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アダム・ドライバーのベストアクト『フェラーリ』

アダム・ドライバーの、
芝居の説得力に圧倒される。

指先から手首の角度、
全身の所作、
エンツォ・フェラーリの、
経営のセンスやバランス、
リテラシーを文字通りなぎ倒していく、
スピードとパワーは、
暴れ馬フェラーリそのもののアグレッシブさを体現していた。

カイロ・レンや、
マリッジストーリー等で、
爆発的な怒りの芝居は見てきたが、
少し表の出力は落として、
内に秘めるとでもいえばいいのか。

ペネロペ・クルスも、
影響されたのか化学変化か、
ポテンシャルは高いのは、
証明済だが、
ベストアクトの作品のひとつになるだろう。

マイケル・マンのスタッフからの評判はよく聞くが、
彼の技術のひとつでもあるのだろう。

『フォードVSフェラーリ』で、
名車のスピードに頼らない、
魅せ方について書いたが、
本作はスピードで勝負する。

愛息と名車ディーノ、宿命。

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