詩のご紹介129 モンキーパズル(小黒恵子作) ~モンキーパズル~
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
今回は、「モンキーパズル」~Ⅱ~ です。
「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。
モンキーパズル
~モンキーパズル Ⅱより~
小黒恵子 作
モンキーパズル モンキーパズル
だれがつけたか 木の名前
アンデスの ふもとの村の
大きい大きい 木だったよ
杉(すぎ)のはっぱに よくにてて
狐(きつね)のシッポの ジャンボのおばけ
プランタン プランタン プランプラン
モンキーパズル モンキーパズル
むかしひとりの 老人(ろうじん)が
旅(たび)にでた 少年待(ま)って
一羽(いちわ)のオウムと 暮(くら)してた
ある日たおれた 老人の
庭(にわ)からふしぎな 木が生えた
プランタン プランタン プランプラン
モンキーパズル モンキーパズル
だれがつけたか 木の名前
アンデスの みどりの丘(おか)の
せいたかのっぽの 木だったよ
太いシッポの そのさきに
緑(みどり)の大きい ボールをさげて
プランタン プランタン プランプラン
やがてかえった 少年は
木かげでオウムと 住(す)んでいた
プランタン プランタン プランプラン
NHKの「みんなのうた」で、1984(昭和59)年6月~7月に放映されています。<堀江美都子>
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、「ロバと少年」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅱ~)をご紹介いたします。(S)