🏍【GPレポート】🏁\サマーブレイク前、レミー・ガードナー選手が代役参戦!/-2024Rd.9🇩🇪ドイツGP #GermanGP
7月第1週の週末、2024年世界選手権の第9戦がドイツの東の端ザクセンリンクサーキットで開催された。
シーズンの折り返し、となった舞台は、ザクセン州ケムニッツ郊外ののどかな田園風景の広がる中に、コンパクトにレイアウトされた全長約3.7km、最大直線長780mのコース。
コーナーは右4に対し左が10という低速サーキットであり、マシン性能の差がつきにくい混戦必至のサーキットだ。そのザクセンに週末を通してなんと25万人以上のファンが駆けつけた。
Kabutoライダーにとって、週末の成果は残念ながら少々厳しいものとなってしまった。 MotoGPクラスライダーの我らがアレイシ・エスパルガロ選手は、前週のオランダGPでのクラッシュ後すぐにバルセロナに渡り、右手小指の骨折の手術を受けた。
そしてドイツでの出走を目指しザクセンリンクに降りたったが金曜朝の最初のフリープラクティスセッションでトラックに出た直後、レースに参加しないことを決めた。週末のレースが回復を妨げるだけでなく、他のライバルに危険を及ぼしてしまう可能性が拭えないことがその理由だった。チャンピオンシップがこの後、3週間の夏休みに入ることで、アレイシ選手は怪我を完全に回復させ、再び選手権に全力で挑むことだろう。
ただ今回、KabutoライダーがドイツGPのプレミアクラスに不在、というわけではなかった。普段WSBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍するレミー・ガードナー選手がヤマハファクトリーチームからエントリーするという、Kabutoにとって、GPパドックにとってもサプライズ参戦が実現した。
🏁《MotoGPクラス》
\レミー・ガードナー選手がサプライズ参戦/
レミー・ガードナー選手
(オーストラリア🇦🇺/Monster Energy Yamaha MotoGP Team🏍87)
🕐予選21位 🏆スプリント20位 🏆ロングレース 19位
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ヤマハファクトリーチームのアレックス・リンス選手がオランダGPで負った怪我による欠場から、急きょ代役参戦が決定したKabutoライダーのレミー・ガードナー選手。レミー選手は2021年Moto2チャンピオンを獲得し、2022年はMotoGPクラスにテック3KTMからデビュー。2023年からは闘いの舞台をWSBK(スーパーバイク世界選手権)に移し、今年は表彰台も獲得、現在ポイントランキング7位と徐々に実力を発揮している。今回、ヤマハファクトリーライダーとして再びこの舞台に戻ってきたのだ。
🎤レミー・ガードナー選手🏍87のコメント
「レースはとても長かった。長い間GPを走っていないと、スーパーバイクのレースが10分は短いことがわかったね。最後の4周は終わりが見えなかったよ! でも全体的にはポジティブな週末で、毎日改善していたんだ。(決勝中は)タイヤの性能が落ちるまではペースも悪くなかったんだ。タイヤ(ミシュラン)に慣れていないため、うまく管理できなかった。いずれにしても、この機会を与えてくれたヤマハに感謝だし、再び必要なときにはいつでも使ってくれたらいいと思っているよ。」
アレイシ・エスパルガロ選手とは次戦イギリスGP🇬🇧でお会いしましょう。
🏁《Moto2クラス》
\ポイント圏外から舞い戻る/
ジェレミー・アルコバ選手
(スペイン🇪🇸/Correos Prepago Yamaha VR46 Team 🏍52)
🕐予選23位 🏆決勝14位
👑ランキング12位/48P
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前回オランダGPでは自身に納得がいかなかったというジェレミー選手。今回はザクセン特有のタイヤマネジメントに予選から苦しんでいたようだ。ただし決勝では後方からのスタートにもかかわらず、しっかりと追い上げまたもやポイント圏内でレースを終えている。
🎤ジェレミー・アルコバ選手🏍52のコメント
「自分自身に期待していたレースで、強く戻ってくることができると、もっと速く走れると思っていました。とくに決勝レースでの序盤は他のライダーの後ろにいたため、フロントタイヤがかなり過熱してしまいました。しかし一度追い越すと、もっとプッシュできることがわかって…。改善すべきポイント、弱点は理解している。スタートが良ければ、トップ6〜7番手には絡めたでしょう。週末は複雑で、少し苦労しました。今はリセットの時間で、これからの3週間は休息とトレーニングに充てます。」
🏁《Moto3クラス》
\期待が膨らむも…なんとか完走/
コリン・ファイヤー選手
(オランダ🇳🇱/Liqui Moly Husqvarna Intact GP🏍95)
🕐予選1位🥇 🏆決勝18位
👑ランキング4位/115P
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若手ホープのKabuto Moto3ライダー、コリン・ファイヤー選手には前戦の表彰台につづき期待感が高まっていた。彼は土曜午後にポールポジションを獲得し、決勝に向けてさらに大きな期待が寄せられた。
🎤コリン・ファイヤー選手🏍95の予選後コメント
「再びポールに立てるのは素晴らしい気分です。じつは昨日から手応えがあり、自分のペースで走れていました。最初の走り出しはあまり良い感触ではなかったけど、新しいタイヤで限界までプッシュし、1:24.8をマークできました。トラックリミットのために最初のラップタイムがキャンセルされたんだけど、30秒の猶予があったのでもう一度タイムアタックに入りました。他の選手とからまなかったラッキーもあって、これが完璧なラップに。ドイツでのポールポジションにとても満足しています。」
しかし期待が高まる中、日曜にはヒヤリとする場面が訪れてしまった。レースの最初のラップで、コリン選手はザクセンのトラックで最も速くて危険なセクションでクラッシュしてしまったのだ。コリン選手は悔しさを表しながらもバイクを起こしてレースに復帰し、18番手でフィニッシュ。ゴールした直後、彼はバイクに乗ったまま、チームに対して自分のミスを謝罪していました。
🎤コリン・ファイヤー選手🏍95の決勝後コメント
「良い感じだったのに…クラッシュしてしまってとても残念です。コーナーに入ったとき、なぜフロントのグリップを失ったのかわかりません。タイヤの冷たい側(右コーナーが少ないため)が原因だと思います。半分壊れてしまったバイクでチェッカーを受けることはできましたが、チームが満足してくれているなら良かったです。しかし、それでもチームには謝りたいです。結果オーライ、とはいかなかったけれど、夏休み後に何ができるか取り組んでみたいと思います。」
世界選手権MotoGPは2024年、全9戦を消化し、1ヶ月近いインターバルを挟んで第10戦はイギリス・シルバーストンで後半戦をスタートさせる。
(MotoGP™ 第10戦イギリスGP🇬🇧8/2ー8/4 #BritishGP )