![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62786498/rectangle_large_type_2_b5f00de6ad9e538b5cce017955a3faaf.jpeg?width=1200)
Photo by
hid_k
詩のご紹介172 距離(小黒恵子作) ~エメラルドの約束
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「距離」(リンゴに雨が降るように)です。
「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。
まずは「目から」。
距離
~リンゴに雨が降るように 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作
追えば追うほど
遠くなったあなたとの距離
岸を離れた船のように
あなたは
水平線の彼方に消えてしまった
別れの朝
さめたコーヒーをみつめて
貝のようにだまっていたあなた
なぜ?
愛しても愛されなかったその理由(わけ)を
聞きたかったあたし
あなたは知っているかしら
涙といっしょに飲み乾(ほ)した
コーヒーの苦さを
次は「耳」からお聴きください。
朗読:大森寿枝
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「草の匂い」(「エメラルドの約束」~リンゴに雨が降るように~)です。(S)