小規模食品メーカー心が折れちゃうポイント②
おはこんばんにちは。
阿蘇小国郷ピクルス本店です。
私自身が小規模食品メーカーを立ち上げる時につまづいた場面は沢山ありました。
同じ時期に立ち上げを試みた友人もいましたがそのほとんどは途中でハードルを乗り越えられずに断念しています。
私自身が小規模食品メーカーとして活動していると色々な方が自分もやってみたいと相談に来られて、部分的なアドバイスをしましたがやはり立ち上げ途中で心が折れて断念する人がほとんどでした。
小規模食品メーカーとして起業する時に、そんな風に途中で心が折れちゃうポイントについてお話します。
もしこれが参考になって、みなさんがハードルを乗り越えられるお手伝いができたらと思っています!!
分からずにぶつかると、ただただ大きな壁ですが、分かっていれば大きくても戦略は立てられます!!!
心が折れちゃうポイント②は・・・
小規模食品メーカーを立ち上げる時、何か販売したい商品があるはずです。
保健所で食品営業許可を取得する時も心が折れちゃうポイントですが
それと同じくらい心が折れちゃうことの多いポイントがあります。
それは・・・
試作品(商品)の開発です!!
試作品(商品)の開発で心が折れそう、折れちゃった例
「え!! 試作ができてるから販売しようとしてるのでは??」
となりますよね(笑)
そうなんです、客観的に見ているとそう思えるのですが実際に自分自身で試作品を作っているとつまづいて動けなくなる時があります・・・(*ノωノ)
ケース① 「日本一の味ができない」
・自分自身で自信を持った商品を世に送り出したい。
・本当においしいものをみなさんに食べてもらいたい。
・誰にも負けない美味しい商品を作りたい。
・日本一の味でなければならない。
実はこのケース、とても多いと感じます。
当然の想いですからね。
このケースで相談に来られる方に共通しているのですが、試食させてもらうと私にとって十分美味しいのです。
私「ここからどんな味に仕上げていきたいですか?」
と尋ねると
相談者「分からない、もっと美味しくできるはずなんだよ」
と答えが返ってくることが多いです。
私「このままで十分美味しいと思いますよ」
相談者「初めはそうなんだけどね、試食をしてると何だか物足りなくなるんだよね」
そんな話になっていくことがよくあります。
こんな時は私からこんなお話をすることが多いです。
私「日本一の味を作ることはできないと思います。」
相談者「え!!・・・」
私「味覚は人それぞれで100人が100人美味しいという味を作ることは至難の業だと思います。」「体調や食べるときの環境、心理的な要因もよっても味の感じ方に差は出るはずです」
相談者「・・・」
私「食品として美味しいことは最低条件ですが、自分自身がターゲットに定めている人たちにとって美味しい、使い勝手の良い商品であれば合格点ではないですか?」「ターゲット層の人たちに試食してもらってある程度の賛同を得られたら十分だと思いますよ」
相談者「・・・・・・」
私「日本一の味は我々製造者が決めるのではなくて、結果的に食べてくれたお客さんが決めてくれることだと思いますよ」
このお話をして、そうだねと区切りをつけて先にいく方は小規模食品メーカーとしての一歩を進めることが多いです。
「いや、日本一の味を作るんだ!!」と試作を続けていった結果、実際に商品の発売にこぎつけた方は見たことがありません。途中で心が折れてしまっているようです。
ケース② 「基準がクリアできない、長期保存ができない」
食品の営業許可には多くの種類があります。
その種類ごとに施設(製造場所)の基準や設備の基準があります。
それ以外にもその食品自体にも様々な基準が設けられています。
なぜそんな基準だらけなんでしょうか?
理由は簡単、直接人が口に入れて食べるものだからです。
元気な方もいれば幼児やお年寄り病気などで体力が落ちている方も当然の様に食べます。
最悪のパターンとして人命に関わるのが食品です。
みなさん、ボツリヌス菌やO-157という言葉を聞くととても悲しい事件があったことを思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
国は法律などで基準を設けて食品事故が起こらないように注意をしているんです。
ある程度試作が進んで、味も決まってきて、最後に「基準がクリアできなくてどうしたらいい」と相談に来られる方は結構います。
相談者「どうしたらいい?」
私「え~っと・・・」
相談者「教えて!!」
私「ん~・・・・」
この質問って実はもの凄~く難しい問題なんです。
私の場合ですが、試作を始める前段階で基準をクリアする方法に目星をつけて試作に入っていきます。
基準をクリアする方法はいくつかあるのですが、その方法によって味が変わりますし内容物も変わってきます。
ほぼほぼ出来上がった状態で基準をクリアする方法を当てはめようとすると原材料からの見直しと味付け方法が変わってくるので作り直しに等しくなります。
そう伝えると
相談者「え~・・・、嫌だ~」
私「でしょうね・・・(;^ω^)」
こうなると心が折れちゃう方もいらっしゃいました。
長期保存についても同じような話があります。
商品として小売店さんで販売してもらうとき、賞味期限は6ヵ月以上は欲しい所です。小売店さんにとっても仕入れたはいいがすぐに賞味期限が来るようでは取り扱いがしずらくなります。
もしアジア圏や海外に商品を売り出していきたい方であれば賞味期限は最低でも1年以上、2年程度あると喜ばれることがあります。
長期保存(賞味期限を伸ばす)するには専門的な知識が必要ですし、長期保存の技術を持っている加工食品メーカーにとってその方法は企業秘密です。その方法を教えてもらうことはまず不可能です。
保健所に行って長期保存の方法を聞いても、一般的な食中毒菌の特徴は教えてくれますが実際の方法については教えてくれません。
保健所「その方法はメーカーさんが責任をもって構築して、専門の機関で賞味期限検査をして安全な食品を作って下さい」
と言われます。
当然、当店も実際に行っている方法を教えることはできません。
「小規模食品メーカーの作り方 ~企画から販売開始までの実践講座~」では商品開発の仕方から基準のクリアの方法、長期保存の方法についても詳しく解説します。
講座でしっかりと学んで頂かないと長期保存(賞味期限を伸ばす)は難しく、ちょっとお話すればうまくいこことではないことを相談者さんには説明するしか手がない状態です。
長期保存の仕方が分からず、うまくいかないので販売開始を諦めるという方が多く、よくある心が折れちゃうパターンではないでしょうか。
まとめ
小規模食品メーカー心が折れちゃうポイント②「試作品(商品)の開発で心が折れそう、折れちゃった」について書いてみました。
心が折れちゃう例として
・日本一の味ができない
・基準がクリアできない、長期保存ができない
を挙げました。
どこまでこだわるのか、どこにゴールをおくのかはとても重要な考え方のひとつです。こだわりすぎるあまりゴールを見失うことは往々にしてあり得ます。
基準のクリアや長期保存の方法は専門知識なので、こちらはどうしてもしっかりを学んで頂いて知識と経験を獲得してもらう他に方法が見当たりません。
「小規模食品メーカーの作り方 ~企画から販売開始までの実践講座~」では試作品(商品)の開発でつまづかないようにこれまでの経験や知識から商品開発の方法や長期保存の方法についても詳しく説明します。
目指すゴールがどこにあるのかをしっかりと意識して、効率的に無駄を省きながら商品の販売に向け一緒に歩みを進めていきます。
自分で商品を作って世に出したいと想いを持たれている方、一人では何をどうしたらよいのかすら分からなくなることもあると思います。
私自身も同じような思いをして何度も諦めようとしたこともあります。
ですが今の私はやりきることができて東京都などの有名百貨店さんにも商品が納品できるようになりました。
決して不可能な夢ではありません、是非夢を叶えて下さいね(#^^#)
どうしていいのか分からなくなってしまったら、私の記事を読んでみて下さい。
それでも、どうしても分からない時にを私に相談してみて下さい、何か力になることができると思います。
こんな時代ですが、こんな時代だからこそ、力いっぱい夢を叶えてみませんか(#^^#)
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