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No.556 小黒恵子氏の詩-23 (ぼくの おじいちゃん)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第6集となる1982(昭和57)年のご紹介です。この集から、下記の「あとがき」にもある様に、3つのテーマに分かれて目次に記載されいます。幼児のための詩は22編少年少女のための詩は34編、合唱のための詩は20編で、全部で76編あります。「ぼくの おじいちゃん」は、最後の合唱のための詩に、収録されています。また、この詩は、「おじいちゃんて いいな」というタイトルでNHKのみんなのうた(1994年6/7月号)で歌われています。

ぼくの おじいちゃん
                        小黒恵子

「おじいちゃん」 て呼んで返事がない
ぼくのおじいちゃん
ちょっと耳が とおいんだよ
聞きちがえばっかり 大笑い
たまに ベレーをかぶり
釣りに行くのが 大好き
だけど なんにも釣れたことがない
ゆかいな おじいちゃん

毎日会社に行かなくても
勉強しなくても 誰にも叱られない
おじいちゃんて いいな

「おじいちゃん」 て呼んだら返事をした
ぼくのおじいちゃん
すごく鼻が いいんだよ
コーヒーをいれると いい返事
たまに 芝生のなかの
草をとるのが 大好き
だけど トカゲがいると腰ぬかす
ゆかいな おじいちゃん

毎日会社に行かなくても
勉強しなくても 誰にも叱られない
おじいちゃんて いいな

1982年(昭和57年)3月25日発行 こどものうた‘82  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。

  明るい弥生の机上に、日本童謡協会編集の年刊童謡集「こどものうた」をお届けいたします。
 今集には、詩人会員76名の76編が「幼児のための詩」「少年少女のための詩」「合唱のための詩」という三部構成で収録されております。
 ことしの秋の童謡祭には、この童謡集のなかから作曲された作品が演奏されるわけですが、そればかりでなく、広くこどものうたに興味を持たれる作曲家各位のご理解とお力添えを得て、数多くのこどものうたが、この集から生まれることを願ってやみません。
 なお、この童謡集収載の作品に作曲なさいました方は、協会までご一報下さいますようお願い申し上げます。
            昭和57年3月

                日本童謡協会
                「年刊童話集」編集委員
             薩摩忠、小黒恵子、高田敏子、長島和太郎

1982年(昭和57年)3月25日発行 こどものうた‘82  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)から、「詩」をご紹介します。(S)

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