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詩のご紹介 327 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1973年12月号(株式会社こども部屋社/通算186号 1973年12月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)親と子の心理 その7……多湖輝
   こどもの安全教育
3)あたまの整理・こころの体操/その15……筧三智子
   過保護への出発
4)あんな母さん・こんな子 その2……黒田芳草
   ある秋の日に
  こどものコツ(1)(2)(3)(4)
5)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・計画出産の時期は
            5・6月出産がいいでしょう……長橋千代
  〇才児・骨の発育が悪いのです
         先天性股関節臼蓋形成不全でしょう ……村上宝久
  一才児・抱きぐせの是・非
             抱きぐせの心配は必要ありません……深谷和子
  二才児・気管支炎の薬は
              からだの鍛錬が第一です……巷野悟郎
  三才児・ソケイヘルニアですが
              迷わず手術を受けなさい……川崎憲一
  四才児・放浪性のある男の子
           まず精神科医にご相談ください……河野良和
  五才児・オルガンを習いたい娘
           家中で楽しむことが大切です。……横山雅臣
  六才児・鼻クソが気になる子
          一度耳鼻科の診察を受けましょう……高野清純
  七才児以上・おこりっぽくなった子
         お子さんの気持を受け入れて下さい……平井信義
6)こどものコツ(5)(6)(7)(8)(9)
7)既刊・主論文紹介              

                       小黒恵子 詩
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十二月 ふり返る季節
今年のあなたは? 私は?
どんな色だったかしら

メロン色 トマト色 ミルク色
ブドウ色 レモン色 アンズ色
でもない・・・・・・ミックスした色?

年賀ハガキの 版画を刻みながら
思い出す いろんな出来事

湯沸しが 口笛を吹いています
熱い紅茶でも いれましょうか

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」1月号(1974年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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