🏍【GPレポート】🏁\アレイシ・エスパルガロ選手、母国で歴史的オーバーテイクのダブルウィン!/-2023 Rd.11🇪🇸カタルーニャGP
🏁【Kabuto GPレースレポート】
<2023 MotoGP™ 第11戦🇪🇸カタルーニャGP>
🏍アレイシ・エスパルガロ選手、ホームコースで歴史を刻む
前回、得意とは言えないオーストリアでのレースを無難に終えたアレイシ・エスパルガロ選手。地元カタルーニャに戻ったレースでは、持てる実力をいかんなく発揮し、2023年のカタロニア・サーキットはアプリリアにとってもKabutoにとっても、歴史的なウィークとなった。
Kabutoは今回もMoto2クラスにマッティア・ラト選手が走ることで、MotoEまでフルクラス、計7名のライダーが参戦した。
カタルーニャ、別名モンメロ・サーキットはスペイン北東部、地中海に面し、全長4.657km、低速から高速までバランスのとれた14のコーナーと、GP屈指の長さ1km以上のストレートを持つコース。そのためスリップストリームが有効で混戦必至の展開が予想された。
🏁《MotoGP™クラス》
\“20分間のタイムアタック”だったよ!/
🏍41 アレイシ・エスパルガロ選手(ES)
⏱予選 2位 🏆スプリント 1位/決勝 1位
アレイシ選手にとっては、同じコースで昨年、2番手を走りならがら周回数を勘違い、表彰台を逃したミスを今年なんとしても塗り替えたい気持ちがあったのだろう、一般公募で決定したデザインを施したヘルメットには「ONE MORE LAP」の文字が!
このスペシャルグラフィックはアレイシ選手が地元レースに向けてあらかじめ一般公募を行い、集まった200近くのデザインからピックアップ。
見事当選したデザイナーの方はVIPパスをゲットして終日アレイシと共に行動、そして最後にヘルメットを貰える、というスペシャルな企画でした。
そして、土曜、12Lapで争われるスプリントレース、半分の7ラップ目でフランチェスコ・バニャイヤ選手を1コーナーでインに飛び込み、その後もスムーズなライディングで逃げ切り、今年から始まった土曜のスプリントレースで初優勝を飾った。
そして迎えた日曜、レースはスタート直後の多重アクシデント、そして第2コーナーでのバニャイヤ選手のクラッシュで赤旗中断。2名を欠く全20名のライダーによるリスタート、アレイシ選手は若干出遅れるものの、好調のチームメイト、マーベリック・ビニャーレス選手に素早く反応し、2番手に。
タイヤのダメージが目立ち始めた後半、またも1コーナーでビニャーレス選手をかわし、トップに浮上。地元でアレイシ選手はチームメイトのビニャーレス選手とともに、土・日の両日とも表彰台に上った。
また決勝後の表彰台では、優勝トロフィーを授与したのが5歳の双子、マックスとミアだったことにオーディエンスも大いに盛り上がり、アレイシ選手も感慨深げだった。
🎤アレイシ選手🏍41のコメント
「この優勝が)どれだけ大変だったか想像できるかい? とても難しかったよ。地元のサーキットに到着したときは幸福感に包まれてとてもうれしかった。だがペッコ(バニャイヤ)のクラッシュを見たときはかなり苦しんだ。僕は後ろにいて(ブラッド)ビンダーがペッコを踏んでしまったのを見て、とても怖くなった。ピットに着いたときは緊張感は続いていたし、集中しきれずリスタートでは少し出遅れてしまった。
レース中も、途中複数のミスを犯してしまい、マーベリック(ビニャーレス)に2秒差をつけられてしまった。いやな予感も頭をよぎったけれど、
『クラッシュするときはするんだからしょうがない』
と自分に言い聞かせた。
可能な限りのトラクションコントロールを解除して、彼に追いつくまで20分間、"タイムアタック "を続けたんだ。最後の2周はグリップがなくなって、あと1周あったらどうなるかわからなかったと思う。」
さらにアレイシ選手はチームと、チームメイトのことにも触れた。
「フィニッシュラインを通過した後、オーストリアでヤマハから解雇されたマーベリックが泣いていたのを思い出した。そのことが頭に浮かんだんだ。そしてヘルメットの中で彼にこう言ったんだ。『今、僕らがどこにいたか見てごらん。これはチームのためのもので、彼らへのプレゼントなんだ』って。
私たちはまだ大きく成長しているし、もっと向上していかなければならない。それが(ライダーとして)正しいやり方だと思うから。また私はつねにチームワークを大事にしてきた。バルセロナで獲得した1位と2位、そして競争力のあるアプリリア、マーベリックはハングリーなライダーだし、僕もそうだ。勝利のためにもっと火花が散るに違いない。でも、僕たちはいい仕事をしたし、アプリリアとともに、今日はとっても誇りに思うよ」
Kabutoにも最高のプレゼントをもたらしてくれたアプリリアと、アレイシ選手、ビニャーレス選手にあらためて敬意を表したい。
🏁《Moto2™クラス》
\18歳ライダー、着実に経験を重ねる/
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🏍73 マッティア・ラト選手(IT🇮🇹)
⏱予選26位🏆決勝22位
前回のオーストリアGPで初めての世界選手権Moto2クラスに参戦し、予選28位決勝19位と健闘をみせた18歳のイタリアンライダー、マッティア・ラト選手が、引き続きカタルーニャGPにも参戦。予選26番手、決勝で順位をあげ22位で無事チェッカー。ライバルに揉まれながら、実戦で着実に経験を重ねている。
🎤マッティア選手🏍73のコメント
「週末は僕にとってハッピーな結果だった。マシンのセットアップもフィーリングも良かったんだ。レースではタイヤをセーブするように意識したけど、終盤はリアの消耗に苦しんだ。ただ全体的なペースはまずまずで、終盤には苦しいなかでオーバーテイクもできたしね。レースは楽しかったし、この実力拮抗の激しいカテゴリーでの経験をまたひとつ積むことができて良かった」
🏁《Moto3™クラス》
\試練のなかで磨いていく/
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🏍27 鳥羽海渡選手(JP)
⏱予選9位🏆決勝 7位
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🏍66ジョエル・ケルソ選手(AU)
⏱予選3位🏆決勝18位
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🏍95 コリン・ファイヤー選手(NL)
⏱予選18位🏆決勝DNS
フロントローを獲得したオーストラリアの若きMoto3ライダー、ジョエル・ケルソ選手の期待は、残念ながら決勝では思い通りにはいかなかった。
決勝、ジョエル選手は好スタートをきりオープニングラップでは4番手ポジションで通過。レース中盤にさしかかるまでポジションキープしていたが、他のライダーの影響でコースアウト。
このようなアクシデントは混戦レースではよくあるものの、運悪くこれが繰り返されてしまい、ジョエル選手はレースを20位でフィニッシュラインを通過した。明らかにジョエル選手は感情を抑えきれない様子だった。
前回、24年ぶりとなるオランダ人ライダーのポールポジション獲得、4位入賞してみせたコリン・ファイヤー選手。さらに今回P3でトップタイムをマーク。しかし土曜のQ2で大クラッシュを喫してしまう。コリン選手は左足首を強く打ち、メディカルスタッフから宣告され日曜の決勝レースは欠場となってしまったのだ。
最近のレースでは、このMoto3カテゴリーで間違いなく有名な選手のひとりとなっていたコリンにとって、大きな後退となった。ルーキーイヤーのリザルトを意識しはじめていたにもかかわらず、このような事態に見舞われた。来週末のサンマリノGPへの出場は未定となっている。
鳥羽海渡選手は予選9位から順位を2つ上げ7位でフィニッシュ、ポイントを加算している。前回オーストリアの14位から、少しずつフォーカスしている。
🎤鳥羽選手🏍27のコメント
「最終的には悪くなかったが、もっと良くなる可能性はあった。レース序盤は最後の2つのコーナーでかなり苦戦した。フロントの動きが激しくてプッシュすることができなかったけれど、インサイドコースではかなり追い上げることができた。この問題がなければ、きっと上位にいただろう。7位は悪くないと思うけど、僕は勝つためにここにいるんだ」
🎤ジョエル選手🏍66のコメント
「これ以上どうすればいいのかわからない。トップにいたのに、突然他のライダーに押し出されて5つもポジションを落としてしまった。その後すぐにまた別のライダーに押し出されてしまった。抜かれたんじゃなくて“パンチングボール”状態になったんだ。こういう状況でどうすればいいのかわからないが、自分次第なのは分かっている。こんなことが起こらないようにする方法を見つけなければならない。幸い、数日後にはミサノのレースがある。つねに1位、2位をキープできるようにペースを上げていくよ」
⚡︎《MotoE™クラス》
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🏍78大久保光選手(JP)
🏆レース1-13位/🏆レース2-13位
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🏍ティト・ラバト選手(ES)
🏆 レース1-DNF/🏆レース2-DNF
前回、レース2で8位と上向きの調子を見せた大久保光選手だったが、予選で転倒、後方からの追い上げで両レースとも健闘。一方のMotoEルーキー、ティト・ラバト選手は両レースとも完走ならず。昨年のESBK(スペインスーパーバイク選手権)チャンピオンをもってしても一筋縄ではいかないMotoEクラスの難しさを痛感しているようだ。
🎤大久保選手🏍78のコメント
「予選で転倒してしまい、有効なタイムを出すことができなかった。その結果、グリッドは最後尾になってしまった。5日後にはマシンに戻り、口の中の嫌な味を消すことができるだろう。」
🎤ティト選手🏍53のコメント
「悔しい週末だった。どちらのレースも完走できなかったのだから、もう何も言えないよ。」
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(MotoGP™第12戦 サンマリノGP 9/8-9/10)
👇第10戦🇦🇹オーストリアGP