詩のご紹介50 森のなかまと 山芋(小黒恵子作) ~シツレイシマス
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
童謡集「シツレイシマス」の作品をご紹介していきます。
今回の詩は、「森のなかまと 山芋」です。
「童謡集:シツレイシマス」については、下記をご覧ください。
森のなかまと 山芋
~シツレイシマス 「Ⅰ シツレイシマス」より~
小黒恵子作
山芋みつけて イノシシの子
シッポふりふり お爪でほった
折れないように サックリサックリほった
キジの子ムカゴを たべたべみてた
カラスもムカゴを つついてみてた
山芋みつめて イノシシの子
お鼻ならして お口でほった
とくいになって ユックリユックリほった
子熊がほしそうに お爪をかんだ
キツネも舌を ペロリとなめた
山芋ほりだし イノシシの子
おなじ重さに お手手でわけた
だれにも同じに ニッコリニッコリわけた
みんなで輪になり たのしくたべた
お顔をみあわせ なかよくたべた
※ムカゴ……山芋のつるにつく小さい芋の実
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、「サイチョウの おばさん」(童謡集:シツレイシマス)です。(S)