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詩のご紹介 356 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1976年6月号(株式会社こども部屋社/通算215号 1976年6月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)特集 上手な離乳食のすすめ方
    ー離乳が心配なお母さんのためにー
  ・離乳の準備は、赤ちゃんが、生後1,2ヵ月のころからはじめます
  ・離乳開始の時期は赤ちゃん自身がいちばんよく知っています
  ・まずドロドロの穀類を、スプーン1さじからはじめます
  ・おかゆのつぎは卵黄か、野菜のどちらかをやはり1さじから与えます
  ・離乳食を、10さじも食べるようになれば離乳食を1日2回にします
  ・生後7,8ヵ月、いよいよ離乳も本格的になります
  ・母乳の赤ちゃんは、少しづつミルクに切りかえるようにしていきます
  ・こどもの食品のレパートリーが、この頃(生後7~8ヵ月)出そろいます
  ・9ヵ月をすぎると、いよいよおとなと同じ1日3回食になります
  ・必要な栄養の大部分が、食事からとれるようになったら離乳は完了です
3)特集…山下千賀子
    ・頬に残る涙の筋に     ・叱り方のキーポイント(一)
    ・叱り方のキーポイント(ニ)
4)特集…今西俊雄 
    ・梅雨を元気に       ・梅雨どきは・・・・・・
    ・一つの動作で       ・ペンダント式蚊とり線香
5)既刊主論文紹介   
6)北京料理を、王府で       
7)カメの子はんてん

                       小黒恵子 詩
水に浮かぶ レコード

小川に 池に
くるくる くるる
まわるまわる 目もまわる
水に浮かぶ レコードの
黒い 点 点 ミズスマシ

耳をすますと
聞こえてきます
初夏の やさしい歌声

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」7月号(1976年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)


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