンスしあった。
おはようと呟けば色んな人からおはようと返ってきて、私も色んな人のおはようにおはようと返していた。
フォロー外から失礼します。なんて呟かなくても誰も気にしてなかったし、知らない人とのコミュニケーションをただ楽しんでいた。
もっと話したい、もっといろんな人と繋がりたくて
授業中もTwitter、移動中もTwitter。
1人暮らし半年で少し寂しさもあったと思う。
1人でいる時は基本Twitterと一緒にいた。
知らない人に会いたくなった
色んな人とコミュニケーションを取った。
その中でも特に話や、感覚が合う人が出てくる。
毎日のようにやり取りしていると、
この人、現実ではどんな人なんだろう…?
Twitterのやりとりでこんなに面白いんだから、現実はとんでもないんじゃなかろうか…?!
と興味が湧いてきて、会ってみたくなった。
だいたい趣味から繋がる人が多かったので、
趣味のライブや試合等の機会で思い切って会いませんか?と声をかけた事もあった。
会ってみた
結果、会ってよかったーと思ったり、会わない方が良かった…と思う事もあったり。
Twitterで見ているフォロワーはその人そのものだけど、一部分だけのフォーカスであって、
また場合によっては演出もされているというさも当たり前の事を身をもって思い知った。
やりとりが続いた人もいれば、パタリとなくなった人もいた。
現実の友人と繋がる
Twitterを始めて数年経ち、世間一般にも浸透してきて、現実世界の友人もアカウントを持ち始めた。
2012、13年頃だろうか?
自然とアカウントを教え合って、フォローした。
一部分のフォーカスを現実友人に見られる恥ずかしさ
最初は気にせず、今までのTwitterの投稿を続けていた。現実で通じ合っている友人達の投稿は特筆して面白く、見ていて楽しい。
しかし、徐々に友人達の知らないマイナーバンドオタク丸出しの自分の投稿が恥ずかしくなる。
【エッ新曲?!!まじ???最高待ってたヒャッホオオオオオオオオウオオオオオオ!!!】
【この夏も熱くなりそうだな……感謝永遠に……フッ(昇天)】
こういう投稿ばっかりしてたので…。
(実際にはこれに絵文字顔文字がついていたのでもっと雑多)
知らない人に何と思われてもいいけど、
現実の友人にキモチワルイ…とか思われたくなくて、ちょっと大人しくなった。投稿数が激減する。
臆病な自尊心と尊大な羞恥心を自覚する。
ただし、マイナーバンドに興味を持ってくれた友人もいた。
嬉しかった…。
参考※1日30ツイート超(えげつないな)
→→→1日2〜3ツイート
有益なことをつぶやこう
発信から情報収集のツールへ
#有益なことをつぶやこう
一時期流行ったハッシュタグ。
ちょっとした裏ワザ的なものや処世術的なもののつぶやき。
この動物って実はこうなんです。この表記には実はこんな意味があります…。こういう時はこういう言い方をすると人間関係がうまくいく!
おっ!と思ったり、へぇ〜と思ったり。
瞬間的に。
(ごめんなさい結局何も覚えてないです)
ステマ
ステルスマーケティング。
特定の商品やサービスの宣伝を宣伝と謳わず口コミとして投稿し購買意欲を起こし、商品売上向上を狙う手法。
このコスメ毛穴消える!!
この壺部屋に置くとめちゃくちゃ映える!!
みんなにおすすめしたい!
本当は内緒にしたいくらい!
おっ!と思ったり、へぇ〜と思ったり。
…でもこれって宣伝だよなと思い返したり。
Twitterをおしゃべり楽しいツールでなく
目的を持って使う人も増えた。
企業の公式Twitter、芸能人の公式、
個人事業主の発信、
発信力を高めたい人の考える、世間に受けそうな投稿。
宗教、思想、流行、ゴシップ
政治、経済、ビジネス。
ダラダラおしゃべりツイートの世界から
意思を持ってその先(行動、思考)を誘導する世界。
最初から後者の世界が広がっていたらそれはそれで、
足を踏み込まなければいいだけだったのだが(いまのスレッズが良い例)
おしゃべりの世界からじわりじわりと侵食をはじめていた点が厄介だった。
この頃はたまにリツイートされる、首をかしげるツイートを読み飛ばしたり、リツイートしまくる人のフォローを外したりすればまだ己の世界は守れた。
侵食に早く気づいた人はTwitterを早々に辞めた。
おしゃべり世界の大好きなフォロワーの数人がTwitterをやめてしまったのは本当に残念だった。
Twitterだけの繋がりだったので、今どこで何しているかはもうわからない。
一方、増え続けるビジネス、ゴシップツイート。
バズればタイムラインにどうしても現れる。
トレンドランキングに現れる。
暗雲立ち込める中、TwitterはXになった。
フォローしていない人のツイートが流れ出す
Twitterの終わりか、Xの始まりか忘れてしまったが、
ついにフォローをしていない人のツイートがタイムラインに勝手に表示されるようになった。
こりゃアカン。
もうやめようかなと思った。
投稿はもうほとんどしていない。
週に1回するかしないか。
けど大好きなフォロワーのツイートだけは追いかけたくて、リスト管理してそれだけ読んだ。
バンドやお笑い芸人の最新情報だけ仕入れたくて、それだけ検索した。
それだけで済ませようと思った。
弱い意志と強い発信力。勝つのは
リスト管理作戦を続けた。
トップにおすすめ、とフォロー中のツイートが分けて表示されるようになった。
ただしアプリ起動時まず表示されるのは
おすすめ (フォロー外のバズりツイート)だった。
マーケティング戦略を携え人間の心理を突いた投稿の求心力はすごい。
なんとなく、起動時に表示されたおすすめバズり投稿を見てしまう。
次を見てしまう。
人気のコスメやエッセイ漫画、動物動画、投資情報など、つい見てしまう。
一度見ると、おすすめアルゴリズムがまた近しいものを表示してくる。徐々に物言いもキツくなる。
見てしまう。
10数分みて、アッと気づく。
やってしまった…とガッカリする。
見てはいけないと思っていたのに見てしまった罪悪感と時間の喪失への虚無感と、強い言葉(やってはいけない!とか、今日の〇〇ありえない。ハラスメントだ!とか、マウンティングされたからもっとキツイ言葉でやり返してやった!凄いだろう とか)の後味の苦さへの後悔。
Twitterを開く癖だけが残り、見たいものは見れず、見たくないものを見て自己嫌悪。
しかしふとした時にTwitterを開いてしまう。
なんとなく、少しずつX思想(ここでは、バズり目的で極端な事 を指します)が種蒔かれ、芽吹いているような感覚に陥る事がある。
・人はマウンティングしてくるから常に警戒しなければならない
・年収は〇円ないと生きていけない
・性差は配慮しなければならない
・見た目は美しくなければならない
・政治家は全員もれなくクソ
・日本クソ
・不倫浮気不倫浮気(人は不倫する)
…?
書いてて恐ろしくなってきた。
そんなわけ無いじゃんって、見つめ直したらすぐわかるのに。
ツイートの瞬発力に洗脳されそうになっている。
見たい世界があったから、おしゃべりしたいからTwitterにいて、拠り所になっていたのに
Twitterにいることが目的となって、見たくない世界をダラダラ見ている。
見たい世界はもう無いし、おしゃべりもできない。
そういえばもうXで、Twitterはすでに居なくなってたっけ。。
やっぱりもう卒業だなあ。
おしゃべりはnoteにしようや。せっかくだし。
書くことは好きなんだから、書き留めようや自分。
以上、、、