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湘南移住って実際どんな感じ?茅ヶ崎に家族で移住してよかったこと、悪かったこと

コロナを経て、都心から少し離れた場所へ移住を検討する人が増えているらしい。我が家ではもともと民泊をしていて、たまに移住を検討しているご家族がお試しステイをしにきてくれる。

そんなときは、通勤のこと、日々の暮らしのこと、保育園のことなどお話しているのだけど、自分自身としても「移住前に実際にそこに住んでる人の声(しかも子育てママの!)を聞く機会があったらよかったよな」と思ったので、ここに書いてみようと思う。

ただ、基本「茅ヶ崎が大好き」な私が書くので、多少偏っていることは承知で読んでほしい。

まず、誰ですか?

おぐらなおこと申します。
greenz.jpを運営するグリーンズで「仲間とともにいかしあうつながりを探究する」会員事業担当。バリのスタディツアーコーディネートもしています。元々半リモートでしたが、コロナ後はフルリモートで働いています。

茅ヶ崎には「海の近くに住みたくて」3年前に移住。夫、二人の息子(5才、3才)との4人家族。子育てしながらゆるりと民泊してます。

民泊「チガサキサンシーハウス」(コロナでお休み中!いつ再開できるかな!)やってます。

なんで茅ヶ崎?

ひとことでいうと「フィーリングが合ったから」。

茅ヶ崎の前は都内の大田区、多摩川沿いに住んでいた。田園調布と武蔵小杉の間の、下町が残るエリア。まずそこで家を探したけれど、とてつもなく高かった。夫の勤務地が横浜だったこともあり、「都内でなくてもいいのでは、じゃあ海の近くに住めたら最高だよね。探してみよう!」ということで、湘南エリアで探すことに。

鎌倉にairbnbでお試しステイしてみたり、逗子を散歩してみたり、横須賀の友達の家に遊びに行ったり、湘南エリアを広くみている中、JR茅ヶ崎駅の南口に降りたときに「あ、この街だな。」と思った。

いや、普通のロータリーなんだけど、ロータリーから海へと続く一本道の商店街、そこを通る海風、活気、田舎っぽさ、そういうものにしっくり来たのだと思う。「街に色がある、カルチャーがある」そんな感じ。

そしてたまたまその日に入った不動産屋で紹介された物件に、ピンっと来て、購入、今に至る(笑)

茅ヶ崎に移住してよかったこと

前置きが長くなりました。では本題。
ひとことでいうと移住してQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が5倍くらいになったと思っている。

1. 海が近い

なんと言ってもまずは海。

保育園の帰りに子供達と寄ったり、休みの日に遊びに行ったり、たまには海辺のカフェで仕事をしたり。ふっと一息つきたい時、嫌なことがあって浄化したい時、さっと海に行けるのはとてもありがたい。

海に行くと必ず他にも、ぼーっと海を眺めている人がいて、安心したりほっこりする。

2.山もある

海だけだと思ったら大間違い。山もある。
我が家から車で15分程の「里山公園」。里山の風景を残している。小川で水遊び、すんごい長い滑り台やすんごい大きいトランポリン、レストランも。このように北側には畑や森など、まだ多くの自然が残る地域もある。

3. 人がいい

これを一番にしたいくらい、とにかく人が魅力的!明るくてさっぱりしていて人懐っこい。細かいことはあまり気にしない、大振りな人が多い気がする。
子供を連れていると特に話しかけられる頻度が上がる。

エレベーターを待っている間
私「車いるところではママと手つないでね。急に走ったら危ないからね」
息子「…。(無言の抵抗)」
おばちゃん「ママの言うこと聞くのよ〜。かわいいね!何歳?」

こんな感じで自然に会話が始まる。保育園帰りに海に行き、たまたまバトミントンをしていた知らない親子遊んでもらう、ということも割とよくある。

また、子育てにおいては「見守る」姿勢の方が多いなと思う。引っ越してきたばかりの時、子供と公園で遊んでいたときのこと。大きな滑り台に赤ちゃんから小学生までごちゃまぜで遊んでいて、「小学生が赤ちゃんにぶつからないかな」と心配になったり、子供同士でもめる場面も少しはあるのだけど、基本的にすぐに口を出さずに見守っていて、当人同士で解決できなそうなときに出ていく。そんな関わりが心地よい。

また「暮らしや人生を自分らしく楽しむ」姿勢にも影響を受けている。昼からサーフィンをしていたり、アロハシャツで働いていたり(笑)「何をしているのか」わからない大人が多い。保育園でもスーツを着ているパパとママの割合は都内と比べて半分くらい。多様な大人に囲まれて育つのは、子どもたちにとっても面白いだろうなぁと感じている。

4. コミュニティが活発

茅ヶ崎の人は、茅ヶ崎が大好きな人が多い。その愛が溢れていろいろなコミュニティがある。

茅ヶ崎&寒川が大好き

茅ヶ崎&寒川が大好きな人なら誰でも参加可能なFBのグループ。
まちの情報交換をしながら、まちを盛り上げていこうという主旨のもと運営されています。なんとメンバーが10,500人も!

イベントやお店の情報から、小さな疑問質問まで、基本的に何でも投稿OK。茅ヶ崎サザン花火大会が会ったときにはたくさんの方が、写真や動画をアップされていたり、以前犬がいなくなったという投稿のときは、いろんな方からの目撃証言が上がっていたり、温かい気持ちに。

自分の住んでいるまちを好きな人が、こんなにたくさんいるんだと感じて嬉しくなる。

茅ヶ崎いらないもの譲りますクラブ

こちらもFBグループ。
グループの管理人さんが書いている紹介がわかりやすいのでそのまま転載。

茅ヶ崎市および近隣の市町村にお住いの方に限定させていただいているグループです。
使わないけど捨てるのがもったいない。
たくさんあるから誰かに分けたい。
捨てる前に、「誰かいりませんか? 使いませんか?」と、一声かけあう活動をしてみようと思いました。
誰か使ってくれる人が見つかれば、いらない物は、必要な物、役に立つ物に変わります。ごみになりません。ゆずり受けた人は喜ぶ。いいことばっかり、だと思います。いらない物がある人は、どんどん投稿してくださいね。
「あげる」のか「売る」のかは、おまかせします。
「あげる」が多いといいなあ。そんな感じです。

私も先日、たこやき器が不要になったため投稿してみた。投稿後5分で貰い手が決まり、1時間以内に引き渡せた。ご近所の方だったので引き渡し場所も、家から徒歩1分の交差点。

捨てるはずだったものが、ご近所内で回る、とてもいい仕組み。

TAKURAMI

地域の小さな”たくらみごと”を、知って、参加して、関わっていく、そんなきっかけを生み出していくメディア。
日常が楽しくなる、小さな思いつきが、みんなでシェアされて広がっていったらいいなと思う。

子どもたちのコミュニティも
保育園の家族で海でBBQをしたり(大人数で集まるには海は最高!)、家の庭やバルコニーでBBQをしたり(BBQばっかだな)、家でランチを持ち寄って集まったり、町内会で地引網大会も!

5. 魅力的な個人店がたくさん

チェーン店が少なく、個人のお店が多いということも魅力のひとつ。駅前の繁華街だけでなく、住宅街のにも「こんなところに!」というお店がたくさん。クオリティも高く、個性的なお店が沢山。お散歩が楽しくなると思う。

個人店なので何回か通っていると、店長さんと知り合いになる。お気に入りの定食屋、コーヒー豆、洋服屋、カフェ、人の顔が見えるお付き合いは気持ちがいい。

6. 祭りが多い

引っ越してきた当初、本当に驚いたのが祭りやイベントの多さ。
茅ヶ崎在住の知り合いから「茅ヶ崎に住むと長期休暇に旅行に行く必要がなくなる。地元で十分満足するから。」と聞いてたけれど、そのとおり。

春には、湘南祭、アロハマーケット、大岡越前祭、春の市民まつり、ご当地キャラパーティ、産業フェア。夏には浜降祭、サザンビーチフェスタ、辻の盆、ほのぼのビーチフェスティバル、サザンビーチ花火大会、更に去年は歌手aikoさんのフリーライブや茅ヶ崎サザン芸術花火大会など、マーケットや小さな地域のお祭りまでいれたら、毎週何かしらイベントが。(今年はコロナで中止です。)

散歩の途中で偶然祭りに出くわし、飛び入り参加なんてこともしょっちゅう!

7. 保育園が広い

都内でも広い保育園はあると思うけれど、我が家が通っていたのは、住んでいたマンション内にある認証保育園。6畳ほどのスペースに10人以上の子どもたち。当時2才だった息子、これから大きくなったら収まらないだろうなぁと思っていた。

移住してきて10件ほど保育園を見学したけれど、初めて教室を見学したときは「えーー!?これで1クラスですか!?」と叫んだ。基本的にやはり土地が広い。空間に余裕がある。我が家の子供達もそんな中ですくすく育ち、都内のマンションぐらしのときと比べてだいぶ足音がうるさくなっております(笑)。

ちなみに保育園は東京と比べたらだいぶ入りやすい。私は仕事をしながらの引っ越しだったので、最初は認可外に入れ1ヶ月待機の後、第一希望の認可保育園に入った。当時は認可外であれば待つことなく入れたので、仕事をしながら引っ越す身としてはありがたかった。(3年前の情報です。)

8. 物欲がなくなる

これはなんでだろう。他のところで満たされているからかもしれない。仕事以外で都内に行くことはほとんどなく、週末は海や友達の家で遊んだり、遠出したいときは車で小田原城、箱根、平塚の総合公園、江ノ島などなど近場で済むのでレジャーにお金がかからなくなった。

9. 余白ができる

日常に余白が増えた気がする。ふと海でぼーっとしたり、空の色の変化に気付いたり。自然が近く、周りにも余白を楽しんでいる人が多いので、何かを「する」ということからどう「ある」かというところに意識がいきやすいのかもしれない。

10. ライフコストが安い

スーパー、市場など食糧費が東京に比べて安い、レジャーにお金がかからないなどもあるけれど、一番は家の価格。
我が家は100坪の家を3000万円で買って800万円でリノベーションしたけれど、都内で同じくらいの家を買ったら安くても2倍の値段。
今我が家のローンは月10万円だけど、もし東京で家を買っていたら20万円。
この10万円の差はすごく大きい。

月に10万円稼ぎが少なくて良いとすると、時給1,500円だとして、
100,000円÷1,500円=67時間。
1日8時間労働だとして、67÷8=8.3日。
1ヶ月に8日も働かなくて良い時間が生まれる。

この時間を、本当に自分がやりたいこと(まだお金にならない活動や趣味、子育てなどなど)に当てることができる。

茅ヶ崎に移住して悪かったこと

さて、よかったことばかりではつまらないので悪かったことも。

1. 会社まで遠い!

いや、やっぱりね、都内までは遠い。茅ヶ崎から品川まで東海道線で50分。読書とか動画見たりとかする時間ができて逆に良かったという声も聞きますが、まず朝は座れない。混みます。
でもね、湘南ライナー(1回540円)に乗れば必ず座れます。コーヒー片手にゆったり座ってゆうゆう読書または仕事なんてことも可能です。540円払えば。
ただ正直働くママで毎日お迎えが自分っていうパターンは時短でないとかなり厳しいと思う。そして送りは旦那さんに行ってもらうとか分担が必要。私は以前原宿駅についた瞬間に保育園からのお迎えコールがあったことがあり、そこからとんぼ返り。午前中の殆どを電車移動に費やしたこと、熱のある子供をすぐに迎えにいけないこと、にやるせない気持ちに。

2. 仕事をする気がなくなる

ふざけてません。人生というものを全体性をもって捉えるようになるんだと思う。今までは「仕事」が中心だったところに「暮らし」とか「自然」とか「地域」とかそういう他の要素で「私」は構成されているんだよな、と気づくのだと思う。そうなると「自分がしたい仕事以外はしたくない」というある意味わがままな気持ちが顔を出してくる。

ただ、夫は「逆にやる気が出る」と言っているのでひとそれぞれだと思う。

3. 都内の友達に会う頻度が減る

距離があるので子連れだとなかなか難しい。でも「夏の湘南」というブランドのおかげで海水浴がてらよってくれることもある◎

4. 流行にうとくなる

物欲がなくなるので、「流行を追いかけて見た目に気をつけよう!」みたいな気が起きにくくなる。それよりも、「潮風に吹かれても快適で、砂浜に座っても汚れない服」というチョイスになっていき、特に夏に油断して都内に出勤すると自分の服装のゆるさに驚く。(ビーサンだったり。。。)

5. 医療費の助成が弱い

東京都だと区によっては所得制限無しで中学3年生まで医療費が無料のところがたくさんあるよね。茅ヶ崎市も医療費助成はあるけれど、4歳以上から所得制限がかかります。共働きの場合だと医療費助成の恩恵に預かれない場合が多いと思う。

所得制限額
申請者の税法上の扶養人数が0人・・・ 5,320,000円
申請者の税法上の扶養人数が1人・・・ 5,700,000円
申請者の税法上の扶養人数が2人・・・ 6,080,000円
申請者の税法上の扶養人数が3人・・・ 6,460,000円
備考:税法上の扶養人数が1人増すごとに38万円を加算してください。

今思いつくのは、ざっとこんな感じ。
いかがでしたでしょうか。
コメントに感想などいただけたら喜びます◎

再開したら民泊にもぜひぜひ遊びに来てくださいね!

おまけ:「湘南引っ越したいけど良い家がないんですけど」と思っている方へ

「探してるんだけど良い家がなかなかないんです。」とよく言われる。

民泊で泊まってくれる方は本当に気持ちのいい方が多くて、「この方々、茅ヶ崎に引っ越してきてくれたら楽しいなぁ!」と思い、茅ヶ崎の魅力を色々伝えて、茅ヶ崎好きになってくれて、さぁ、家を見てみようって段階になっての「探してるんだけど良い家がなかなかないんです。」
…がっくし。
マジか。
そんなにないんかね。

で、我々が家を買ったときにお世話になった、不動産屋さんの鈴木さんに聞いてみようと連絡した。そしたら鈴木さん、大手の専務を辞めて独立していた。
(鈴木さんと私達の出会いは一番下↓に書きます。興味ない人は読み飛ばしてください。)

そして扱っている家が、素敵だった!
以来、家を探している友達には、鈴木さんを紹介している。

今のイチオシはこれとのこと。値段はそれなりにするけど、たしかにいい!

茅ヶ崎市東海岸南5丁目
土地 223.51㎡(共用部分含む)
建物 111.36㎡ 『茅ヶ崎駅』徒歩20分
注文住宅を手掛ける
山下建設(株)施工のモデルハウス
販売価格 7,500万円(税込)

上は新築だけど、私個人としては、リノベーションという選択肢がもっと増えたら嬉しいなと思っている。古い家を引き継いで、また紡いでいく。でも中古物件の場合は、壁を取り払ってみるまで中がどうなっているかわからない、何かあって、リノベーション費用が膨らんでも責任は自分持ち、場合によっては新築よりも価格が上がることもある。。。という難しさもあるということ。
茅ヶ崎は家の値段も高いし、それを覚悟で買える人でないと。ということらしい。

もちろん鈴木さん、もっと親しみやすいお値段のお家、中古物件、土地とか幅広く紹介してくれます!エリアも湘南全体いけるとのこと。

湘南移住で質問したい、鈴木さん紹介してほしいなどあれば、コメントか、ページ一番下の「クリエイターへのお問合わせ」からメッセージください。

本当は民泊に泊まって、こちらの暮らしを体験してほしいけれど、コロナで営業停止中なので、書いてみました。

それではみなさん今日もよい一日を!

鈴木さんとの出会い
家を探そうと茅ヶ崎駅に初めて降り立った。そして看板が目に入った地元密着っぽい不動産屋にいきなり入った。その時点の私達は茅ヶ崎という場所のことを知らなすぎた。ちょうど友人が横須賀に、100万円で100坪の土地を買い、100万円でリノベーションしていて(詳しくはこちら!)、なんなら茅ヶ崎も「100万円とは行かなくても1000万弱でそれなりの広さの中古物件買えるんじゃねぇ!?」ぐらいのノリだった。

未知とは恐ろしい。
もちろん、門前払いされた。
赤ちゃんを抱え、意気消沈してトボトボと駅から海までの道を、フラフラと歩く私達夫婦。。。
大手不動産屋の前を通り過ぎる時、店の前に出してある物件情報についつい目が行って眺める。
けれど、この時点の私達の心のHPはもう3ぐらい。
「こんな大手、絶対またバカにされる。金もっと出せるようになってから出なおせって言われる。リノベーションしたいとか相手にされない。」
めっちゃ後ろ向き。

不動産屋のお姉さん、店から出てきて「よかったら中で見ていかれませんか??」
「(え、なんか優しい…)あ、いいんですか、はい!」
そうして、店内へいざなわれた私達(笑)

そこで担当してくれたのが、鈴木さんだった。
「リノベーションしたい」そう話すと、たいてい少し嫌がられる(新築よりもいろいろと面倒なところが多いのだと思う)が、鈴木さんは「いいですね!」と言って、その場で中古物件を数件案内してくれた。その見立てが、「そうそう、これこれ!!わかってるねぇ!」という感じで、結局今住んでいる家はそのうちの1件。

未知とは、たまに予想外の結果をもたらしてくれるものである。

私が鈴木さんを好きなところはこんな感じ。
・自分が本当に茅ヶ崎が好きなところ
・不動産屋としての豊富な経験
・人として気持ちのいいところ








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