🏍【GPレポート】🏁＼テキサスCOTAの体験は、ほろ苦くもあり…／-2023 Rd.3アメリカズGP🇺🇸

【Kabuto GPレースレポート】
＜2023MotoGP™ 第3戦🇺🇸アメリカズGP＞

　世界選手権は先週末、合衆国本土南部のテキサス州オースティンに移動し、シーズン第3戦のGPを開催した。

Kabutoライダーのジョエル・ケルソ選手は初戦ポルトガルGPで負ってしまった怪我の回復途上で今回も欠場。第4戦スペインGPで、オーストラリアの若きライダーが再びレースに戻れることを祈る。

そのためオースティンでは、MotoGPにアレイシ・エスパルガロ選手、Moto3に鳥羽海渡選手／コリン・ベイヤー選手の3名が参戦。

🏁第3戦は選手権最長最多コーナーの難関

舞台となる通称COTA（サーキット・オブ・ジ・アメリカズ）サーキットは、全長5.513km、世界選手権最長で20のコーナーも最多のサーキット。

https://www.motogp.com/ja/calendar/2023/event/United-States より引用
（画像をクリックするとmotogp.comへ）

40mの登りストレートを駆け上がった後、左右に切り替えし、またストップ&ゴーもあり、技術を要し体力も消耗するコース。ライダーたちは日曜日、晴天の気温18℃、路面温度30℃から上昇、風の強いレースデイを迎えた。

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🏁《MotoGP™クラス》
＼スプリントで好成績、だが決勝は残念な結果に／

🏍41 アレイシ・エスパルガロ選手🇪🇸（Aprilia Racing）
⏱予選 6位 🏆スプリント 4位／決勝 DNF

グランプリウィークエンドの新しいフォーマットにより、最高峰クラスでは土曜にスプリントレース、日曜に20ラップの決勝レース、と2レースが開催された。

土曜、10ラップで争うスプリントレースで、アレイシ選手は表彰台を目指して堅実なレースを展開。最終的に4位という素晴らしい順位でフィニッシュラインを通過した。この結果は、チームのおかげだという。

「（前夜に行った調整が）今回はそれが功を奏し、とてもうまくいった。チームのみんなには大きな感謝を伝えたい」

さらに高まる周囲の期待に応え、アレイシ選手は日曜のグリッドに並び、いつものように決勝レース に臨んだ。

しかし今回は、残念ながらコインが反対側を向いてしまった。 “ライドハイトデバイス”（スタート時にウイリーを抑制するシステム）がロックされてしまうという技術的な問題が発生。このことが原因で転倒を招いてしまったのだ。

🎤アレイシ選手のコメント🏍41

「この週末、私はとても速く走れていた。スタートはとてもうまくいって、（6番手スタートから）第1コーナー進入では3番手でインにつけた（その直後、ルカ・マリーニ選手が3位に）。（4番手の位置をとり）加速すると、ライドハイトデバイスがフリーズされていることがわかった。1周目の最初はずっと車高が低い状態で、バックストレートもそのままで、ブレーキをかけると元の位置に戻ったが、スロットルを触るとまたすぐ下がってしまった。そして、ステアリングがロックしてしまった。

じつはこの冬、すでに何度も起こっているし、今日もラウル（ラウル・フェルナンデス選手🇪🇸CryptoDATA RNF MotoGP Team）の身にも発生してしまっていた...。こういうことが起こるのはとても残念だ。ましてや、このようなサーキットでは、優勝は難しいとしても、表彰台を狙うことができただろう...。この冬、私たちとRNFチームに頻繁に起きていた現象だが、レース中には初めてのことだ。問題なのは、今日、なぜそうなるのか？がわからないことだ。いまはそれしか言えない…。」

次戦に向けて、まずはこのトラブルの原因究明が急がれるところだ。

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🏁《Moto3™クラス》
＼2選手とも、ポイントを追加する／

鳥羽海渡選手 （日本🇯🇵SIC58 Squadra Corse🏍27）
コリン・ベイヤー選手（オランダ🇳🇱Liqui Moly Husqvarna Intact GP 🏍95）

🏍27 鳥羽海渡選手
⏱予選15位 🏆決勝11位

鳥羽海渡選手はオースティンのレースで、15番グリッドから、という順調な予選を終えた。

だが決勝レースはスタートで出遅れたあと、集団での順位は回復したものの、上位の転倒によってあがった結果だ。この状況にレースを終えた鳥羽は、大いに不満げな表情を浮かべていた。またとてもがっかりもしていた。レース前に予想していたこととは違うためだった。

🎤鳥羽選手のコメント🏍27

「結果については満足できないが、自分自身の走りについては満足している。レースは序盤に大きく出遅れてた。そのせいで先頭集団から離れてしまった。その後、なんとか追いつくことができた。全力を尽くしたし、タイムも非常に良かった。挽回のレースだったので、それについては満足しています。」鳥羽選手は今回5ポイントを追加、ランキング10位につけている。

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🏍95コリン・ベイヤー選手
⏱予選21位 🏆決勝13位

コリン・ベイヤー選手にとっては、この難しいコースを攻略するには、まだまだ時間が不足していた。だが決勝レース中に少しずつタイムを上げていく対応力も見せた。

🎤コリン選手のコメント🏍95

「週末はそれほど悪くはなかった。FP1、FP2ではかなり自信があった。コースは僕にとって新しいもので、とても気に入った。予選はQ1を通過する必要があったが、難しかった。ハイサイド現象に苦しみ、通過できなかったので、20番グリッドからスタートすることになった。でも13位でフィニッシュできたことを考えれば、この結果には満足できる。COTAは、これまで走ったサーキットの中で最も難しく、かなりフィジカルなコースだった。だけどこれで、次に向けての準備は万全だ。」コリン選手もポイントを獲得、追加している。

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ヨーロッパ・ポルトガルで幕を開けた世界選手権だが、シーズン最初の海外遠征は南米アルゼンチン、アメリカ合衆国オースティンで幕を閉じた。熱狂的な欧州における最初の開催が、多くのトップライダーの地元でもあるスペイン。まちがいなく今年最もエキサイティングなレースのひとつとなるはずだ。なんせすでにチケットのほとんどが売れている、というヘレスが次回の開催地だから。

（ MotoGP™第4戦 スペインGP 4/27〜30）

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