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夫婦ワーホリの終わりに|1年間のニュージーランド生活が教えてくれたこと

24歳の時に、一度フラれた片想いの相手から、突然のプロポーズ。

ゼロ日婚をした私たちは、小学校と海辺を舞台に完全手作りの結婚式を挙げました。

学校の廊下で。フォトグラファーも友達です。

新婚旅行は共通の友人たちと8人でフィリピンへ。孤児院で初めて鶏を絞める経験をし、命をいただくという意味を感じました。

そんな私たちは、結婚2年目をニュージーランドで過ごそう、という決断を無人島で下します。

無人島の夜。星を見上げる私たち。

結婚をして人生の主語が「I」から「We」に変わりました。
これまでの延長線上で人生を歩むのではなく、一度人生を前向きに”リセット”する期間。

異国の地でたくさんのことを感じて、これからの人生の指針を2人でゆっくり考える。

夫婦で歩む、新しい人生のキックオフの1年です🤝

1年間のニュージーランド生活は、楽しいことも、苦しいことも、盛りだくさん。
新しい世界にたくさん出会った、濃すぎる時間でした。

オークランドにて。日本から遊びに来た友人が撮ってくれた!

気づけば2025年になり、あと少しで帰国。
帰るときっと、また新しいことがたくさん始まって忙しくなってしまうから。

ワーホリ最後のこのタイミングで、1年間を振り返ります。

〜 私たちの1年間 〜

まずは、私たちがどんな1年間を過ごしたのかを振り返ります。

先にざっくり、地理的な動きを。

2月:北島の南端、ウェリントンからワーホリを始めた私たち。
3〜4月:車を買い、キャンプ場で車中泊をしながら北上。タウランガの近く、テプケで働く。
5〜7月:コロマンデル半島→オークランドでWWOOF。
8〜9月:友人や家族との旅行、一度NZを離れてバリでの友人の結婚式を経て、オークランドからノースランドへ。
そこから一気に南下し、ウェリントンからフェリーで南島へ。

9〜11月:ネルソン→カイコウラ→ハンマースプリングス→ウエストコーストでWWOOF。
12月:ワナカ→インバーカーギル辺り→ルートバーントラックを歩いて、クイーンズタウンで年越し。
1月:クライストチャーチ。車を売って、ここから日本へ飛びます。

迷いつつ行けていない場所もありますが、ほぼニュージーランド1周🇳🇿
いろんな土地で、いろんな人に出会いながら過ごした1年間でした。

働いたのは1ヶ月半だけだった

「ワーキングホリデー」というくらいなので、ワーホリでは働く人が多いです。(働くことができるビザ、というだけで、働かなければならないわけではありません。)

私たちも、数ヶ月単位で拠点を変えながら、3〜4種類くらいの仕事をするのかな〜と、出国前はぼんやり考えていました。

ところが、実際にこの1年間で働いたのは1ヶ月半だけでした(笑)

私たちがやった唯一の仕事は、キウイフルーツの収穫。いわゆるキウイピッキング🥝
元々やりたい!と思っていた仕事です。

ちょうど3月から収穫シーズンが始まるので、入国した2月には募集が出ており、最初の仕事はスムーズに決まりました。
「Kiwifruit Capital of the World」と言われるほど、キウイの生産が盛んな町、テプケで働き始めます。

キウイの街を象徴する、巨大なキウイの像

会社が提供してくれるキャンプ場に車中泊をし、毎日違う農園に車で出勤。20人くらいのチームでひたすらキウイを収穫しました。

収穫シーズンが始まるタイミングでチームが結成されるので、みんな初心者です。チーム単位の収穫量に応じて給料が支払われる給与体系なので、みんなで頑張るのが大事(収穫量が少なくても、最低時給は保証されています)。とても良いチームで、段々スピードが上がって時給が上がるのを楽しみながら、一緒に働くことができました。

チームメイトはドイツ人🇩🇪とフランス人🇫🇷が大半。他にもスペイン🇪🇸・オーストラリア🇦🇺・イギリス🇬🇧などから来ている人も。ワーホリで来ている同世代が多く、ワーホリに来た理由、人生観、自国の状況への認識など、いろんな話ができて楽しかったです。

とはいえ仕事はとっってもキツい。。
1日1人あたり2万個近くのキウイを収穫します。(1回のバッグに入る量と、時間あたりに何回バッグが満タンになるかを数えて出した、概算です。)

肩で背負う収穫バッグは満タンにすると20kgくらいとのこと。肩・背中・腕が毎日筋肉痛で、プロテインを飲みながら頑張っていました。

仕事中の様子

体力的なキツさ以上に、「飽き」もすごかった。最初は新鮮だし、時給が上がっていくのが楽しいけれど、流石に毎日2万個のキウイを取っていると飽きます(笑)

段々最初のメンバーが辞めて、新しいメンバーが加わることも増えました。もちろん最初は収穫スピードが遅いので、チームとしての時給も下がり、既存メンバーのモチベーションも下がってきます。

収穫シーズンは3ヶ月。3月中旬から始まったので、6月中旬まで続く予定でした。しかし私たちは、5月頭に辞める決断をします。1ヶ月半の仕事生活でした。

辞めようと決めたのは、自分たちのpodcastを聞き返したのがきっかけ。

人はたくさんの感情を抱きながら生きていますが、時が経つと、過去に抱いていた感情を忘れてしまうことが多いです。なので私たちは、定期的にpodcastをとって、その時の感情を思い出せるようにしよう、という取り組みをしています。

ワーホリを始めて2ヶ月、仕事を始めて1ヶ月となる4月中旬頃に、ワーホリに来る前・来た直後のpodcastを聴きました。

「今の生活を続けることは、私たちのワーホリの目的を叶えてくれるかな?」

ということに向き合った時、思い切って辞めて、次の生活に移ろう、という決断ができたのです。

夫婦で話し合いをし、2人で決断をする分、決める心理的ハードルも低かったように思います。

WWOOFという、ワーホリの過ごし方

仕事を辞めて、私たちが始めたのは、WWOOFです。

WWOOFとは、World Wide Opportunities on Organic Farms = 「世界に広がる有機農場での機会」

主に有機農業を営む農家さんのお家にホームステイさせていただき、決まった時間お手伝いをして、宿と食事を提供してもらう、金銭を介さないエクスチェンジサービスです。

WWOOFの存在は知っていたものの、「同じ農作業をするなら、給料をもらえて収支がプラスになる仕事のほうがいいよね」というのと、年間の登録料もかかるため、元々はやらない方針でいました。

その方針を変更したのはワーホリ初期。英語でのコミュニケーションは主に私が担っていました。出会った人との会話による喜びも、英語でたくさん電話をしなければならない手続きの大変さも、共有することができません。こういった英語による体験格差が元となり、夫婦のワーホリに対するモチベーションに差が生じてしまったのです。

💁‍♀️「大変なことも乗り越えて、これから楽しいワーホリ生活を送るぞ!」という私と、
💁‍♂️「夫婦で仕事を辞めて、これまでの生活から離れて、目的が達成されてしまった気がする。物価高いし英語わからないし、もう帰りたい…。」という夫。

私たち夫婦にとって、「来てよかったね」と1年後に思えるワーホリ生活にするにはどうしたらいいかな?
というテーマで夫婦会議を行いました。

Logista株式会社の夫婦会議ノートを愛用してます。

その結果たどり着いたのが、WWOOFという過ごし方。
「言葉だけではなく、身体を動かしながら学べる経験(農業)が得られるWWOOFをやってみよう」
「一緒に素敵な家族をたくさん見て、夫婦としての未来を描こう」

こうして5月に始めてみたWWOOF生活は、私たち夫婦のワーホリの目的にぴったりでした。結局その後もずっとWWOOFで旅を続け、WWOOFサイトを通して13家族、人の紹介によるエクスチェンジ等で6家族、合計19家族との暮らしを体験することとなります。

いろんな種類・やり方の農作業を体験できます

WWOOFでは、2週間程度家族と一緒に生活することになります。家族の関係性、暮らし方、農業のこと、食事、家など、本当に様々なことに触れることができました。

交流の仕方はホストによります。3食すべて一緒に食べ、仕事も教わりながら一緒にする家庭もあれば、仕事は自分たちで行ったり、食材をもらってwwoofer用のキッチンで料理したりすることも。

大きなオーブンで肉も野菜も焼く!という料理が昔ながらのニュージーランドの食事スタイル。

ずーっと人と一緒の生活も気を遣って疲れるので、たまには「ハウスシッティング」という形で、ホストが留守にした家に滞在してお手伝いをするような期間もありました。

ふたりのときは和食多め。

生活の中で、良いと感じたところを自分たちの未来に投影してみたり、嫌だったことを反面教師にしたり。この人みたいな生き方がしたいな、と思える人にも出会えました。自分がどのような暮らしを創っていきたいのか、生活においてどんなところが気になるのか、自己理解もとても深まりました。

そして、このように感じた様々なことを、すべて夫婦で共有できたのが本当に良かった。

これからの人生を共に歩むパートナーと一緒に、19家族ものライフスタイルを体験して、自分たちの生活を描く参考にできる。こんな機会はなかなかありません。夫婦として生きていくために、夫婦で人生の先輩から学ぶ。『夫婦留学』とも呼べるような体験でした。

狩りに連れて行ってもらうなど、貴重な体験がたくさん。


NZ在住の日本人の皆様と

ニュージーランドにお住まいの日本人の方々にも、たくさんお世話になりました。

先述した「人の紹介によるエクスチェンジ」5家族のうち、3家族は日本人の方々です。

そのほかにも、遊びに行かせていただき、ご飯をいただいたり、1泊泊めてもらうなど、お世話になった方々がいます。

学生時代からニュージーランドに住んでいる、同世代の子にもたくさんの濃い経験をさせてもらいました。

3人で馬に乗って冒険!

皆さん私たちのようなワーホリではなく、移住して住んでいる方々です。

なぜ移住を決めたのか。どんな生活を送っていて、どんな未来を描いているのか。日本とニュージーランドを比べて、どんなことを感じているのか。

皆さんのお話はとても面白く、考えさせられること、自分たちの将来にも響くことがたくさんありました。

「住む国を変える」という大きな決断をしている皆さんは、自分の人生を主体的に選択し、それぞれが描く未来に向かって前向きに進んでいる様子が印象的でした。

こんなに日本人の方にお世話になり、これほど深い気づきを得られるとは、想像以上の体験でした。たくさんのご縁と優しさに、心から感謝しています。

いただいた美味しい和食も心に沁みました…ありがとうございます!


〜 NZ生活で感じたこと・変化 〜

WWOOFを始めて序盤の5月に、私がワーホリに来ようと思った経緯のnoteを書きました。

ありがたいことに、たくさんの方に読んでいただき、メディアにも取り上げていただきました。

このnoteを書いたときには、「ワーホリで何かが変わった」という意識はあまりなかったようです。

ニュージーランド生活の中で、
今のところ大発見はありません。
「ワーホリに行って人生が変わる!」
「やりたいことが見つかる!」
ということを全く期待していなかったわけではないですが、
私たちのワーホリの目的はあくまで、
"人生のリセット" と、 "夫婦の土台作り"

5月に書いた私のnoteより

それから8ヶ月。たくさんの経験を重ねた今、やはりワーホリは人生への大きな変化をもたらしてくれた、と感じています。

どかーん!という衝撃、大発見ではありません。着実に、未来を描くための道標を見つけていったという感じです。

「私は何のために生きているのか」
「どのような人生を歩んだら幸せなのか」
こういった悩みを抱えたことがある人は、少なくないと思います。私もひどく頭を悩ませていました。

今思うことは、「いろんなパターンを見てみないと、理想を描くのは難しい」ということです。

私たちがそもそもニュージーランドを選んだのは、大自然の中のスローライフというイメージが、自分たちの描きたい未来に近いと思ったから。そんな国で暮らす人たちの中には、やはり、素敵だな、と思える暮らしをしている人が多かったです。

そんな中でも、たくさんの暮らしに触れて、色々な人の話を聞くことができるから、
「自分にとって良いのはどういう方向?」
というのが少しずつ見えてきます。

働き方、暮らす環境、人への接し方、自然との共生の仕方、などなど、要素はたくさんあって、どの家庭でどの方面のセンサーが刺激されるかは分かりません。

感じることがあるたびに、都度夫婦で対話をして、言語化していくうちに、自分たちの描きたい未来の解像度が上がってきました。

具体的なことを挙げるとキリがないのですが、ここでは夫婦として感じたことや、意識の変化について書いてみようと思います。


恩送りができる夫婦に

この1年、本当にたくさんの人にお世話になりました。あまりにもたくさんの優しさを受け取り、恩返しをしたいのに、返しきれないもどかしさを感じることも多々ありました。

そんな経験から強く思ったのが、「恩送りができる夫婦になりたい」ということ。

もちろん、お世話になった方々に直接恩返しができる機会があれば、全力でしたいです。でも、この先の人生を歩む国が異なり、なかなか直接恩返しができない…という方も多くいます。

私たちができることは、きっと「恩送り」だと思うのです。(一度このテーマでnoteを書いています。)

私たちが、お世話になった人々との交流によって未来を描けるようになったのと同じように、今度は私たちが誰かの未来へのきっかけを与えられるようになりたい。

これが私たち夫婦の、今後の人生における大切な軸になりそうです。

それができるようになるにはどうしたら良いかな?ということを、ニュージーランドでお世話になったたくさんの方々の顔を思い浮かべながら考えました。

まずは自分たちが、自分たちらしい人生を楽しく生き続けること。

ニュージーランドで出会った方々の生き方に触れること自体が、私たちの未来の道標になりました。それは、皆さんがたくさん考え、試行錯誤して、楽しい理想の生き方を追求していたからだと思います。私たちも、ニュージーランドで得たたくさんのヒントを胸に、自分たちらしい人生を創っていきたいです。

そしてもう一つが、心・時間・お金の余裕を持つこと。

いくら優しい人でも、自分に余裕がなければ、人に与えることは難しくなります。たくさんのGIVEをしてくれた人の生活を見ていると、やはり余裕が鍵だな、と感じました。

自分が心に余裕を持てるように、自分の機嫌を自分でとる。時間の余裕ができるような、ライフスタイルを組み立てる。お金の余裕を持てるように、支出管理・投資・仕事でのスキルアップなど、お金と向き合う。

お金については、自給自足に近い生活をして、資本主義から距離を置くような生活をする、という考え方もあります。私はそこまで振り切ることはしませんが、自給できるものは増やしつつ、お金と本気で向き合っていこう、というのが今の所のスタンス。

世の中にはさまざまなビジネスをしている人がいて、面白い仕事がたくさんあります。ニュージーランドでも、自分でビジネスをしている人と会って、話を聞いて、その想いに心を動かされることがありました。私も仕事をすることは好きなので、自分の得意を活かし、楽しみながら人や社会に貢献し、お金の余裕を生むことは続けていきたいと思っています。

その土地で採れたものを食べるのは、美味しくて楽しかった!少しずつ食べ物の自給もしていきたいです。


地球の一員としての意識の高まり

これまで「環境問題」「地球にやさしい」ということに、どうしても当事者意識を抱けない自分がいました。論理的にはわかっているし、意識した方が良いということは良心として理解できるけれど、なかなか自分ごと化できない…。

それがこの1年間で、大きく変わりました。

WWOOFで田舎暮らしをしているところに行くと、だいたいコンポスト(生ごみを堆肥化する仕組み)があります。生ごみが、野菜を育てるための土を豊かにしてくれる。こんな良いシステムはあるだろうか!と感動します。

日本で燃やされている家庭ごみのうち、生ごみの割合は40%程度とのこと。しかも生ごみは水分が多く、燃やすのに多くのエネルギーを使います。私も帰国したらコンポストは絶対にやりたい、と思いました。

自分たちの畑を持つのが楽しみ!

水が日本ほど潤沢ではないため、節水の意識が高い家も多かったです。「水道代が高いから」といった理由ではなく、「水は貴重だから大切に使おう」という考え方をしていて、自己の利害と社会・地球の利害を分けすぎず、資源を守ろうとする意識を持てているのがすごいなと思いました。そういう人に囲まれて暮らしていると、自分も少しずつ考え方が変わってきます。

排水からも学ぶことが。
田舎の方で、ミミズが分解する下水システムを使っているところがありました。ミミズが死なないように、食器洗い洗剤や、お風呂で使うシャンプーなどは、科学成分がなるべく使われていない、ナチュラルなものを選びます。

下水システムが整った日本の都会で生活していると、自分たちが使った水の行き場について考えることはありませんでした。自分の暮らしに直結するところから、環境を意識することができた良い体験です。

ニュージーランドの国土は日本の3/4程度でありながら、福岡県くらいの人口と、かなり人口密度が低いです。人よりも圧倒的に鳥や動物が多い環境にいることが多く、「自然の中に住ませてもらっている」という感覚になることも多々ありました。

畜産を営む人と関わる機会も多く、日頃いただいているお肉がどのように生産されているのかに想いを馳せるようにもなりました。これについては話すと長くなるので割愛しますが、命をいただいてい生きていくなら、その命を少しでも尊重できるような食の選択をしたい、と思うようになりました。
(詳しくは↓のnoteに書いています。)

商品を選ぶときに、「環境に良いものか」ということを考えるようになったり、ゴミを減らす工夫ができないか考えたり。日々の生活で生じる様々な選択において、「自分の健康」「価格」などの要素に加え、「環境への優しさ」が加わったことは、大きな意識の変化です。

環境に配慮した暮らしを見せてくれたのは、ニュージーランドの人たちですが、同じ地球に暮らす人たちです。空も海も繋がっています。

同じ時代を生きる彼らが守ろうとしている地球。同じ地球の一員である私たちも、考えや行動を少しずつ変えていくべきだと強く思いました。
(もちろん、ニュージーランドの人がみんな環境意識が高いわけではないですし、日本にも環境にやさしい暮らしをしている人はたくさんいます。あくまで、私が触れた人々、感じた場所の話。)

帰国後は田舎暮らしをします。自然と近い暮らしをするからこそ、引き続き地球の一員としての意識を持って生活していきたいです。それが、未来の世代への恩送りにもつながるはずだと思っています。


強くなった夫婦の絆

元々ワーホリの目標として掲げていた “夫婦の土台づくり” は、120点!と胸を張って言えます。

共通の友人も多く、これまでは頼れる仲間たちに支えられていた私たち。ところがこの1年は、2人っきりで生きていく必要がありました。

海外慣れしていたり、車の運転が上手だったり、旅の計画が得意だったりする仲間たちに対し、私たちは海外で暮らした経験がなく、英語も堪能ではなく、車の運転も下手っぴです。案の定最初は、英語が聞き取れなかったり、車のトラブルがあったりしましたが、1年間の生活を通してレベルアップ。

常に次の行き先を2人で決めて、2人で運転して、2人でトラブルを乗り越えながら進んできました。車中泊や田舎暮らしにも慣れ、農業を通して体力もつき、”生きる力” が強くなったと感じます。

2泊3日の山小屋ハイク「ルートバーントラック」も2人で計画し、準備して、歩き切った!

24時間、365日、ほとんどずーっと一緒にいたので、お互いへの理解も深まりました。

もちろんぶつかることもありましたが、その度に夫婦会議をして、自分の内面と向き合ったり、コミュニケーションをチューニングしたり。そのひとつひとつの積み重ねが、すごく大事な時間でした。

夫は私よりも私のことをわかってくれているようで、発信のこと、仕事選びのこと、なんでも相談できる、頼れるプロデューサーのようです。

WWOOFを通して、個人として・夫婦としての「いいな」と思う暮らしの方向性を確認。たくさんの人との思い出を共有し、たくさんの景色を一緒に見て、これからの人生を2人でたくさん考えました。

2人でのんびりゆったり話す時間を大切にしてきました!


〜 ワーホリを終えた私たちのこれから 〜

そんな私たちのこれからについて。

5月に書いたnoteには、こんなふうに綴っています。

今のところ感じているのは、
"私たちの描く世界線はブレない" ということ。

そのブレない将来とは、大好きな仲間たちと、
みんなで子育てをして、
大人も子供も楽しく過ごす
"村" をつくることです。

帰国後の仕事はどうしようか?
具体的にどこに住む?
ということはまだ真っ白で、
ワーホリ期間中も2人で、時には仲間と、話し合っています。

5月に書いた私のnoteより

それから8ヶ月。
住む場所は決まりました👏

友人夫婦と素敵な田舎の古民家を共同購入。帰国するまでに決まると思っていなかったのでびっくりです。

既に友人夫婦は暮らし始めていて、 “村づくり” は動き出しています。一緒に暮らし始めるのがとっても楽しみ!!!
("村" の考え方について詳しくは↓に書いてます。)

帰国後の仕事についても、今後のキャリアをゆっくり考え、登山しながら2人で話して、自分の中でも整理して、ということを重ねる中で、だいぶ方向性は定まってきました。既に少しずつ動き出していますが、帰国後実家で腰を据えて、初めての転職活動をします。

この山に登りながら、仕事のことを話し、考えました。

2025年は、新しい暮らしと仕事の基盤を整える、キックオフの1年になりそうです。

ニュージーランドで感じたことを胸に、「恩送りができる夫婦」を目指して、自分たちらしい暮らしを創り上げていきます!

これで、1年間かけて綴ってきた「NZ日記🇳🇿」は幕を閉じます。

ニュージーランド生活で感じたことを言葉にして、発信することは、とても楽しかったです。

NZ日記を1つでも読んでくださった方、そしてこの最終回をここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます!

発信をすることで、自分の考えも整理されますし、自分が大事にしている世界観が見えてくるような気がします。

これからも何らかの形で、文章を書くこと、発信することは続けていきたいです。

もしよろしければ、そこでまたお会いしましょう。
ありがとうございました!!

クイーンズタウンの空より

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