超個人的、今日のおすすめの本『悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~』
こんにちは!おぐり丸です!
最近は配信や動画投稿も始まって、どうにかこうにかやってみたい事ができていて嬉しい限りです!
今回紹介するのは連続悪役令嬢シリーズ第二弾!『悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~』です!!
こちらは、アニメ化もした人気作!知っている人もいるかもしれませんが、紹介させてください!!
作者
原作:七夕さとり 先生
漫画:のこみ 先生
キャラクター原案:Tea 先生
あらすじ
5歳のある日に20歳程だった女子大生の前世を思い出した、ユミエラ・ドルクネス。そして自分が生前プレイしたゲーム”光の魔法と勇者様”に転生した事を気づく。それは、自身がその世界でラスボス後に主人公たちと戦う事になる裏ボスであるという事実でもあったのだ。
最終的に倒され死んでしまう自身の未来を回避するため、彼女は世界の人々の常識から外れたレベリングを実行し、前人未到のレベル99に到達してしまう。
果たしてユミエラは、破滅の未来を回避できるのか?
主要人物
ユミエラ・ドルクネス…物語の主人公。伝承にある魔王と同じ黒髪であるため周囲の人間からは疎まれている。闇魔法も使うので猶更偏見を持たれてしまっている。一部の理解ある人と交流を深め、自身が”光の魔法と勇者様”の裏ボスとして討伐される未来を回避するため、そして自身の研鑽のために日々努力を続ける。
パトリック・アッシュバトン…ユミエラと同じ地方貴族の青年。とても生真面目な性格をしていて、ユミエラを偏見なく見て、心配もするよくできた人。ユミエラの突拍子もない行動に対応したり反応したりする。友だちも多い。
エドウィン・バルシャイン…バルシャイン王国の第二王子。プライドが高く、入学時からその異常なレベルで目立っていたユミエラを快く思っておらず、黒髪への偏見は無いものの、ユミエラの実家、ドルクネス家への陰口は口にしてしまうなど、感情が昂っていると冷静な判断ができないという欠点がある。
アリシア・エンライト…”光の魔法と勇者様”というRPGの主人公で学園で唯一の庶民。この物語では、ユミエラを極端に怖がる少女。かなり早い段階から、攻略対象の男子たちと一緒におり、彼らに過保護に守られているため成長が遅い、同性の友人ができないなど、ゲーム攻略としても学園生活を送るにしても少々不味い事になっている。
概要
この物語は、悪役令嬢かつゲーム内転生ものです!
五歳の頃に、ユミエラ自身が自分が転生者でゲームの中に入ってしまったという事を知ります。
一応、20年分の記憶が一気に思い出され頭が痛くなるという描写があり、自身は女子大生だったという発言もあるため、恐らく20歳で死亡したのだと思われます。
彼女の生前の話は全く語られないため、特に気にする事でもないんですがね。
更に言うと、彼女は恋愛面とRPGの両面を持つ”光の魔法と勇者様”のRPGをメインで楽しんでいたらしく、彼女がレベリングに喜びを見出し、楽しんでいるのはそういう理由だからです。
しかしそれは現地の人にとっては死にに行くようなものなため、まず理解を得られません。
ゲームとして世界を見ているユミエラと今その世界を生きている現地人の意識の差が面白さとなる作品と言えるでしょう!
個人的おすすめポイント
なんだか、凄くまとめられている気がする…!
さて、この作品の私が好きなポイントですが、まず作画がいい。
原作の挿絵や表紙を描いているTea先生のスタイリッシュかつ美麗なイラストもとても素敵なんですが、漫画を書かれているのこみ先生のもっちりとした可愛らしい絵柄も凄く凄くて素敵なわけです。
第一巻の表紙を見てジャケ買いをした私ですが全く後悔していません。
次のポイントは!キャラクターに奥深さがある…といった所でしょうか。
何と言いますか、WEB小説では主人公周りのキャラが主人公を持ち上げるだけのキャラになっていたり、周囲のキャラが主人公を有能に見せるだけのために馬鹿にされていたりなどちょっと読んでいて引っかかってしまう点があったりするものですが、この作品では全員が全員そういう人物ではないのです。
ユミエラになぜか異常に怯えるアリシアにも理由はありますし、攻略対象の王子たちは幼稚に見えてしまうかもしれませんが、貴族社会でプライドが高い人物なわけです。初めての挫折をユミエラに味合わせられるのだから、まあ幼児退行してしまうのも無理はないでしょう…(?)
ユミエラと友だちになりたいという人物も出てきますが、その人物も一筋縄ではいかない人で、ユミエラはかなり苦悩します。
そういった、単純ではない人と関わって行き、ユミエラの世界の見方や人との関わり方が変わっていくのもこの作品を見ていて面白いなぁ!と思えるポイントなのです!!
さいごに
この作品ではちゃんとキャラクターが喧嘩をします。
これの何が良いかと言うと、キャラクターが生きているという事なのです。
ただ、主人公が言ったから、行ったから、やったー!すごーい!ではただのNPCなわけす。
その世界に生きる人々が、主人公に納得がいかなかったら意見を言い、主人公も完璧ではないのですから、それをただ受け入れるのではなく、反論もして喧嘩をする。
喧嘩し合った人たちの物語や友情が深まり、この作品の中の世界に広がりを感じられるようになるのです。
喧嘩のシーンなどは少しストレスに感じてしまう人もいるかもしれません。ただ、喧嘩というのは人と人が関わるうえで、結構重要なものだと私は思っています。
その人と更に仲良くなれるきっかけになるかもしれないし、逆にもう話さなくなってしまうきっかけにもなるかもしれない。
現実世界では面倒な事かもしれませんが、創作された世界、物語ならばその先の展開にドキドキもするし、あの言い合いや喧嘩に意味があったんだ!となる展開になるイベントだと思うのです。
故に、この作品では差別的な扱いを受けて意見されるとかではない、互いに互いを思って言い合う喧嘩のシーンがある、それだけでとても素晴らしい作品だと、私は読みながら感じています。
原作も面白いですし、漫画も面白いので、ぜひ、色々な人に読んでみてもらいたい悪役令嬢ものの一冊です!