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『窓際のトットちゃん』アヌシー国際アニメーション映画祭、特別賞

子どもたちをおおらかに包むための執念。

現実はパステルカラー、
空想は原色レインボー等、
切り絵の動き、
衣装飾品などなど、
全アイデア、全技術を、
トットちゃんを見守る、
耳を傾ける、
気持ちを寄せる、
に、
全てを注ぎ込むぞ!
というおとなのこどもに対するおおらかな視点、
世の中に対するスタンス、
泣き虫大石先生、雨に唄う・・・。

大阪地下鉄大国町駅の、
笛吹少年を思い出した。

車掌の代わりに、
出発進行の笛をプロに負けない吹き方で地下鉄構内に響き渡らせる小学生。

子供に吹かせる車掌、駅の人たち、
乗客、周りの大人もおおらかだった。

おおらかさには理由があった。
その【理由】を大人たちは無言でみなでシェアしていた。

廃キップを回収箱に入れる音。
あの音、またどこかで聞けないかなー。

おおらかなすばらしい作品であり、
絵、音、技術はおおらかには進行しなかっただろう執念の作品でもあった。

なぜ執念なのか、
上記の【理由】とおなじ理由なんだろうと無言で勝手に想像する。

【蛇足】
おおらかさを分厚くしていく、
絶対的なオールマイティのおおらかさなんて無い、
なので、
多種多様多彩なおおらかさの一例を、
積み重ねて、
分厚くしていくで社会を豊かにしていく、
昭和は良かったではなく、
令和の方が良かった、
となる為の処方箋。

責任やルールそのものの仕組みを変えていく、
制度になり、仕組みになり、システムになり、
デジタルポイントになるような事が起きるまで、
トットちゃん、やすあきちゃん、校長先生は、
何度も生まれ変わって活躍しつつづけるのかもしれない。

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