詩のご紹介240 アリストテレスと ウナギ(小黒恵子作) ~うたのパレット~
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今日の詩は、アリストテレスと ウナギ「うたのパレット ~こどものうた選集~」です。(大森盛太郎作曲)
「うたのパレット」は、小黒恵子さんの全75の詩に、たくさんの作曲家の方が曲をつけています。ここに載っている詩は、童謡集「シツレイシマス」や「ホラ耳をすました」ですでにご紹介している詩もいくつか含まれていますが、この「うたのパレット」で発表されている詩もたくさんあります。
「うたのパレット」には「ちいさいひとのために」(66曲)と「すこしおおきいひとのために」(9曲)と二つにわかれています。
すこしおおきいひとのために
アリストテレスと ウナギ
~「うたのパレット」より~
小黒恵子作
アリストテレスが 言いました
ウナギは泥の中から わいてくる
ちょっとおかしな てつがくしゃ
ウナギはウナギの こどもだよ
ウネウネウネウネ ヌクヌクヌクヌク
ウネウネ ヌクヌク およぐ
アリストテレスは ひげなぜて
毎日つぼのウナギに えさやった
アリストテレスは 雨の朝
ウナギのつぼをたおして こっぱみじん
しりもちついて 大あわて
ウナギはよろこび とびだした
ウネウネウネウネ ヌクヌクヌクヌク
ウネウネ ヌクヌク にげる
アリストテレスは あみをふり
どろんこ道をはだしで おいかけた
アリストテレスはさけんでた
愛するワシのウナギよ かえってこい
ウナギがそろって 言うことにゃ
カバヤキなんかに されたくない
ウネウネウネウネ ヌクヌクヌクヌク
ウネウネ ヌクヌク おどる
ウネウネヌクヌク ウネウネヌクヌク
ウネウネウネ ルルー
ウネウネヌクヌク ウネウネヌクヌク
ルー
それでは、耳からもお聴きください。
朗読:公文理恵
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回は、小黒恵子 こどもの歌選集 「うたのパレット」をご紹介する最後になります。既に紹介されている詩をまとめて5篇、ご紹介いたします。(S)