🏍【GPレポート】🏁\シュピーベルクの雄牛が見守った、世界選手権の折り返し/-2024Rd.11🇦🇹オーストリアGP
2024シーズン全20戦中11戦目にあたる折り返しは、再びヨーロッパに戻って「Motorrad Grand Prix von Ostrerreich」の名のもと、オーストリアで開催。熱い闘いが繰り広げられた。
闘いの舞台はオーストリアの中央、シュタイアーマルク州の山間部に位置する全長4.3kmの「レッドブル・リンク」。直線区間が長くスリップストリームの恩恵が受けられる反面、アップダウンが激しく、ストップ&ゴー区間ではマシンとライダーのブレーキング能力が試される側面もある特殊なコースだ。
そしてサーキットの中央には18mの巨大な雄牛の像がそびえたち、レッドブル・リンクのランドマークとしてレースの行方を見守る。
Kabutoライダーのアレイシ・エスパルガロ選手は、土曜日のスプリントレースでこの難しいコースと強豪ライバルたちの中で表彰台を獲得し、その堅実な速さを再び見せつけた。
Moto3クラスではコリン・ファイヤー選手がウィークを通じて上位グループでバトルを繰り広げ、決勝では5位でフィニッシュ。Moto2のジェレミー・アルコバ選手にとっては下位に沈んでしまい、忘れられないGPとなった。
🏁《MotoGPクラス》
\最高のサタデー、スプリントで前戦に続いて表彰台に/
アレイシ・エスパルガロ選手
(スペイン🇪🇸/Aprilia Racing🏍41)
🕐予選4位 🏆スプリント3位🥉 🏆ロングレース 9位
👑ランキング8位/113P
MotoGPを走るKabutoライダーのアレイシ・エスパルガロ選手はスプリントにおいて2戦連続で表彰台に立った。
ただしストップ&ゴーの特性を持つレッドブル・リンクとアレイシ選手の相性は良いとは言えず、これまでも「このコースは自分のライディングスタイルとは合わない」とコメントをするほどであった。
しかし予選では、リアにソフトタイヤを選択して挑むと4番手タイムを刻み、結果としてレースを2列目からスタートすることとなった。
そして迎えたスプリントでは、序盤から逃げる選手たちに食らいつき、3位でチェッカーを受け、イギリスGPに続いての表彰台となった。
翌日の決勝レースでは、ブレーキやタイヤに苦しみながらも9位でレースを終えた。
🎤アレイシ・エスパルガロ選手🏍41のコメント
・土曜日のスプリントレース後
「アプリリアに加入して以来、最高の土曜だったね! このコースではいつもブレーキに苦労していて、金曜は2度も転倒してしまったんだ。でもセットアップに取り組んで、FP2からはフィーリングが良くなってきた。そして予選は、過去にソフトタイヤでアタックしたなかでも、とてもいいフィーリングだった。おかげでスプリントでは全力を出し切ることができてトップグループにとどまれたんだ。予選のパフォーマンスと、スプリントでは結果が残せてとても誇りに思うよ。」
・日曜日のロングレース後
「スタート直後からブレーキングがうまくいかなかった。集団の中にいたことで風が当たらず温度が上がったことで、ブレーキ性能に影響が出てしまった。簡単にはいかない週末になると予想はしていたが、それでも競争力はあった。グリッド4番手、スプリントレースでの表彰台、ロングレース、すべてで重要なポイントを獲得できたことは良かったよ。」
🏁《Moto2クラス》
\無念のノーポイントレースに…/
ジェレミー・アルコバ選手
(スペイン🇪🇸/Correos Prepago Yamaha VR46 Team🏍52)
⏱️予選19位 🏆決勝24位
👑ランキング12位/57P
前回のイギリスGPでは7位に入り、速さを見せたジェレミー・アルコバ選手だったがオーストリアではレースウィークを通じて苦しい時間が続いた。
それでも予選Q1では5番手タイムをマーク。上位4人が進めるQ2まであと一歩、というところまで持ち直した。
しかし決勝レースでは、2度のロングラップ・ペナルティなども重なり、24位でフィニッシュとなった。
🎤ジェレミー・アルコバ選手🏍52のコメント
「ブレーキのトラブルで全セッションを棒に振ってしまった。予選はなんとか走れるレベルまで改善できたが、レースに向けて十分な準備ができなかったんだ。レースではかなり苦戦してしまい、思うようにプッシュできなかった。それに加えて2度のロングラップ・ペナルティも受けてしまった。懸命に挽回しようとしたが、フロントタイヤの問題もあって十分な力を発揮できなかった。この週末は忘れたいくらいだよ。次のレースに向けてベストを尽くしたい。」
🏁《Moto3クラス》
\トップ争いを繰り広げるも5位フィニッシュ/
コリン・ファイヤー選手
(オランダ🇳🇱/Liqui Moly Husqvarna Intact GP🏍95)
⏱️予選3位 🏆決勝5位
👑ランキング4位/142P
Moto3クラスのコリン・ファイヤー選手は今週末も主役の一人だった。金曜のフリー走行から安定したスピードを見せると、予選でも3番手タイムでフロントローを獲得。
迎えた決勝レースでは、トップ集団で虎視眈々と上位進出を狙い、中盤にはついにトップに立った。しかし大集団での激しい混戦バトルに加え、フロントタイヤに問題が発生し主役の座を明け渡してしまうことに。結局、チェッカーが振られたときはトップ集団最後尾の5位フィニッシュとなった。
🎤コリン・ファイヤー選手🏍95のコメント
「レースのフィーリングは悪くなくて、トップとの差を縮めて彼らに追いつくためにベストを尽くしたんです。最終的にはトップに立って、その後はペースを上げて走るように務めたよ。そして自分のリズムを見つけようと走った段階では、フィーリングはまだ大丈夫でしたが、レース終盤になるとフロントタイヤのグリップが少し怪しくなってきて…。それでペースを落とさざるをえなくなって、他の選手に抜かれてしまった。その後はトップとのギャップをなかなか縮めることができなかった。全体的にはこの週末も非常に好調だったので、次のアラゴンでもいい仕事ができると確信している。」
次回はスペイン北東部アルカニス近郊のモーターランド・アラゴンで開催されるアラゴンGPでKabutoライダーの活躍に期待したい。
(MotoGP™ 第12戦アラゴンGP🇪🇸8/30-9/1 #AragonGP )